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- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104470020
作品紹介・あらすじ
不妊治療、妊娠中絶、出生前診断…。人の「いのち」に関わる日々の中、ボストンの病院で働く女医・久保田春生の悩みは深い。人が神の役割を演じることは許されるのか?生殖医療の現場を舞台に、連続する日本人女子留学生の変死事件を縦糸にして、生き方を模索する女性の姿をミステリー・タッチで描く書下ろし長篇。
感想・レビュー・書評
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中絶はたしかに赤ちゃんの命を奪っているが、世の中にはいろいろな理由があってどうしても中絶せざるおえない場合があるからただやみくもに「中絶はいけない」といって反対するのはよくないと思う。
神の存在ひとつで片付けられるほど私たちの命は単純じゃなく、いろいろな事情とか、理由があって存在している。
だからといって神の存在をまったく無視してクローンや遺伝子を操作するのもよくない。確かにそうすることによって幸せになる夫婦が増えるのかもしれない。けれどもこの世は「しょうがない」と妥協する事で保たれてる幸せもあるのではないか。きっと何もかも妥協せず、何でもつくりだせる世の中になったら何かが壊れてしまうだろう。
神の存在に執着しすぎて考えをせまくするのもよくないけれど、神の存在を無視してやたらに命を操作するのもいけない。
結局神とは存在しているが、むやみやたらにその存在を主張しない「沈黙の存在」であることが一番いいのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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