- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104371037
感想・レビュー・書評
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すがって、引き止めて、でもそういうの、ぜんぶ、やめよう。
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風子の20年間の物語。
お互いに強く想い合っているのに呆気なく裏切られ離婚。それでもずっとゴンちゃんへの想いは変わらない…章ごとに主人公が変わりそれぞれの視点や想いが描かれていて、一気に読み終えた。
お互いに忘れられない、忘れたくない人がいるけれど相手をまるごと受け入れての二度目の結婚。
そんな結婚もあるんだなぁ。風子の『忘れられないことを忘れたふりををするなんて出来ない。それがわたしの生き方。前向きに歩いて行く方法。』なんだか気持ち強くなれる言葉だなぁ。 -
失恋オムニバス小説。連作短編。
失恋小説の虜になったのは、小手毬さんのせい。
小手毬るいさんの本は、読みながらため息が何度も出る。人を好きになることの切なさで心が溢れる。
平易な言葉遣いだから読みやすいんだけど、
もともと詩人だからか、心理描写が素晴らしい。
何度も気に入った描写を読み返しては頭と心の中で反芻してしまうから、なかなか先に進めない。
というより、わざと勿体ぶってチミチミ読んでる自分がいます。 -
初めての小手鞠作品。
「好き、だからこそ」のタイトルどおり、好きだからこそもう会えない、別れなくてはいけない、大人の恋愛事情が詰まった一冊。
心の表現方法と性描写が、柔らかい春の日差しのような美しさを持っている。
連続した5つの物語で構成され、主人公風子のゴンちゃんへの愛が軸になっている。
お互いに忘れられない人がいることを打ち明け、無理に忘れようとしないで、お互いを受け入れた再婚生活は、大人の愛の形だと思った。 -
短編集だけど登場人物がつながっている話
情に厚い男は頼もしいけれど、傷つく人もいるんだぜーー
好き、だからこそ… か -
短編、けれど繋がっている。好きな人はずるい人。言葉の綴りがとても繊細で綺麗です。
ココロに残る言葉が絶対あると思います。 -
小手鞠 るい さんの
初めての作品でした。
短編だけど全てつながってる話で
若菜と風子との出会いはちょっとやりすぎ?っとは思ったけど
でも全体的に読みやすかったです!!!!
ゴンちゃんってずるい人だなぁって思いました。 -
これは、痛い。お互い想い合っててもどうしようもないことって、ホントにある。