露の玉垣

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 22
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104393039

感想・レビュー・書評

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  • 越後国新発田藩の年譜から武士たちの情緒あふれる物語を集めた短編集。登場人物の名前が似通っており結局最後まで分かり辛い話ばかりになってしまいました。「きのう玉蔭」は若かった美貌の若い嫁が実家に戻されて、下男が数十年後に見舞いに訪問する話。あまりにも悲しい物語です。老人たちの意地。失火により責任をとらされ国外追放となる武士家族の再出発「新しい命」。乱心で切腹をすることになった武士の妻の再出発「宿敵」など、少し重いテーマが多かったです。

  • 史料がとても興味深い。

  • この作家さんの、ひとを静かに描く力は本当にすごいと思う。

  • 大火や洪水、旱魃に見舞われ、藩の財政は常に逼迫していた。儚い家臣の運命と武家社会の実像を描く連作短篇集。

    新発田藩のお話。
    派手なお話はありませんが、その地に生きる人々が見えてきます。

  • 越後新発田藩の家老、溝口半兵衛が家臣の系譜と閲歴を、個人的に書き残した『世臣譜』という古書を基に書かれた連作短編集である。
    すべてが史実に基づいて書かれたものである。
    それだけに劇的な盛り上がりというものはないものの、度々の水害や火災によって貧窮する藩財政の中で、何とか打開を図ろうとする藩士やその家族の姿からは、事実がもつ重みが伝わってくる。
    ある者は命がけで立ち向かい、ある者は押し潰されて、といったぐあいに過酷で厳しい生活が何代にも渉って続いていく。
    第1話の天明8年(1786)から始まって、第2話で寛文8年(1668)へと遡り、第3話で宝永3年(1706)へと返り、その後は次第に第1話の時間へと辿っていくという全8話からなる展開となっている。
    そうした過酷な歴史の中で、耐え忍びながら藩を支え続けてきた無名の男や女たちの声なき声が聞こえてくるようだ。
    地味ながらも読後に、心地よい残像が残り、しみじみとした感動が味わえる小説であった。

  • 09/02/07 暗過ぎる。
    12/03/30 人の関係が把握できなかったので、小説の良さがイマイ     チわからなかった。乙川さん、ゴメンなさい。

  • 新発田藩の普通の人々の物語。貧困に喘ぐ小藩を支える、家老や代官、その妻や親族の女達。自分の分を守り、藩のために私欲を忘れ、ひたむきに生きる人達はカッコいいのです。何かずいぶん大きなものを忘れて生きている気がしました。

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