俺俺

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 809
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104372034

感想・レビュー・書評

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  • 途中までは面白かった。
    最後の方は拍子抜け。
    これで終わってしまうのか?と。

    お金もでてきたのに放置だったし。
    もうひとひねりあればよかったのに。残念。

  • 中3の女子が面白いから読んでみてよというので、読むことに。今の中学生ってこんなのが面白いのかと思いつつ読み始めるが、いつまでたっても話に入り込めない。電車で読んでいてもすぐに眠くなるし、ダラダラと時間がかかってやっと読了。

    カメラマンを目指していたが諦めて今はカメラ売り場で正社員として働いている永野均は、成り行きで携帯電話を盗んだ。そしてそれを使ってオレオレ詐欺をはたらいて、100万を携帯電話の持ち主の大樹の母親から振り込ませる。
    でも、気づいたら俺、均は母親にとって大樹になっていた。そして、自分の永野の実家に行くと別の永野均がいて、母親は自分のことが分からなかった。それがきっかけで俺は別の俺の均と大学生の俺に出会い、自分故に分かり合える3人で楽しく過ごす。でもやがてそこら中に俺がいて、俺の嫌な部分を別の俺に見せられる。
    やがて、俺ばかりで埋め尽くされてお互いに削除しし合うようになる。

    大人のせいか、この話の意味とかいろいろ考えてしまう。
    自分を受け入れられない、自分を信じられない、だから、人も信じられないのかとか。でも、結局分からない。意味はないのかも。

    最後に殺し合わなくなるところは、人類が誕生して社会を最初に作った人たちのようだ。
    表紙は不気味で面白い絵が使われている。この本の内容にぴったり。
    不思議で不気味で、だるい。

  • 俺の崩壊。

    オレオレ詐欺で簡単にお金をだまし取ることができた俺、永野均は、それから檜山大樹になっていた。

    自分だと思っていたはずの永野均は別にいて、それからも俺を名乗る奴は日に日に増えていった。
    他人と接することにうんざりしていた俺は、自分をまったく同じ意見を持つ俺らに好感を抱き、
    世界が俺でいっぱいになればいいのにと思うようにすらなった。

    けれど、都合のいい俺ばかりではなかった。
    次第に増殖していった俺ら同士での対立と、互いを攻撃し合う削除によって俺らだけの世界はあっさりと危ういものとなる。

    俺俺時代、ね。
    アイデンティティの崩壊とでもいうのか。

    極端な話にも思えるけど、誰にでも起こりうる可能性はある気もする。
    表紙の絵を描かれた人も若くして亡くなったし、なんだか意味深。

  • 後半の話が飛躍し過ぎのような気がする。
    違う世界に飛ぶなら、冊子を分けて第二部にして欲しかった。
    と言うか、入れ違いの話だけでも十分に面白い物語に仕上げられたはずなのが勿体無いと思われる

  • 何度発狂しそうになったか、、、笑

  • 後味が悪いって評判だからなかなか読まずにいて、でも映画になってやっぱり気になったから借りてきたけれど、うーん、やっぱり後味は良くないね。オレオレ詐欺をきっかけに俺が別の俺になって…。俺は削除されないために他の俺になりかわって……もう、俺が溢れすぎて頭パンクしそう。自分のことは自分が一番わかってるつもりでもそうではないんだよね。2013/224

  • 読み進める内に息苦しさを感じました。

    じわじわと身に迫ってくるものがあり、せめて主人公の問題が解決してくれることを救いにしていたのですが…まさかのラストに繋がりました。
    恐いけれど、引き込まれる内容です。

    お金が何に関係したのか、最初に主人公に携帯を盗まれてしまった男の人はどうなったのか。

    個人的にその点が引っかかったので、物語のどこかで触れてくれると尚よかったかな、と思いました。

  • 映画見たので原作購入。
    SFっぽいカバー絵が良い!

    映画とは展開が違って
    もっと救いようが無くて
    もっと広い世界の「俺」の話だった。

    「俺」は均であり、大樹であり、ナオであり、
    ヒロシであり、、、、、、

    「俺」が「俺」でなくなって
    ちゃんと自分を認識したとき、他人を認める人になれるのかもしれない。
    SFバイオレンスな話だった。

  • 全体的に好みじゃなくて通勤中でなかったら読了しなかったと思う。
    確かに人は多かれ少なかれこういう悩みというか考えを抱えてるんだろうなーとは思うが、共感しにくかった。というのが読みにくかったのか。

    話の構成は上手いと思う。展開があるごとにどうなる?と続きが気になった。オチが弱かったのでそこももやっとした。

    2013.10.1

  • 「俺ら」3人が仲良くやっているところからの急展開が
    なんか悲しい気分になった。
    自分の中の表面的ないい部分だけと付き合ってると楽しいんだろうけど、嫌な部分には向き合いたくなくなるんだろうな、いくら自分でも。
    ちょっと最後の展開が謎な感じで終わってしまってるけど、映画もこんな終わりなのかな?映画見てみたい。

著者プロフィール

星野智幸(ほしの ともゆき)
1965年ロサンゼルス生まれ。東京都立戸山高等学校、早稲田大学第一文学部文芸専修をそれぞれ卒業後、産経新聞社記者に。1991年産経新聞社を退職、1991年から1992年、1994年から1995年の間、メキシコに留学。1996年から2000年まで、字幕翻訳を手がけていた。
1997年「最後の吐息」で文藝賞を受賞しデビュー。『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、『俺俺』で大江健三郎賞、『夜は終わらない』で読売文学賞、『焰』で谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞している。

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俺俺 Kindle版 俺俺 星野智幸
俺俺 (新潮文庫) 文庫 俺俺 (新潮文庫) 星野智幸

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