卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 266
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104396016

作品紹介・あらすじ

初めて手首を切ったのは、中学1年のときでした-。死を選ぶまでの過激にポップなモノローグ。「わたし」だったかもしれない「伝説」の少女。

感想・レビュー・書評

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  • 2002.10.13
    実話なんだよね。信じられない。どんな状態でも人は頑張って、楽しくできるんだ。私は、好きだ。

  • そういえば、どこにやったんだろうか。

  • 人の言葉にかんたんに影響されてしまうわたしは、じゃあなんでわたしは生きてるんだろう?と思ってしまうな。

    生きにくさを明るく振る舞ってうまく表明しないことと、わたしが(彼女のそれと似たような、と見えるように思えて)感じる気持ちの違い、病理の有無はどこにある、あることにするんだろう?

    わたしはなんで生きてるんだろう、なんで生きていられるんだろう。

    細かい背景をぶっ飛ばして大枠のはなしだけど、血縁の単純に人数は影響すると思うな。こんなに想像力のない頭でも、「いまわたしが死んだらお母さんは頭が狂うし祖父母は痴呆がすすむだろう」というのが「わかる」。

    卒業直前のあやは、自分の被所属欲求と非束縛的な自覚のあいだに揺れている。
    わたしの友人にニートをしながら親の介護でばたばたになっている(…と盗み聞きの妄想みたいな理解だけども)子がいて、どうしても思い浮かべてしまう。生きろっていうのも勝手なメッセージだが、祈りというか、まあメッセージは一方的でもいい、いつなにをしても主語はわたししかありえない世界で、「わたしは」あなたに生きてほしいだけです。いまなにをしてるかは興味ない、なにを思っていまを過ごしているかを「わたしは」知りたい。

    …脱線ついでに、親の介護しかしてない若者といえば、長嶋有のはなしに出てくるヒキオくん(だっけか)だ。あの子は表立って生きにくさは「言わない」けども、実際のところ、衝動や悲しさを抱えているんだろうか?

    わたしたちにできるのは「この主語わたし」はあなたを思っています、と語ることだけです。なるべく一対一のメッセージだとわかるように。「この主語わたし」はどれも特別と信じられるように。

  • 文章の明るさが痛々しくて、何ともいえない重苦しさを感じます。

  • 境界性パーソナリティ障害の女子高生が、今からずっと前に
    インターネット上で連載していた日記の一部を本にまとめたもの。

    日記は確かに面白い。テンポのある文章で、暗いできごとも楽しいことも
    だーっと書かれているから、読んでいる方もすいすい読める。
    でもこの日記は、彼女が読者を得て自分を慰めるために
    書いていたもののようで、無理に明るくしているようなところがあり、痛々しい。
    きっとそうやって自分をごまかし生きながら、疲れ果ててしまって
    この世界から消えてしまったのだろうなと思う。

    この本は面白いけれど、ただ、さまざまな問題を含んでいる。
    スニッフ、処方薬の乱用など、決して褒められたことじゃないことが
    当たり前のように書かれているし、自傷行為についても
    この本で知ったことにより手を出すようになった人もいるだろう。
    もちろんこの日記で救われた人はいるだろう。
    だけど、「薬との正しいつき合い方」を学ぶことはできないし
    却って誤った使い方を知ってしまう可能性の方が高いと思う。
    そういう意味では、功罪両方を含むというより
    罪の部分の方が大きい本の気がする。
    周りの大人がどうしてこういう行為をとめられなかったのかが、悔やまれるし
    思春期の多感な子どもが読むような本だからこそ、そこは残念だった。

  • この本は1999年当時、メンタルヘルス系ネットアイドルとも呼ばれていた少女のネットで公開されていた日記の終盤部分。

    なぜ「終盤」なのか、それは彼女がもうこの世にはいないからです。
    そう、この本は心の病を持った少女が自殺(推定自殺)でこの世を去るまでのつぶやきの日々なのです。
    けれど、なんだかそんなことは思えないような、まだどこかに南条さんはいるんじゃないかと思えるような、苦しいことまでこんなにポップに書ける人間がもうこの世にいないなんて信じられない、と思ってしまうほどの本。

    当時、私は南条さんを知らず(ネットができる環境になかったため)、自分が神経科に通うようになってからこの本の存在を知り、思わず手に取ってしまった。
    なぜ知らなかったのだろう、と悔いた。
    この人と言葉をネット上でもいいから交わしてみたかった。

    いまだにメンタルヘルス関係でこの人のことを想う人がいるのはすごくすごく理解できる。

    彼女がやっていることにはもちろん今ではほめられたことではないこともたくさんあります。
    けれどもそれでも彼女のこの文章の素晴らしさ、彼女という人物の魅力には誰も何も言えないと思う。

    ★5だけど★6つあげたい作品の一つです。

  • 薬の名称はとばして読みました。

  • 生きることにまつわる悲しみや諦念をにあっけらかんと綴っていてかっこいいと思う。90年代末のポップな終末感が生々しく感じられる。わたしはすごく好きですこの本。

  • ここにいるのは、特別な女の子ではありません。
    もしかしたら自分だったかもしれない、「もう一人のあなた」です。

    この本は、女子高生南条あやが生前にweb上で公開していた日記を載せたものです。

    重度のリストカット症候群にして薬マニア。
    病気と闘いながらも、
    高校を卒業した直後に自殺した南条あや。

    彼女の日記から、あやが生前に抱えていたもの、
    感じていたものを感じ取ってもらえると嬉しいです。


    【鹿児島大学】 ペンネーム:ABC
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    鹿大図書館に所蔵がある本です。
    〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111047857
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  • 中学生の時に本の角がすり減るまでいつも一緒だった本。

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