ポーの話

  • 新潮社
3.61
  • (81)
  • (87)
  • (193)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 624
感想 : 113
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104363018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人生は喜び、怒り、哀しみ、楽しみ
    がある事を
    あらためてかんじさせてくれる本。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104363014/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/4104363014.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="ポーの話"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4104363014/yorimichikan-22" target="_blank"> ポーの話</a><br>いしい しんじ (2005/05/28)<br>新潮社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104363014/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて、稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い―。いしいしんじが到達した、深くはるかな物語世界。2年ぶり、待望の書下ろし長篇。善と悪、知と痴、清と濁のあわいを描く、最高傑作。</strong></p></blockquote>
    うなぎ女たちの息子として生まれたポーの話。
    母たちの愛に包まれて育った子どものときを過ぎ、成長とともに世の中のさまざまな物事に触れ、翻弄されながら少しずつ川を下り、とうとう海へとたどりつく。
    いつでもどこでもなにをしていても ポーが母たちに愛されたポーであることには変わりがなく、自分の大切なものを大切にし、人が大切にするものも大切に思って生きている。
    著者の作品にはいつも哲学的とも言えるなにかを感じるが、この作品にも生きていくうえでの根源的なありようとでもいうものを思わされる。泥にまみれた黒いポーと真っ白な鳩とが、全編に通底する生き方の真髄を象徴していて鮮やかである。</font>

  • ダイナミック。いしいしんじが日本人じゃないのではないかと強く感じた。

  • まさに、ポーの話。
    ちょっと読むのが大変でした。

  • あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。
    太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて、稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い
    ―。いしいしんじが到達した、深くはるかな物語世界。2年ぶり、待望の書下ろし長篇。善と悪、知と痴、清と濁のあわいを描く、最高傑作

  • 図書館で借りて1回読んだだけ。では全然理解ができないほど深い…!それ以前のいしい作品とは一線を画しているのは確か。

  •  残念ながら、いしいしんじの「最高傑作!」っていうのには肯けない。「プラネタリウムのふたご」のような感動も「麦ふみクーツェ」のような寓意もいまいち感じられない。けど、読めちゃう読めちゃう、で、物語って良いよねって思わず呟いてしまう。いしいしんじは間違いなく当代随一の物語作家である。

     初期の中島みゆきの歌で「小石のように」っていうのがあるんだけど、ちょっと思い出してしまった。

  • 読みかけ

  • 2006/11/2。今まで読んだいしい作品の終わり方は、物語がまだ先に続くような感じで、どちらかと言うと、あっさりした雰囲気で終わっていた。しかし、今回は微妙に違う。そういう終わり方なんだけど、しっくりいかない、という言い方が当てはまるか。細かい設定箇所を汲み取れなかった。とは言っても、好きな気持ちに変わりはない。ないけど……。

  • 相手のことを思う気持ち。相手(自分)にとって一番大切なもの。そして自己犠牲の精神。とても切ない世界だった。ポーがぶらんこ乗りの弟と途中からだいぶダブった。

全113件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

いしいしんじの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×