地上八階の海

著者 :
  • 新潮社
2.74
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本棚登録 : 162
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104346011

作品紹介・あらすじ

兄嫁も姪も兄も実の母も嫌い。別れた男はストーカーのようにつきまとう。癒しようのない空虚な孤独を抱えた女。無機質な心の闇を捉えた傑作二編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 表題の他に「真昼の花」という作品の2つのストーリー。どっちかーてと真昼の花の方が面白かった。真昼の花は異国を一人旅する女の人の話なんだけど描写がすごくよくて自分が旅をしてる気分になれました。まぁ一人旅してみたいという気にはなれない内容だけど(笑)
    表題作はあんまり共感できず。表題作だけなら★2かも。

  • わたしの苦手な、ただただ「なにが、どうした」「だれが、どうした」の連続な話が二つ。
    この手のは、ただ淡々とその中で起きた出来事や気持ちや情景が連ねてある。
    何かを期待して読んでいても、特に盛り上がりはないのです。
    そして結末も特にはないのです。

    そうですか、それはそれは、、、が精一杯です。

    時々このようなのに当たる。角田さん。

  • 「真昼の花」と「地上八階の海」の2編。

    「真昼の花」は、海外へ旅にでたまま帰ってこない兄をなんとなく探しに出かけ、そのまま異国の放浪をつづけ、日本に帰るきっかけも失い、旅の意味もわからなくなっていく女子の話。

    「地上八階の海」は兄夫婦の住むマンションに越してきた母の様子がおかしいと、マンションに通うようになる女子の話。

    う~~ん。
    どちらも何が言いたいのかよくわからんお話だった。
    どちらの女子も、めざすところがなく、「今」をなんとなく生き、トラブルにも積極的にではなく、なんとなくしか対応できない。
    まあ、私も含め、こういう女子は現実には圧倒的多数だと思うけど。

    最後に希望をもたせるわけでも、すっきりさせるわけでもなく、もやもやしたものが残ったまま終わっていったので、後味も悪し。

    でも、さすが角田さん、もやもや女子で、特徴がない女子を上手に描いているとは思った。

  • 2作入ってて最初のがおもしろかった

  • 無機質、印象に残らない、解るような、解らないような。そんな2作品でした。

    何が言いたいのか、さっぱり、、、って感じ。

  • 「真昼の花」「地上八階の海」の中編2作
    うーーん。どちらも中途半端な感じで、ちょっとしっくりこない・・

  • 中編二本。
    異国情緒あふれる「真昼の花」と、些細な家族関係をえがく表題作。

    やっぱり角田さんは「何でもない話」を書ける作家の筆頭。
    どちらもストーリー的なものは一応あるものの、それにおかまいなしに一瞬の風景や感情をこれでもかと描き倒していく。
    主人公のリアルな視点を追体験することでな彼らの感じているなんとも言えない「気だるさ」を読み取る。

    こう言った描写は女性作家にしかできませんよね。男性はどうしても話として意味のある描写しかしないイメージです。
    もちろん、どちらがいいとか悪いとかの話ではないですが、この些末な日常の描写に飲み込まれていく感覚、嫌いじゃないです。

  • 中編二本入り。前半のバックパッカーの話しは、ちゃんと帰ってきたバックパッカーとしても、結構共感できる。

  • ただ何となくあてもなく生きている、そんな惰性的なストーリー。懶惰な毎日のなかでも、何かしらは決定的に変化し続ける。同じような毎日の中でも、古いものが取り壊され、新しいものが築かれていくうちに、自分の意図とは関係なく、自分自身も知らない間に、気付くと自分の価値観すら形を変えていたりする。

  • 2000年8月読了。

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