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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784104394036
感想・レビュー・書評
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ひさびさの浅田次郎の新刊。しかも短編小説集なのです。 表題作を含む全部で6つの短編小説だな。初出は小説新潮なのだな、ふむふむ と思って読み始めた。 ところが最後の作品『樹海の人』はどうも怪しい。なにが怪しいかってこの作品だけ小説ではなくエッセイではないか。 そしてわたしの感想ではこのエッセイが一番面白かった。 イヤイヤ他の小説作品もそこそこ面白いですよ。 でもほとんどなじみの無い登場人物達が、なんだかしごく普通の生活の中で出会うちょっと哀しい物語達は、すごく面白かった とはいえないのであった。 それに比べて最後のエッセイは浅田次郎の軍隊(自衛隊だけど)生活でのとあるエピソードが語られている。 登場人物が有名(浅田次郎だもの)なだけで、へえー ということに、わたしはなった。 興味津々瑠璃色のお話 って奴である。
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短編はあまり好きではなく、心に残らなかった
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2017.04.07
よくもこんなに色々な題材の、しかも色々な内容の短編集を書かれるものだと感心した。さすが、浅田次郎さんだ。 -
この方の短編集は好きなものが多かったが、今回はイマイチ。あまり心に引っかからなかったが、好みの問題である。表題の話が一番腑に落ちず、心に残った。彼女はなぜ死を選んだのか、いつか分かるだろうか。
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琥珀が1番良かった。
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流石浅田作品!!。
短編でも読ませてくれる!!。
2014_12_08読 -
まあまあ
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短編集。切符、丘の上の白い家が好きかな。理不尽で割り切れない話ばかりで、なんかすっきりしないけど…。
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いつもの浅田次郎を期待してしまったため残念な感じでした。(*_*)
こんなSFチックなのじゃなくて、心にじーんとくる浅田小説が、私は好きです。
白い家のお嬢さんには、ぞっとさせられたぜ!! -
短編集の最後、「樹海の人」が印象に残った。
樹海の中での自衛隊の訓練。勿論本番の有事を想定したものであるが、訓練は訓練、局面を設定した上で、やり慣れた同じ事を繰り返すに過ぎない。
いつ訪れるかもわからない有事、その重苦しい現実を受け入れるための訓練なのだが、本当に有事が訪れるのかどうかは誰にもわからない。訓練という名目がなければ、たまたま樹海に迷い込んだ人間と何も変わりはしない。周到な準備をしようとも、そこで目の当たりにするであろう真実は、常に当事者である人間を圧倒する。それは想定を超えたものではあるのだけど、ひょっとしたら余りにもありふれた光景なのかもしれない。訓練中の通信で話される私的な罵詈雑言のように、読み慣れた書物のように。
樹海で見たものは、主人公を新たな樹海へと導いて行く。日常生活の中の、物語を創作する営みの中の混沌とした樹海へと。
その樹海の中に、読者も迷い込んでいくのだろう、これからも。
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浅田さん、久しぶりの短編集ですね…。
『鉄道員』ほどのインパクトはありませんでしたが、
あいかわらず、うまいです…。
なかでも、「特別な一日」のオチは、かなり意外で、
あまりパッとしないなぁ~と思っていたお話が…、
一変しました…。 -
社員文庫で借りた、短編集
『特別な一日』で、涙する
それで、たいちゃんにも読ませた
六回目の移植の当日に読んだせい? -
ずいぶん前に読んだので、うろ覚えだけど、寂しくて味わいのあるお話だったと思う。
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2冊目の浅田次郎の本だけど6編の短編のうち
「夕映え天使」はオトコの魅力(?)はにかみがでてやっぱりね~と感心できた。
残念ながら他の5編は期待はずれだった。
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