ねこのばば しゃばけシリーズ 3

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507030

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのしゃばけシリーズ。三春屋兄妹を扱った最後のたまやたまやが良かったです。

  • シリーズ第三弾。
    短編集。
    中でも佐助の昔の話産土かな。

    弘法大師が旅の途中に猪の害を防ぐ紙を農家に世話になった礼に渡したが、農民は紙の封じ目を切ってはならぬという言いつけを破ってしまった。
    中には犬の絵が描かれており紙から抜け出し去ってしまった。
    今と同じように手代として務めていて若だんながいて、
    その若だんなは一太郎より健康で思慮が浅い感じ。

    冒頭茶巾たまごに出てくる料理も気になる。
    しかも作れそう!

    雷豆腐 砕いた豆腐を胡麻油で炒って、葱のざく切りと大根下ろしを入れたもの
    茶巾たまご 紙にたまごを割り入れ、茶巾絞りにして茹でるもの 紙をとって醤油を垂らしてもみ海苔をかけるか、葛餡をかけて、青のりを振るとどちらも若だんなの好物。

    表題のねこのばばに出てくる桃色の雲が欲しい☆
    拳二つ程の大きさで、内から仄かな桃色の輝きを
    放っていて、ふわりふわりと宙に浮いている。それだけ。

  • 内容は
    ・茶巾たまご
    ・花かんざし
    ・ねこのばば
    ・産土
    ・たまやたまや

  • 本書はたぶん3回目か4回目の読了だと思うのだけれど、う~ん、いまひとつ心惹かれる物語はなかったように思う。雛こまちから逆読み再読してきてみると、やっぱりまだ本書の若さというか稚拙さというか、それが見えてくるのね。

  • 新装版しゃばけで懐かしくなり
    シリーズごと読み返そうと。
    「ぬしさまへ」は貸出し中だったため
    ひとつ飛ばして第3弾。
    ほっこりしつつも切なさも。
    【図書館・再読・2/17読了】

  • 2014.9.21再読
    しゃばけシリーズ第三弾

    若だんな18歳になる

    • 茶巾たまご
    金次 登場!
    私も砂糖山盛り茶巾たまごは嫌だな…

    • 花かんざし
    於りんちゃん( 5 )登場!
    読み返して気付いたが、この時既に於りんちゃん家は稲荷社を建てていた!
    おぎんさんの計らいか⁉

    • ねこのばば
    上野 広徳寺の高僧 寛朝 登場!
    しゃばけからちょいちょい護符( 25枚50両 )で出て来てる

    • 産土
    佐助の過去話
    忘れた頃にやってくる叙述トリック 笑

    • たまやたまや
    幼なじみ三春屋のお春ちゃんの嫁入り

    茶巾とねこのばば、産土は 妖以上の人の怖さが嫌な話
    花かんざしは逆に優しさがある…
    たまやは 若だんなが結婚について考える

    今回は ちょい暗めかな

  • 軽妙な語り口で飽きない。

  • 若だんなは優しくて偉いな。
    妖怪達も1000年以上生きているのだから、過去の話が色々ありそうですね。

  • 一太郎と妖の短編集。
    ほのぼのとした雰囲気は期待通りでした。

  •  シリーズ三作目の短編集。
     短編だけれど、すこしずつ時間は進んでいます。
     
     手代や両親の大甘といい、ちょっとずれた妖たちといい、全体の調子はほんわかしているのですが、しんみりともします。


    以下、メモ
     茶巾たまご:長崎屋に来る貧乏神。だが、手厚くもてなしたので、結果的に福の神のような存在になり、若だんなは一時丈夫に。けれど、貧乏神が去ったら元通り。

     花かんざし:於りんとお雛登場。於りんの母さんの狐つき(今でいううつ病かしらね)騒動。

     ねこのばば:しゃばけでお札をつくった、徳の高い坊主、寛朝登場。性格はわりとトンデモだけれど、仏道に対しては真摯。寺の不祥事顛末。

     産土:佐助の話

     たまやたまや:三春屋のお春ちゃんの嫁入り。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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