おやすみ、こわい夢を見ないように

著者 :
  • 新潮社
3.25
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本棚登録 : 542
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104346028

感想・レビュー・書評

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  • 角田さん初読み面白かった!
    所詮小説なんて甘い感じで読むと駄目です、これはリアル。
    うつくしい娘の衿が嫌い

  • 表紙からは想像できない、誰でも心の隅にある"怒り"や"憎しみ"を主題にした短編集。
    読んだ後によく見てみたら、人が空から落ちてきり、川に家が流されていたり、パステルカラーの表紙もけっこう怖い。

  • 本のタイトルから想像するのとは真逆の、背筋が凍って身動き止まってしまうような感じがしました。見えちゃいけないものが見えちゃった感じ。表題作とうつくしい娘が特に・・・。

  • 空想の恐怖ではなく、現実の恐怖を見せてくれる。<br>
    ただそれはとびっきりの恐怖ではなく、春雨のような恐怖。<br>
    走って帰っても肌に張り付く水滴のように、心にさっとかぶさる。

  • 短編集。

    普段は言葉にするまでもなく、もやもや、
    って気持ちに置き換えられるものを、
    ああ、こういう感情やったんや、
    ってわからせてくれるような短編のひとつひとつ。

    憎んでも悲しんでもそれが日常。
    生きていく、っていう日常。強いなー

    表題作の「おやすみ、こわい夢を見ないように」がとてもよかった。
    友達とも親子とも恋人とも違う。兄妹だけの空気。も、独特。
    「ラロリー」って素敵。優しさとか愛情とかぎゅうって詰まってて。
    それだけでちゃんと届くように思えるよ。

  • 新婚夫婦、同棲中の恋人、高校生カップルなど7つのドラマが収められている短編集。読み終えた後、なんともいえない気持ちになります。^^;

  • 2007.8
    日常にあふれる悪意、憎しみ。でも、それらを抱えながらも日常を送り続けるささやかな強さが感じられた。角田さんは日常にかくされた心情をきりとるのが凄くうまい

  • 7つの短編集。連作?
    チラチラと横切る彼女の影が気になるお話が7つ。

  • 憎悪は愛の裏返しってこと? それとももっと気まぐれなもの? 新婚夫婦、高校生カップル、同棲中の恋人たち。あなたの気持ちをざわざわとさせる、衝撃的な7つのドラマ。

  • 日常にひそむ悪意を集めた短編集。平凡な毎日の中にも、こんなような悪意は簡単にあるんだとうなと思いました。最悪な状況までいかないように、逃げをつくってるというか、セーブしてるというか、そんなようなことは誰でもあるんだろうなと思いました。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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