だめだこりゃ―いかりや長介自伝

  • 新潮社
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本棚登録 : 88
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104430017

感想・レビュー・書評

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  • 今はなき、いかりや長介氏の自伝である。この本は2001年に出ている。いかりや氏が亡くなったのが2004年。死期を悟ったような自伝になっている。
    バンドマン、コメディアン、俳優と名を馳せたが、ドリフターズ時代の「八時だヨ、全員集合」は伝説と化し、「踊る大捜査線」の和久さん役は代表作となった。
    一生懸命という言葉が似合う人は滅多にいないがこの人にはその言葉を贈りたい、なんてな。

  • BCID:404-9906359

    歯切れのいい江戸っ子の語り口調は、魚河岸勤めで浅草六区通いが好きだった父と、ラジオで聞いていた落語がルーツか。聞くように読める文章で、自らの生い立ちと、ドリフの栄枯衰勢と、その後の俳優人生をまとめた好著。


    ちなみにチョーさんというと世間一般では野球の長嶋さんを指すらしいが、
    わたしの中では断然このひと。いかりやチョ―さんである。
    小学生の頃はすでに志村けんが加入していた後期ドリフで、「全員集合」は宿題よりも優先される必修科目だった。

  • 仕切りたがりの頑固なゴリラ/ドリフのリーダー/踊る大捜査線の「和久さん」/日本で初めてチョッパー演奏したベーシスト・・・
    てなあたりが、「いかりや長介」の大方のイメージでしょうか。

    本書では人との出会いや出来事といった思い出話を通じて、純情で温かく頑固で愛すべき「碇矢長一(本名)」さんに出逢えます。
    とてもナイーブで本当に真面目な人だったんだろうなというのを読んでて感じました。
    そんな長さんは、“頼れる大人”“恥を知る大人”の最後の世代、「昭和一桁生まれの日本人」だったのかも知れません。

    かつてこんなワンシーンを見ました。
    全員集合が終わって何年かした頃、当時大御所キャラで売っていた和田アキコが大爆笑の雷様コントに出演しました。叱られてケンカになってブーで落とす想定だった和田アキコはわざと不遜な態度をとり続けましたが、何故かいかりや長介は終始、弱々しくおどおどしていました。
    ついに和田アキコが
    「どうしたのさ?らしくないじゃない。昔みたいに“コラ、アッコ”って叱ってよ!」
    と半ギレ半泣きになりました。もう演技をしている空気ではありません。
    しかしとうとう最後までいかりや長介は弱々しいまま、笑えないコントが終了しました。
    恐らくそういうネタだったんだと思います。
    しかしドリフっ子の私としてはとても悲しく切ない気持になりました。
    当時落ち目だっただけに、生々しくリアルに感じたのです。

    でもこれこそ「分をわきまえる美学」「恥の美学」だったんじゃないかと今は思います。
    芸能界は縦社会だし、これを重んじる和田アキコになら偉そうにいばれたと思います。
    でももし当時の落ち目のいかりや長介がそれをお茶の間の前で演っていたら、もっと切ないことになっていたかも知れないと思うようになりました。

    その後、独眼流政宗でコント流の演技だった長さんが、郷に入れば郷に従いドラマ向けの演技に見事修正し、踊る大捜査線では実に深みのある演技をされていたのを見たとき、雷様コントを思い出し、感慨深くなってなんだかとても感動しました。

    (内容)
    音楽は四流、笑いは素人。でも、それがドリフターズだった。東京の下町に生まれ、米軍キャンプやジャズ喫茶でのバンドマン生活を経て、ドリフターズに加わったいきさつ。最長不倒のお化け番組「全員集合」の陰でネタ作りに追われた日々と、メンバーの知られざる素顔。そして、俳優に転進してから「踊る大捜査線」の大ヒットまで。豪快半生と秘話の数々を綴る、いかりや長介自伝。初版2001年4月。

  • 一時代を築いたいかりや長介の自伝。
    彼のように生きるのも素敵だと思った。

    彼が元々音楽家だったことは初めて知った。

    彼は決して最優秀助演男優賞を取るために俳優をやったわけではなく、
    人を笑わすためにコメディアンになったわけではなく、
    ただモテるためにミュージシャンを目指し、その時に人を笑わすことに興味を持った。

    そして流れを身に任せた末に数々の栄光が彼の人生を彩った。

    その中には計り知れない努力と苦労があり、
    そして彼の揺るがない信念があった。

    カッコいいなぁ、
    と素直に感じ、
    僕も死ぬ時にはこのような自伝が残せるような人生を歩みたいと思った。

  • 偶然の偶然でこんなに面白いドリフが出来上がったわけでは無いのに、謙遜されていました。
    子供の頃は、いかりやさんが怖かったけど大人になれば
    加藤茶さんや志村さんを怒ってた理由は判ります(笑)
    8時だよ!全員集合がまた見たいです・・・

  • 佐賀市立図書館分館で見つけた。丁度、地元サガテレビで初期の「踊る大捜査線」の再放送してますね。
    この本は、戦中の疎開時代を経て、バンドマンになり、「ザ・ドリフターズ」、そして映画版の「踊る大捜査線」が日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するあたりまでの氏の自叙伝。
    「全員集合!」くらいからしか知らないので、60〜70年代の芸能に触れる...というカンジ。

  • わたしも恋人も「8時だよ全員集合」のリアルタイム世代だ。土曜の夜はいつも観ていた。今もあの子供らしい熱狂が底にある。いかりやさんのしてきた苦労はテレビ越しになんとなく感じてもいたしだから輝くものもいっぱい受け取ってきた。「だめだこりゃ」って言わない。「次!行ってみよう!」あの勢いが本当に大好きなんだ。

  • ただ、良かった~

  • いかりや長介さんの自伝。
    「時代をえぐるようなコントはやってこなかった。
     社会風刺や現代風刺はむしろ、極力さけてきた。
     著名人の個人名を出して・・・というネタも一切やらなかった。
     「学校」も「長屋」も後ろを向いた、過去を題材にしたものである。」
    そんな人を傷つけないコントが私は大好きで、
    「ひょうきん族」派の友人が増えていく中、ずっと「全員集合」派でした。
    俳優に転向されたのも人のマネージャーの意向だったと知り驚きました。
    「ドリフター」という言葉の意味は「流れ者、漂流物」だそうです。
    流される人生で名を残すのはやはりいかりやさんの人柄と努力があってのことだと思います。
    もっともっと、味を増したであろう、いかりやさんの演技が見たかったです。

  • いかりや長介の自伝。

    イカした時代を生き抜いた人だ。

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