12星座の恋物語

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104346035

感想・レビュー・書評

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  • 鏡リュウジさんの占星術と、角田光代さんが書く
    十二星座になぞらえた男性と女性の24篇の恋の「おはなし」。

    特に占星術を信じてるということではないけれど、
    星を見るのが大好きで、子供の頃は星座占いも大好きだったから
    星に想いを巡らせたりもしつつ。

    12個の星座でそれぞれの行動原理や恋のパターンが
    同じなんてありえないけど、星座関係なしに
    24篇の恋のおはなしは1つ1つは短いけど、その中に
    しっかりと人物が息づいていて、いろんな恋のカタチがあって
    さらっとしつつも切なさも甘さも苦さもあって。

    多くのおはなしの中にとってもおいしそうなお酒とお料理があったり。
    友達とゆらゆらと恋の話をしているような
    特別じゃないリアルな恋の温度が心地よかったです。

  • 気になってることをつかれたので、「蠍座の美学は沈黙である」に泣きそうになった。
    いいなあと思ったのは、蟹座と蠍座。同じ水グループだし。あとは、射手座かな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「泣きそうになった。」
      よしよし、、、
      じゃなくて、角田光代って、こんなコラボするんだ。
      「泣きそうになった。」
      よしよし、、、
      じゃなくて、角田光代って、こんなコラボするんだ。
      2014/03/25
  • 各12星座の男女の恋愛ストーリーを通して、それぞれの星座の傾向を学ぶことができる物語。

    とても楽しく読めました。
    星座ごとのキャラクターの雰囲気の描き方が見事だな、と思いました。
    ますます星占いにハマりそうですw

  • 12星座の性格診断による短編小説とコラム。
    各星座・男女ごとのエピソードが書かれてて、全て女性目線。男性の話は女性から見た○○座の男性って感じで。

    古畑任三郎が言っていた。
    「私のことを典型的な乙女座のA型という人がいます。頭が切れる割に情に流されやすく意外にミーハーである。性格は神経質でかなりねばり強い。確かに当たってます。しかし一番肝心なのは、私はA型でもなければ乙女座でもないということです。」
    いちいち人が何座か知らないし、聞いても忘れるから星座による性格分類が当たってるのかわからないけど、読んでて思ったのは「いろんな人がいて、みんなそれぞれ考えながら生きてんなぁ」ってことかなぁ。

  • その題名通りそれぞれの星座の男女の恋物語。
    なんかそんな感じかもしれないと思わせるキャラクターの描きわけが絶妙。さすが角田さん。

  • 角田光代による12星座ごと男女ごとの短編と鏡リュウジによる解説。
    人間全てが12星座通りの性格に分けられるとは思わないが、小説として面白かった。
    (図書館)

  • 星座占いはあまり信じてないけど部分部分頷けるとこも。でも星座とか関係なく、角田光代のこういう軽めなタッチの話好き。

  • 鏡リュウジさんによる星座の説明は勉強になるが、角田さんファンには少しものたりない。

  • なんとなく手に取って

    自分の星座と知り合いの数人分を読んでみたが
    あまり当てはまっていない…かな(´・ω・`)な印象

    角田さんの小説部分だけは全星座とも読んで楽しめた

  • なんとなく自分と周りにいる人の星座を読む。
    乙女座の娘だけはかなり納得。
    獅子座の息子もちょっと分かるなぁ…妹にだけ威張り散らしてるところ…
    まぁ読み物として楽しみました。

  • やっぱ気になるから
    自分やまわりの誕生日を知っている人と
    内容を比べがちになっちゃった。

    語りは、女性目線だから参考になるんだかどうだか…
    そもそも参考にしたかったのか、
    なんかのネタにしたかったのか…
    まぁ、気にしてんだから、いいわけだ。

    いろんな人がいるよなぁ~って
    あらためて想うし。
    タイプに分かれてんのかなぁ
    っても想うし。

    結果的に、身近なひとは
    そのタイプにはハマらなかったし…。
    ボクのも部分的にそうかもって感じ。
    もしくは身近な人は
    まだ、ネコをかぶってる!?

  • 12星座×男女の物語、全24話!
    短編小説にキレイなオチがあるわけではないけれど
    24通りの恋愛があっておもしろかった!
    星座の説明もとても分かりやすくて
    いろんな友達の顔を思い浮かべながら読めた◎

  • 占星術というのは12通りで人間を分類するものではなく、生まれた時の星の位置が、月は何座に、水星は何座に、火星は何座にあったか、などを地球から見上げて、自分や他人や物事との関わりを考えるためのものだと、私は了解しています。
    こと、自分のことはわかりづらく、基準になる自分の思う自分もまた自分からしか見えていない自分だったりなど、人間とは奥深いものです。
    その奥深さを感じ取り、考えるきっかけを、占星術に興味が無い人にもくれる本ではないかなと、思いました。
    後書きにならって(天秤座)

  • 12星座の男女24人の恋物語。
    各星座の特徴を良く表した男女が主人公の短いお話で、さらっと読めます。
    私は幼い頃から星座占いが好きで、雑誌『MyBirthday』もよく読んでいて鏡リュウジさんのお名前も存じ上げていました。


    各星座生まれの身近な人々と物語を照らし合わせて読んでみました。
    特に子供たちの誕生星座のお話では、将来こんな恋をするのかな?と想像力を膨らませる事ができました。
    自分の星座は「合ってる」「合ってない」で見てしまい、合っていないと感じた途端に感情移入も出来なくなったのは、読み方がよくなかったのかも。
    確かにそれぞれの個性は出ているとは思うのですが、終盤にくるとワンパターンな印象が否めなくなりました。

  • 可愛いものがたりと、星座占い。
    こういうの惹かれちゃうんだよなぁ、小さい頃から変わってない。

  • 射手座女の気持ちが解りすぎて
    とても楽しかった


    鏡さんの言葉は
    本当にすんなり心に入ってくるなぁ

  • 図書館にて。
    読んだことのない角田作品だったので借りてみた。
    角田さんがあとがきにも書いているが、魚座の私はこんなんではないけれど、こういう人もいるのかもねと軽い気持ちで読めた。
    そもそも占いはいいことしか信じないし、何事も占いに引っ掛けて考えるような人とは友達にもならないほうで。
    でもまあ、こういう人物分析は嫌いじゃない。
    それにしても、今や映画化もされる重厚な作品を持つ直木賞作家、こういうコラボ作品は二度とないんだろうなあ。

  • たくさん話が読めてよかった。

  • 角田光代さん、本当にうまいなぁ…と。
    牡羊座女子の物語、これ、私じゃないか!!読んでて恥ずかしくなるほどだった。

    「牡牛座君の正しい見極め方」
    あの人の横にいると、なぜか落ち着くし、ほっとするのよね…。
    → うん。確かに(笑)。

    とにかくこの世界に生きようとしている。せっかく肉体を持って生まれたのだから、身体のすべてを使っていろいろなことを味わおうとする。
    → へぇ、そうなんだ…。

    食事も住まいも、すべて。豪華なものではなかったとしても、シンプルで素材がよくて、上質の物。牡牛座はそのことをよく知っている。
    → 本人がそうなのか分からないけど、私が持っているいいものは必ず褒めてくれていたかも…。

    どこかで自分に自信をもっていない牡牛座は、付き合っている相手によって自分を支えようとするから、共存欲が起こりやすく、その分、嫉妬と独占欲も手にあまるようになってしまう。
    → つきあってはいないけど、よくわかる。

    牡牛座の男の声は妙に色っぽいし、魅力的だ。ゆったりと話すそのトーンに、身をゆだねてみるのもいいのではないだろうか。
    → これだ、これ(笑)。

  • 世のなかには、自分のものではない言葉、自分のものではない正解、自分のものではない定義で満ちています。どのかのだれかが勝手に決めた幸福なり恋愛なりを、自分にあてはめようとしても、苦しいだけなんですね。私たちは、幸福や恋愛や友情や、その他のもっとこまごましたいろんなことの、自分だけの正解をさがし求めている。そ!が生きていくということなのかもしれないと、少し大げさに考えたりしています。
    水瓶座の彼の章より。
    好きな部分です。

    星占いとか、全然信じてなかったのですが、自分の星座の解説が当たりすぎていて、はまりそうでした。角田光代さんの文章もとても心地よくて、短いストーリーなのに引き込まれました。ちなみに、牡羊座のまっすぐちゃんです。思ったことをすぐ口にしてます。アホなんです。笑

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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