うさぎとトランペット

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 74
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104377022

作品紹介・あらすじ

宇佐子は小学校5年生。転校生のちょっと変わった女の子ミキちゃんを仲間はずれにするクラスの空気に傷ついて、夏休みを前に学校にいけなくなった。そんな中、ミキちゃんに誘われ、町のウィンド・オーケストラでトランペットを習うようになった宇佐子は、ブラスの楽しさ、演奏の喜びにふれて、次第に生き生きした心を取り戻していく。きらめく音があふれる、感動の長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーはいい。
    子供と大人の間に立ち始めた少女の心の動きが描かれている。
    比喩表現がくどく感じられた。

  • 楽隊のうさぎの後日談。吹奏楽

  • 『楽隊のうさぎ』と合わせて。
    時々ありがちな年齢設定の割に大人びてしまうということもなく、そこはなかなかうまいのだと思います。
    ただ、どちらもクラスで苛められたりハブられたりしてて、ちょっとしんどい。
    特に小学生は、もともと無口でうまく喋れないので、読んでる身にはもどかしすぎてこれまたしんどい。
    私が音楽に浸れないから、しんどい印象が残りすぎるのか……

    装画 / 小林 孝亘(協力/APS・西村画廊)
    装幀 / 新潮社装幀室
    初出 / 公明新聞2003年4月30日〜2004年3月27日連載。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||N
    資料ID:50401249

  • 吹奏楽のお話ということで読んだ。面白かったけれど、流れる倦怠感のようなものに馴染めなかった。とろとろ流れる風というかんじ。

  • こちらも(笑)

    吹奏楽やってる人は是非

  • カワイイ話だなと思います。吹奏楽をやっているヒトにオススメです。

  • 荒療治第二弾。これで終わり。笑。つまらない。楽器を吹く描写が少ない。全体に緩慢。この話の主人公は、大嫌いだ。いらいらして仕方がない。言わなければいけない場面で言うべきことを言えないひと。そういう人間に対して、甘い周囲。どちらにも。それは優しさではなく、誤魔化しだとしか思えない。ことばじゃなくても何か意思を表示しろよ。音楽でもなんでも構わない。伝える努力を怠る子どもをベースに語られる音楽の物語なんか、あたしは信じない。

  • 前に読んだ『楽隊のうさぎ』のシリーズ。だが、前作とは全く違った内容になっている。主人公は小学5年生の宇佐子。
    トランペットの練習をしているのを聴きに早朝、こっそりでかける。トランペットを練習するお兄さんと同じクラスのミキちゃんは
    知り合いだった。クラスでは浮いてる存在のミキちゃんが、クラリネットを習っていることを知る。ミキちゃんに連れられて行ったところは、花の木ウィンド・オーケストラの練習場。ここには社会人や学生様々人が参加している。
    (かつて中学生だった『楽隊のうさぎ』の登場人物たちは、高校生となり、このオーケストラに所属。)
    そこで宇佐子はトランペットを教わることとなる。
    前作は中学校の中だけだが、今回は様々な年齢層がいて、物語が広がった気がした。
    ブラバンだけの話から、宇佐子の心情、ミキちゃんとの関係など『楽隊のうさぎ』よりも面白かったと思う。

  • 前作の楽隊のうさぎの続編にあたります。
    前作を読んでいると、登場人物たちの人間関係がわかって面白いでしょう。
    主人公は小学5年生の女の子。
    小学生でも派閥はあるよな。と、思い出させられました。

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著者プロフィール

中沢けい(監修)
1959年神奈川県横浜市生まれ。小説家。法政大学文学部日本文学科教授。一般社団法人K-BOOK 振興会代表理事。明治大学政治経済学部卒業。1978年第21回群像新人賞を『海を感じる時』で受賞。1985年第7回野間新人賞を『水平線上にて』で受賞。
代表作に『女ともだち』『楽隊のうさぎ』『月の桂』などがある。

「2021年 『茶をうたう 朝鮮半島のお茶文化千年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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