- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104346066
感想・レビュー・書評
-
もしもあの時違う道を選んでいたら…よく考えます。でも自分がその時にどうしても行きたかった方を選んだのだから、今の暮らしはその結果であって納得すべき…とも思えます。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後の平凡がドラマになっていて、ずいぶん前に観たこと思いだしました。
角田さんの書かれる女性達ってほんとドラマチックじゃなくてでもしっかりドラマあるんですよね!!
好きです。 -
装丁に一目惚れ
-
あの時こうしていれば、私の人生は違った。
誰にでもある人生の分岐点。
期待したり、後悔したり、人と比べたり、
主人公達がそれぞれ人間らしくて心に響きます。
「それでも、それでも生きていくんだ。自分は自分なんだ。」という生きる力をもらったような気がします。 -
角田さんの本は初めて読んだ。
どこにでもありそうな話のような、とても平凡とは言えない話のような。
全ての話に共通している「もしあのとき、あれをしなければ」というテーマは、誰もが大小様々に持ち合わせているだろうから、余計に心にぐさりと刺さる。
「どこかべつのところで」が一番好きだった。 -
20191112
-
結婚生活の中でありきたりな日常にウンザリし、過去のある時に違う方を選んでいればと考えてしまうこともある。そんな自分が不安で幸せ主婦生活をブログに綴る主婦。あの時彼女と結婚していればと後悔し、10年後また元彼女に近づこうとする男。不注意で飼い猫を逃してしまった人とそれをわかってくれる見ず知らずの女性。もしこれを選んでなければなんて本当はないのだ。自分の結婚生活にも積極的な意味を教えてくれた本だった。
-
角田光代さんってなんでこんなにも人間の機微を描くのが上手いんだろう、とつくづく思った作品。
海外旅行の飛行機の中で読んで、自分と重ねて、つい涙腺が緩んでしまった。
昔の作品も好きだったけど何年経っても感性が鈍らない、むしろより共感を呼ぶようなこの文体のセンスが好きだなぁ。 -
「人生って最初からあるのかしら、それとも、できていくのかなー。できていくとしたら、いつどの一歩がその後を決めていくんだろう」(牧乃)
後半3編は結構好き。
あの時、別の選択をしていたら今ごろどうなっていたんだろう?とふと考える。
どんな選択をしても、今が1番良い。と言えるように過ごしたい。