- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104507016
作品紹介・あらすじ
江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱くすぐ寝込んでしまう。そんな一太郎を守るべく、手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が身の周りに控えている。ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて下手人探しに乗り出すものの…。心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる愉快で不思議な人情推理帖!第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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妖が見え、身守られてもいる若旦那。薬を求めてきた客に襲われるが、その後同じような事件で薬種屋が襲われていき。
前から気になっていたシリーズ。体の弱い若旦那と幼い頃からそばについている妖の手代二人。いかにも頼りない若旦那は、当初ボソボソと愚痴ともつかぬ感じで話すので、どうかなという感じもあったけど、徐々に胆力にあるところと、他人への思いやりも見えてきていい感じのキャラクターと思えてきた。
妖や菓子屋の永吉とのやり取りも良いテンポで、シリーズの作品も読んでいきたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて畠中恵さんの「しゃばけ」読んだ。作品名も作者名も出始めの時から知っていたけど今になってやっと読んだ。このあと続々とヒットが続いているけどその魁の作品、さすがに面白い!一気に読み終えた。二昔も前に出た本だけど全然色褪せてない。食わず嫌いだったのが勿体ない気持ち 笑。
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とうとう「しゃばけ」シリーズを読むことにした。
体の弱い薬屋の若だんなと愉快な妖たち。一太郎はほとんど寝たきりという程体が弱いという割には、結構しっかりとした考えや知識を持っていて、頼もしいとまではまだ言えないが、今後シリーズを読んでいく上で好感の持てる主人公だった。周りの妖たちがまた愛すべきキャラクターばかりで、続きを読むのが楽しみだ。
早速、家で物音が聞こえたら「鳴家だな!」と思うほど影響受けやすい私(笑) -
<目次>
略
<内容>
『しゃばけ』シリーズ第1弾。なるほど、面白く、謎も伏線からうまく書けている。ちょっと前半がたるいかも知れないが…。 -
だいぶ続刊が出てるので、本当に今頃なのだけど。
Twitterで見た鳴家のかわいいかわいいイラストに惹かれて読み始めました。
イラストを裏切らない、魅力的なキャラクターと面白いお話。
途中からわくわくが止まらなくなって後半一気に読み上げました。
続きも楽しみ! -
個性的な妖(あやかし)たちの魅力は言うまでもないことだけど、冒頭の江戸の夜の闇の濃さの描写にぐっと引きこまれました。
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体の弱い若旦那と妖怪たちの謎解き物語。若旦那体弱くて頼りないけど、ハートフルな感じ。
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魅力的なキャラとか出生の秘密とか黒幕との一騎打ちとか......こういう「お約束」って、やっぱり楽しい。エンタメの原風景を見た思い。無性に続編が読みたい。
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面白かった!完全に引き込まれた。江戸が舞台で妖が出てくる話は新鮮だし、様々な人や妖たちの関係や、長崎屋の秘密、謎が解けていく過程がよかった。
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笑うだけで命が危うくなるほど病弱な若旦那、一太郎と、彼を取り巻く妖怪たちが、謎の薬を求めて起こる連続薬問屋殺しの謎を解く時代物。
少し興奮すると発熱して寝込んでしまう体ゆえに、砂糖よりも甘い両親に溺愛されている一太郎は、裕福ゆえ世事には疎いけれども、実はものすごく強い人。人間に化けて彼を守っている手代の犬神と白沢なんか目じゃない。
一見妖怪たちと若旦那のほんわか人情モノ、に見えて、“どうにもならないこと”をどうにかしようとすることと、どうにもせずに受け入れること、の強さを突きつける物語。 -
病弱な若旦那 過保護な両親 そしてもっと過保護な妖怪たち・・・
おもしろいです。 -
すっかり大好物になっているしゃばけシリーズ、2作目からは全制覇しているがこの処女作は映画をちらっと見たのみ。そうかそうか、長崎屋の物語はこうしてはじまって、一太郎の出生の秘密はこういうことね!やっとはっきりわかった。だからこんなに病弱で、妖たちに守られているのね。なんか、まだ、鳴家のキャラがいまと違って、初登場で「お帰りなさいまし」なんて戸を開けてくれたりするからずっこけちゃった(笑)最初はきゅわきゅわしてなかったのね。。でも仁吉佐助一太郎はぜんぜん違和感ない。よほど作者の頭のなかでは長く練り上げられていたキャラだったのかもなぁ。わくわくするねえ。これを1作目に読んでいたらさらに感動したろうな、こんなに続きが読みたくなるストーリーに出会えて。出端はひと死にの多い事件だったんだなぁ。いやあいいよ、数あるベットルームディテクティブのなかでもやっぱ一番すきな設定かも。聡明で驕らず勇気の使いどころに長けた若旦那。それを守る登場人物(登場妖?)の魅力も含めて。いまや押しもおされぬ大人気シリーズ、新しいお話が待ちきれない一人です!
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「聡明で驕らず勇気の使いどころに長けた若旦那」
上手い!
若だんなの良いトコロを簡潔に言い表してる。「聡明で驕らず勇気の使いどころに長けた若旦那」
上手い!
若だんなの良いトコロを簡潔に言い表してる。2013/04/15
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2008年を振り返ると、私にとっては「江戸もの」がブレイクした一年でした。「居眠り磐音」シリーズに始まり、大河の篤姫にもハマりました。その一環で、この小説も職場の先輩にすすめていただきました。
江戸の人たちのしゃべり、生きざま、人情、いろんなことが魅力的なんだよね~。
この小説も、軽いんだけどそれだけでもなくてとっても面白いです。登場人物(?)すべてが魅力的。続編もずいぶん出ているようなので長く楽しめそうです。 -
コミカルな妖怪時代ミステリ、とでも言えばいいのか。面白くさらっと読めちゃう一冊。妖がばかばか登場して、当然事件もそれ絡み。「こんなのあり?」と思わないでもないけれど、妖が登場するのは前提だしね。それを踏まえた謎の提起もきちんとされてるので、ばっちしミステリでしょう。
キャラクターも好感が持てる。とことん病弱で甘やかされまくってる「若だんな」は一見頼りなさそうなのに、実はすごくかっこ良いし。登場する数々の妖も魅力的。しかし一方で「尋常ならざる力を持っている」はずの犬神と白沢は本当に強いのかが非常に疑問(笑)。-
「実はすごくかっこ良い」
常に、身体じゃなく頭を働かせているし、心根も真っ直ぐで好感持てますからね。
私は、4~5冊読んで残りは積んでいる。...「実はすごくかっこ良い」
常に、身体じゃなく頭を働かせているし、心根も真っ直ぐで好感持てますからね。
私は、4~5冊読んで残りは積んでいる。早く読まなきゃ(って本が山積です)2012/11/02
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しゃばけシリーズの最初の作品。
江戸時代の話。
身体の弱い若だんな、実は妖怪の血を引いている。
祖母が大妖で、店の手代も実は妖怪。
身の回りにも小さな妖たちがにぎやかに出入りする環境。
気のいい若者が、ちょっとした事件を解決していきます。 -
若だんなーーーーー!!!←
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2013/03/08
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新聞で紹介されて一巻を購入したのがきっかけ。現在も続編刊行中!
妖怪もの&推理モノ??
これは面白い。出てくる登場人物(妖怪はもちろん!人間もね)がとっても魅力的★ 皆 個性豊かに描かれてます。妖怪達と人間の考え方の違いがところどころにでてくるのも面白い。多分、ほんとに妖怪が人間と暮らしたらそうなるかもね。
○江戸の大店、薬種問屋の若だんなは一日に何度も死にかけるほどとっても病弱。そんな一人息子に大甘な両親と二人の手代実はこの手代、人間じゃあない。若だんなの周りにはなぜか妖怪達が集まっている。
そんな若だんなが外出先で事件に巻き込まれる。妖怪達の手を借りて若だんなは事件の解決に動き出す。-
「妖怪達と人間の考え方の違いが」
コレがまた面白いですよね、でも佐助も仁吉も、ちゃんとお勤め果たしているんだから、違うのはちょっとだけで、案...「妖怪達と人間の考え方の違いが」
コレがまた面白いですよね、でも佐助も仁吉も、ちゃんとお勤め果たしているんだから、違うのはちょっとだけで、案外考え方の根本は同じなのかも。と思ったりして(単に人間に合わせて遣ってるだけ?)。。。
2013/02/07
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今までに読んだことのないジャンルで、江戸時代の登場人物と、その時代の言葉で物語が進む話(フィクションだけど歴史小説みたいな)。なんでこの本を借りようと思ったのか、記憶をたぐりよせてみるとNHK『グレーテルのかまど』でこの本と、おかきが紹介されていたからだったように思う。
こわごわと読み始めてみたけれど、意外とこれが面白い。主人公は朝の連続テレビ小説『らんまん』に出てくるような大店の若だんな、一太郎。一太郎にはなぜか妖の手代が二人付き添っていて、なにかと面倒をみてくれる。そんな一太郎が殺人事件の犯人(下手人)と鉢合わせし、その後も命を狙われて…というあらすじ。
なんだかハリーポッターの日本版?と思うくらいに、展開がわくわくするし早く先が知りたいという気持ちにさせてくれる。妖という人間ではない存在と、人間が力を合わせて戦うという展開は鬼滅の刃のようでもあり…。ぐいぐいと引き付ける文章力はこの作家さんの力量さんだろうなあ。そして表紙の絵がかわいらしくて、この妖怪はこれかな?などと見比べて考えるのがまた楽しい。日本の江戸時代の日常を知ることができるのも楽しい。火事に対する備えとかぼてふりとか。
この先、シリーズがたくさんありそうなので楽しみがひとつ増えてうれしい! -
日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞した、畠中恵さんのデビュー作です。
江戸時代の描写がとても細やかで、雰囲気がよく出ています。
そして、登場する妖(あやかし)たちのキャラクターがとても良いですね。
それぞれ個性的で、その描き分けもしっかりとされていました。
妖たちのイメージが膨らむような、柴田ゆうさんの挿画も素敵。
大店の若だんなが主人公なのですが、外出もままならないほど身体が弱いので、読んでいてついハラハラしてしまいます。
語り口も軽く、殺人事件を扱いながらも、どこかほのぼのとした温かみを感じる作品でした。 -
マンガみたいだな、と読みだした。
キャラクターも設定もポップな感じだ。
殺人事件の黒幕も想像がついたから、中盤すぎまでは淡々と読んだ。
見越しの入道がでてきたあたりから、ぐっと面白くなった。
一太郎の出生の秘密、どうやってなりそこないをやっつけるのか、というあたりがおもしろかった。
しゃばけというタイトルと、いつ結びつくのかな、とずっと気にしながら読んでいたけれど、「名誉や利得」というよりはなりそこないの「生存」に関わる欲求だったような気がする。
この先の一太郎の成長が楽しみです。 -
職場の新聞で紹介されていた本。
おもしろそうだったので借りて読んでみた。
江戸時代の「百鬼夜行抄」(今市子)のようだった。
ところで、手代って何?あと、首を切り落とした理由って何?妖だから、人と考え方がちがうからというだけの理由でよかったのか?
なかなかおもしろかったので、続きも読んでみようと思う。 -
舞台が江戸時代、さらには魅力的な妖怪がたくさん登場して、一気に虜。登場キャラクターがみんなで楽しませてくれる。すごい勢いで読み進め、すぐに最新作待ちの仲間入りしてしまった。
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若だんな、体弱すぎて心配です。早く次を読まなくちゃ。時代物がなんとなく苦手で、昔から知ってたのに読む気になれずにいたシリーズ。やっと読み始め。
あんまり時代臭がしないし、妖怪たちが可愛い。 -
妖怪や人殺しが夢に出てきてうなされた。
途中で断念。 -
体が弱いってもんじゃないほど弱い若だんなが主人公の、お江戸不思議草紙。
人死にが出るけれど、人間の常識から時々外れる妖たちが可愛らしくて面白いお話でした。
しばらくはシリーズで楽しめそうです♪ -
友達にオススメして貰った本読了。
体が弱く妖が見える主人公が、、付き人である妖にも内緒で家を抜けだしたところ、人殺しと遭遇してしまい…という内容。
シリーズ物の1巻目なので、全ては明かされないのだろうと思いきや、意外とアッサリと、主人公は何故妖が見えるのか?が分かり、しかしそれが更にワクワクさせられる。
最後はここで終わっちゃうのか、という感じだったので、今後も気になるし2巻を読もうと思う。 -
存在は知っていたけれど、読んだことなかった本シリーズ。
病弱な若だんなとそれを守る妖怪たち、てなってて、長く続くシリーズだから、1作目のこの本は、登場人物たちの出会いから始まるのかと思いきや、もう普通に若だんなと妖怪たちは仲良しだった (笑)
この本でも鳴家が登場するけど、『豆腐小僧』に出て来たのとはまた違ったキャラで、こちらは妙にかわいかった。
人殺しがあって、若だんなが推理をするんで、ミステリ要素もあるな、て思って、ミステリのカテゴリに入れてみたけど……違ったかな。まぁいいや。