- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104374014
作品紹介・あらすじ
寂しさを、ずっと誤魔化して生きてきたんだと思う…いろんな女性を愛したけれど、家族を持とうとはしなかった父。孤独を奥深くに抱き、家族を持つのが怖かった娘。白い木綿のような不思議な魅力に溢れる、衝撃のデビュー作!第6回小説新潮長篇新人賞受賞作。
感想・レビュー・書評
-
初めて 前川さん 読みました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まったくの独りよがりの作品だと思った。
堂々巡りの感じがした。
申し訳ないんだけど、わたしは好きな内容ではなかったし、けっこうがっかりした。 -
すごく良かったです。もう少し濱田家の3人の様子を知りたいくらい。きっと3人で幸せに過ごしてるんだろうなと思える終わり方で読後感も清々しいものでした。麻子の父親の生き方や和子の生き方は私には決して出来ないことだし、それが自分の両親であったらどうなんだろう?と言う気持ちもあったけど、そんな境遇で生きてきたからこそ、普通なら考えもしない家族とはどんなものなのかとか、生きることとは何なのかと言う複雑なことと正面から向き合うことが出来たんじゃないかなと思う。
何より読んでいて好ましかったのは帆太郎がとても子供らしい子だったということかな。調度私の息子と同じ年齢と言うのも影響しているだろうけれど、子供が健やかに成長できる環境を作れた麻子は素敵な母であり、女性だと思う。 -
とっても好きなお話し。
最後は以外なおわりかた -
2006/4/3読了
-
鞄職人の父、愛人の母を持つ麻子の「家族」についての話。<br>
不器用に、自分に素直に生きていく麻子は、妻帯者高木か同居人濱田、どちらかの子を出産する。<br>登場人物がそれぞれ寂しさを抱えて生きています。少し切なく感じる話だけど、「家族」の繋がりとは何かを考えさせられました。 -
登場人物がそれぞれ寂しさを抱えて生きている人が多く、読んでいてこっちまで寂しく切なくなった。家族って、幸せって、普通の生き方って何だろう…考えさせられた。
-
前川さんの自伝的な要素を持った原点となる作品である。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=232 ">こちら</A>
-
<A target="_blank"HREF="http://blog.livedoor.jp/sumegami_taito/archives/8718259.html">読書系Blog『もう1人じゃない! 〜読書オンチな君と僕〜』の本書紹介記事</A>
-
鞄職人の父、愛人の母を持つ主人公の物語。両親の死を経験し、愛情が何たるかに戸惑い、自分探しに足掻く。やがて失うことを恐れたり、かかわりをあっていくことに一々理由を見つけようとする主人公に、理屈抜きで集まる人々。いつしか主人公も鞄作りを始め、鞄を通して父や息子、そして自分や周りの人々とのかかわりに柔和になっていく。頑なで流れ者のような主人公が手探りで、結果として不幸を殺ぎ落としていくさまに、環境より気持ち1つが大事なんだと、辿り着くように教えられる。