古道具 中野商店

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1211
レビュー : 224
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104412044

感想・レビュー・書評

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  • 中野さんの世間からの外れ具合が絶妙でいい!!

  • 古道具屋「中野商店」の中野さん、わたし、タケオの物語。
    川上弘美の書く文章は、ふんわりとしているのに、表皮を突き破ってズンときます。ピュアなままの鋭さというか。いいね。

    「携帯なんか嫌いだ。とわたしは思う。いったいぜんたい誰がこんな不便なものを発明したのだろう。どんな場所、どんな状況にあっても、かなりな高率で受けることができる電話なんて、恋愛――うまくいっている恋愛も、うまくいってない恋愛も――にとっては害悪以外もなにものでもない。」

    日本でも「携帯投げ大会」をやるべきだと思うんだ。フィンランドに倣って。
    でもあれだね、サラリーマンとかが優勝しちゃって報道されたら、上司から睨まれそうよね。「なにお前、休日に仕事の電話したのイヤだったの?」みたいな嫌味を賜りそうよね。
    こんなことを考えてしまうあたり、日本に携帯投げ大会は向いていないのか??だが携帯へのストレスはすげえあると思う。一度は投げるべきです。

  • 人ではなく物を軸として話は進むのに、主題としてはぶれずに人のことを描いているのが面白いし、上手いなぁと思う。
    出てくるひとたちが、不格好なのも良い。

  • 不思議な読後感。
    ありきたりな日常が描かれているようで、実は深い意味が隠されているようないないような……。

  • すっと惹きつけられてしまう言葉が、さりげなく置かれてるから。
    どこが大切かっていう判断は読み手にゆだねている感じが好ましい。
    そのときの気持ちでも歳をとった数でも変わるの、大切とはなにか。
    終わり方が好き。遠くなったようでじつはもっと近くなったんじゃないかな、って思う。距離とか、気持ちとか。

  • 川上作品の女の子はどっちつかずでふわふわしてるのがやっぱりあんまり好きになれないかも。2011/228

  • 久しぶりに川上弘美。

    うんうん。好きだ。
    タイミングが好きだ。
    立ち止まるタイミング、思い出すタイミング、すっとくる。

    切ないなぁ。

  • 東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。
    ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。
    わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。
    どこかあやしい常連たち……。

    不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げら れるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を 描く傑作長編。

    。・゜*・。 ・゜*・ 。・゜*・。 ・゜*・。

    H25.8.23 読了

    相変わらず川上弘美の文体は好きで、読んでいて心地がいいのだけれど、この本の中身については全くっていいほど頭に入って来なかった。
    タケオとヒトミちゃんの不器用な恋愛にも、誰に対しても、感情移入できなかったからかなぁ。。

  • 短編タイトルが物の名前なので、もっとお店の商品にからめてくるのかと思ったらそういうわけではなく。
    不器用な人たちの、それでも流れていく、恋と日常と事件。
    なんというか、楽に浮いて疲れない感じ、かな?

    装画 / 福井 紀子
    装幀 / 新潮社装幀室
    初出 / 『新潮』2000年3月号・8月号、2002年8月号、2003年1月号・11月号、2004年2月号・4月号・6月号・8月号・10月号・11月号、2005年1月号。

  • タケオの「ヒトミさん」って呼びかける(というか、口からこぼれ出てくる)感じが好きだった。


    タケオの周りの静かさ、人が苦手そうな感じ、不器用な感じ、不安な感じ。
    よかった。


    『ヒトミさん、おれ、なんか下手で、すいません。タケオが小さな声で言った。
    下手って、なにが。
    なにもかも。』


    いい。

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著者プロフィール

川上弘美(かわかみ・ひろみ)
一九五八年東京都生まれ。一九九四年「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞しデビュー。一九九六年「蛇を踏む」で芥川賞、一九九九年『神様』で紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、二〇〇〇年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、二〇〇一年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、二〇〇七年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、二〇一五年『水声』で読売文学賞、二〇一六年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。二〇一九年紫綬褒章受章。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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