古道具 中野商店

著者 :
  • 新潮社
3.47
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本棚登録 : 1208
レビュー : 224
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104412044

感想・レビュー・書評

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  • よかった。
    川上弘美作品の語り手の中ではいちばん好きかも。中野商店まわりの靄のかかり方がとてもリアルでいて慕わしい。

  • 6/25/11図書館

  • まずタイトルがすごく好きです。
    文章も読みやすくて、大好きな雰囲気の一冊でした。
    みんながさみしくて、暖かい人達で。
    「タケオがきらい」だと繰り返すところが好きです。
    「きらい」と思うたびにヒロミの心にヒビが入っていくような
    痛々しい感じ。

  • 最初は、とくに何も思うことなく、
    淡々と読み進めていってたんですけど、
    後半になるにつれ、どんどん入り込んでいって、
    最後のほうは泣いてしまった。

    授業中黙々と読みながらひとり涙ぐむ私…困りました。(笑)

    こんなお店で一度働いてみたいなあ。
    でも、一度こういうところで働いてしまったら、
    主人公たちのように普通の会社に勤めるなんてこと、
    私には絶対にできない!!(笑)

    えらいなあと…まさかタケオが!

    ほのぼのあたたかい作品でした。

    結構好きです。

  • 久しぶりに読み返したのでレビューを。

    古道具を売っている中野商店が中心の日常の話。日々の流れがたんたんと。人とのやり取りがたんたんと。

    でも登場する人々がみんな一癖も二癖もある人ばかりで話がぐーんと面白くなる。大きな出来事はないけれど、その日常の中での主人公の不器用な恋愛がとても心をうつ。なんかせつない感じとか、やりきれない感じとか、しあわせな感じとかが伝わってくる。終わり方もとても良い感じ。

    また読み返すだろうなぁ。

  • たんたんとしていて、それでいてディティールが細かい。バイト先での中野商店での日常を、主人公のヒトミちゃんは普通に「居て」「見て」いる。主人公は中野商店自体かも。不思議な雰囲気。

  • こんなおとこつきあいたくねえーと思ったけども。
    たけお最後りっぱになってておどろいた。

  • 恐ろしいほど前のストーリーが頭に残らない1冊。きちんと順を追って読んできたはずなのに、読み終わった後は文字通りからっぽ。不思議な感覚を味わえる作品です。
    登場人物は、皆生きて行くのが下手くそで、危ういのに、やたらとたくまいいというアンバランスさが好ましい。便利さからちょっと外れた幸福が心を温めてくれます。

  • 川上さんの作品は短い言葉に凝縮された光景や雰囲気が好きなのだけどこの作品は、必要以上に言葉が多かったし、説明的な文章も多かった。登場人物もあんまりタイプじゃなく、途中でやめたくなった。でも登場人物を芸能人にあてはめ、頭のなかで映像化出来るようになってからはちょっと楽しかった。中野さん→さま~ず 大竹 、マサヨ→秋吉久美子 、ヒトミ→堀北真希、タケオ→錦戸亮、サキ子→井川遥、自転車屋→さま~ず三村(友情出演)2011/4/22

  • 骨董屋とまではかしこまらない古道具を扱う店・中野商店。
    店主の中野さんは「だからさぁ」が口癖の飄々とした人物でついでに女癖も悪い。
    あまり人付き合いの上手でないアルバイトのヒトミとタケオ、
    そしていつも晴れ晴れとした声で話す中野さんの姉・マサヨさんを巡る12編の連作短編集。

    川上さんならではの「天然系」の人たちが沢山出てきては不思議な言葉をつむぎ出すこの感じ。
    読んでいてなんだか癒される。まぁところどころ「ぬる~~い」感じはあるのだけれど(・_・;)
    4人の登場人物のマイペースな掛け合いがなんとも言えない。
    的を射ているのかとんちんかんなのか、会話が成立しているようなしていないような、そんなこともさして気にしないキャラクターばかり。
    一方で人と上手く関われないヒトミとタケオの恋の行方はじれったいほどにゆっくりと進展するし、
    ちょっとした言動で互いが傷ついてぎくしゃくしたり・・・という繊細さが逆にリアリティを加えているようで印象深い。
    不透明な空気の中で物語が進んでいるように見えるのだけども
    ラストには何か明るい色合いの雰囲気に感じられて和める。マサヨさんの恋愛には私も憧れる。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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