ニシノユキヒコの恋と冒険

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 242
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104412037

感想・レビュー・書評

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  • 謎多き少年ニシノの恋の物語。
    愛とは何なのか考えさせられる不思議なはなし。

  • ひさびさに恋愛モノを読んだ気がする。

    ニシノユキヒコ・・。

    読んでる最中は、
    まるで私もニシノユキヒコを好きになりそうな気がしたけど、

    読み終わる頃には、すっかり興味を失った。

    本の中に出てくる、
    たくさんのニシノユキヒコを好きになった女の人達と
    同じように。

    でも、
    だからといってニシノユキヒコが嫌いなわけではなく、

    やっぱりたくさんの女の人達のように
    何かの拍子にニシノユキヒコを思い出しそうな気もする。

  • 捉えどころのなくて、女ったらしで、ほっとけない、ニシノユキヒコ。
    西野くん、西野さん、ユキヒコ、幸彦、ニシノ。その呼び方の数だけ明らかになる彼の姿。なぜか嫌いにはなれない。
    彼にとって人生は、愛を探す冒険だったのかしら。

  • ひらがなの使い方が自然でいい。実はこんなの好きだ。

  • 連作短編10編。女性の目から見た西野幸彦の人生
    ニシノさん『パフェ』夏美とみなみ、死後のひと時
    西野君『草の中で』中学時代、山片さん
    ユキヒコ「おやすみ」上司で奇麗な真奈美さん
    幸彦『ドキドキしちゃう」大学時代カノコ
    西野くん『夏の終わりの王国」小説家例
    ニシノ『通天閣』昴とタマ
    ニシノくん「しんしん」同じマンションのエリ子さんとナウ
    ニシノくん「まりも」省エネ料理の会サユリさん
    西野さん「ぶどう」江ノ島の愛
    西野くん『好き銀体温計』土管の好きな御園さん
    呼び方がいろいろあって(同じのもあるけれど)、西野幸彦のその時の関係性が表れていて、まあ恋愛遍歴の時代が分かったりもするのが面白かった。

  • 基本的に、いわゆる、スケコマシの男性の話なのだけど、スケコマシ、としての名言がたくさん描かれています。
    西野さんは、○○(女性の名)のどこがいいの?と聞かれ、
    ああ、僕もそれを誰かにおしえてほしいんだよ、との返答。
    そんなこと言われたら、聞いた方が困ってしまう。

     決して、ギラギラとしたスケコマシ、ではありません。
    自然な、流れるような、爽やかなスケコマシです。
     さらに、自分が振る側には、決してならない。
    ならない、のか、なれない、のか、も微妙。
    女が放っておかない男、っていうのは、こういう人のことをいうのでしょうか?
    自分の周りにいないか考えてみたけれど、何度も考えてみたけれど、いないよなぁ…
    でも、いそうな気にさせてしまう、作者がすごいと思いました。

  • おすすめいただいて読んでみました。
    図書館へレッツゴ〜

    最初のパフェーが川上弘美さん独特の世界がよく出てたなぁって思います。
    ニシノくん。私、あなたの気持ちがよくわかる。
    でも彼と付き合うと寂しいだろうなって思う。
    だけど・・・愛するって怖いよね。ホントよくわかる。
    ニシノくんの女の子版って、きっとなかなか受入れられないだろうな。
    男の子と女の子じゃ同じ事してても違うんだもんなぁ。
    ちょっと不公平。
    私も誰かを愛したいな。でも・・・愛ってなんだろ(笑)
    読みやすくてスラスラ読めちゃいました。

  • 敏感なようで鈍感だったり。明るいようで暗かったり。愛情深いようで冷めてたり。女の子はみんな好きになっちゃうだろうな。自分だったら…って考えてる時点で夢中になってる(°_°)おそるべし。。ニシノユキヒコ。

  • ニシノユキヒコは現代の光源氏みたいだった。

  • ニシノユキヒコって,さいごまでニシノユキヒコだった。

    何となく分かるような気がする。

  • とんでもない男だ( ̄^ ̄)

    こんなやつに、だまされてはダメだー

  • 「本当に人を好きになる」ことができない男・ニシノユキヒコを巡る連作集。
    読んでいるうちに、自分の身近にいる男に似ていると思って、やっぱり彼は面倒くさい人だと再確認した。うん。ワタシ、マチガッテナカッタ。

    面倒くさい性格は女の子だけで充分。

  • 川上さんがかく色恋ものの口調だとか雰囲気だとかとても憧れます
    ユキヒコだって現実にいたらやな男なんだろうけど文でよむとウットリしちゃいますね

  • ニシノユキヒコ、という男の恋愛遍歴を書いた短編集。
    中学生~死ぬまで、その時々の相手の女性の視点で描かれています。
    女性の立場も様々、ニシノユキヒコとの出会い方も付き合い方も様々。
    それでもそれら全てなんだかステキなラブストーリーでした。
    結局どの人とも別れてしまうニシノユキヒコは可愛そうな気もしたけど…。

  • 充実した女性関係を全うしたニシノユキヒコさんのエピソード連作集。面白かったけど、ニシノさんの内面まではぐさりと踏み込めず、やや不満ものこる、かな。

  • ニシノユキヒコの一生涯の恋愛を、付き合ってきた女の人目線で描いたお話

    あー、こぅいぅ人ってモテるんだろーなって感じ

    デモ、結局誰も愛するコトができなくて…

    みんな離れていってしまぅ。

    少し寂しい男の人。

    こぅいぅ人を好きになってみたぃかも

    時間軸がバラバラだから、少し苦手だったけど

    短編集だから読みやすい

    最後まで可哀想だったニシノ君。

    人を可哀想と思うこと自体が嫌いだけど

    やっぱり可哀想だったニシノ君。

    感情移入はできないかも

    デモ、それがこのお話全体の雰囲気を作ってる。

    決して人を『愛』せなかったニシノ君の『恋』と『冒険』のお話です

  • ダメ男の恋愛遍歴。まるでこの男をいとおしく思えないのは、自分がそれを受け止めるだけの器の広さがあるイイ女では決してないから?表紙のデザインは凄く好き。

  • ニシノユキヒコがその生涯で出会った女の人たちの視点から描かれる、ニシノユキヒコの恋とか人生とかの話。
    愛すべき駄目男として描かれているのだけれど、どうにも私にはこの駄目男を愛せなかった(笑)。

    死んだ後のニシノユキヒコが、庭に来る話が好きでした。

  • 駄目男によわい私…

    大好きだニシノユキヒコ。
    しかしリアルで出会いたくないタイプだ。

    絶対はまる。(笑)

  • 題名から、もっと楽しい本かと思っていたのですが・・・
    さみしくなる本でしたね。

    ニシノユキヒコと関わりのあった女性たちが
    ニシノくんの思い出を語っていきます。
    ニシノくんは、悪気なく、いろんな女の人と関係を持ちます。
    それでいて憎まれないという、現実にはいそうにない人です。

    ニシノくんにすごく魅力を感じる人もいるのでしょうが、
    私には理解できない人というか、
    この繊細な小説の良さが、情緒的な部分で読み取れないというか。
    理屈としては解ります。

    10人の女性の一人称の文章。
    女性達の眼を通して、読者はニシノくんを知っていきます。
    こういう形式の小説でが読んだことがあるのは、
    有吉佐和子の「悪女について」。
    まったく違ったジャンルの小説ですが、
    どちらが技巧的によく出来ているかといえば、
    「悪女について」の方でしょう。

    「悪女について」もたくさんの人が一人の女性を語ります。
    たくさんの話を繋げることで、
    その女性だけでなく、語り手の人生や人格、秘密も
    明らかになっていきます。

    ニシノくんについて惜しいと思うのは、
    どの人が語るニシノくんも、同じイメージということです。
    「悪女について」は人間の表と裏を描いたものですから、
    語り手によって、印象が全く違います。
    その話を元にパズルを組み立てるのは読者という楽しみがあります。
    ニシノくんは裏表のない人ですから、
    時間によって、ニシノくんが少しずつ変化していく様子が
    読み取れたら、もっと面白かったと思います。
    最後の話に、
    それまで書かれなかったニシノくんの過去が明らかになっていますが、最後で、これが種明かしだよと見せられるより、
    いろんなエピソードから、
    読者の推理がそこにたどり着くようになっていたら
    もっと良かったのではないでしょうか?

  • ニシノくんはたくさんの恋をしてきているけど、結局本当の意味では愛せなかったのかな。寂しい人。幸せにしたいと女の子に思わせる人なのかもしれない。

  • もうどうしようもない男、ニシノユキヒコの一生を描いたお話

    人を好きになることができない
    救いようの無い男でした
    源氏物語と一緒で、男の生き方を描いたのではなく
    女の生き方を描いた物語だったのかもしれません

  • 私もニシノくんのような人の恋愛をしてみたい。
    でもきっと、ニシノくんの寂しさを埋めてあげることはできないだろうな。

  • 2008.11.8〜11.10

  • 西野さんの女性遍歴の本。
    律儀なんだけど、不真面目な西野さん。

  • 2008.7/26,28
     基本的に女たらしはきらいです。

  • ところどころAセクっぽい女の子がいるなあと思ったりそうでもなかったり。
    ニシノユキヒコの最低っぷりとか、それでも愛される手腕とか、「自分にだけ特別な顔を見せる」とみんなが思ってるところとか、異界を覗くようなリアリズムのような…

  • 読んだ後すごく切なくなった。結局ニシノくんは最後まで人を愛さなかったんだろうなあ。いろいろなニシノくんが楽しめました。不思議な魅力がある。

  • ダヴィンチでオススメされていたので読書人をきちんと愛せない男・ニシノユキヒコ。愛を求めてさまよう男の悲しい人生。なんだろう、とても不思議な感覚。ニシノユキヒコという男性を通して、様々な女性を描いている作品。色々な女性の人生と、浅く深く関わってくるニシノユキヒコがとても不思議な楽しさがある。女性ってドライだなぁと思ってしまった(笑)

  • 川上弘美文学の中では現実的な小説。
    女たらしユキヒコ。
    語り手が次々に変わるのが楽しい。

著者プロフィール

川上弘美(かわかみ・ひろみ)
一九五八年東京都生まれ。一九九四年「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞しデビュー。一九九六年「蛇を踏む」で芥川賞、一九九九年『神様』で紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、二〇〇〇年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、二〇〇一年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、二〇〇七年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、二〇一五年『水声』で読売文学賞、二〇一六年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。二〇一九年紫綬褒章受章。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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