パンドラの火花

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104431021

作品紹介・あらすじ

死刑執行を控えた男に、最後通牒が宣告された。「期限内に、過去の自分と対面し、犯行を思いとどまるよう説得せよ。成功すれば釈放、失敗なら、死-」絶望と孤独に苛立っていた16歳の自分。家族全員を殺戮した男は、時空を超え、その全てを知る自分に今、対峙する!天外なる奇想、予測不能の結末。戦慄と感動に魂が震える傑作巨編誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 内容
    死刑執行を控えた男に、最後通牒が宣告された。「期限内に、過去の自分と対面し、犯行を思いとどまるよう説得せよ。成功すれば釈放、失敗なら、死―」絶望と孤独に苛立っていた16歳の自分。家族全員を殺戮した男は、時空を超え、その全てを知る自分に今、対峙する!天外なる奇想、予測不能の結末。戦慄と感動に魂が震える傑作巨編誕生。

  • 時間旅行もの。
    犯罪者が過去の自分を説得して、犯罪を抑止する。
    「余計には歴史に影響を与えない」と言いながらも、多くの影響を及ぼしている。痕跡を消せばよいというものでもないし。目的を達するだけならば、過去に戻って犯罪者を殺せばよいと思ってしまった。タイムパラドックスに対する考察が足りない。
    過去に残った犯罪者が未来の知識と文物を生かして独裁者「カイザー」になった。時空監視官は彼のクローンだった?ラストはよく分からない。何だったのか。

  • 自分の家族6人を惨殺し、逃亡中に6人の少女を殺した16歳の少年。
    ゲームで仲間たちと殺人を競う22歳の青年。
    心を追い詰められ、会社を爆破する31歳の男。

    35年後、死刑執行を間近にした彼らに与えられたミッションは
    タイムスリップで過去に戻り、かつての自分を犯罪へ走らないように説得すること。
    タイムリミットは3日間。

    荒唐無稽な始まりに「えー?」って思ったけど
    読んでるうちに引き込まれた。
    3人3様のパターンも「なるほどな」

    見届け人の19番、頑張れ!

  • 死刑制度が(表面上)廃止された近未来にて、「死刑囚を過去に送り、過去の自分の行為を思い止まらせる」という対策が実施される、という物語。なるほど、たしかにこれは上手くいきそうだよね~と一瞬思ったものの……やはりそう上手くはいかないか。その犯罪を思い止まらせても別の犯罪を起こしてしまったり、逆にシステムを悪用されてしまったり……何だかなあ。妙に哀しくなってしまう。それでもパンドラの箱のごとく、希望も少しはあるのかな?
    それほどミステリじゃないかなあ、と思っていたけれど、ラストでは前作「メロス・レヴェル」との繋がりがひそかに用意されていて、読んだ人には「おお!」という感じ。

  • 死刑執行を控えた男に、最後通牒が宣告された。「期限内に、過去の自分と対面し、犯行を思いとどまるよう説得せよ。成功すれば釈放、失敗なら、死―」絶望と孤独に苛立っていた16歳の自分。家族全員を殺戮した男は、時空を超え、その全てを知る自分に今、対峙する!天外なる奇想、予測不能の結末。戦慄と感動に魂が震える傑作巨編誕生。
    評判はイマイチのようですが、うまく纏まった佳作だと思います。まぁ粛正に比べるとPowerはないですがね。

  • 登場人物に話かけたくなる。

  • 途中どうなるかと思いましたが・・・。19番が好き。

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