おまけのこ しゃばけシリーズ 4

著者 :
  • 新潮社
3.69
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本棚登録 : 1896
感想 : 265
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507047

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと重めのノンフィクションが続いたので、少し気楽な感じで、しゃばけシリーズをと。
    何巻か空いているので、ちょっと状況が変わっているものの、基本単話なので、違和感なく読めました。

    「こわい」は、不幸を呼ぶということで、受け入れられない狐者異が物悲しく、気持ちもすさんでいるのが、さみしい。
    「動く影」では、幼い頃の若旦那が必至に友達についていく様子が健気でよい。子供達が情報を収集したり、いろいろ考えていく様子も良かった。

    全体的に、若旦那を中心に人を思いやっている感じが、ほっこりしながら読めてよかったです。

  • 「こわい」「畳紙」が特に印象に残った。
    「ありんすこく」と「おまけのこ」は、なんとなく消化不良。
    もう少し詳しい結末を描いてほしかったかな。
    「動く影」も、お美津のことがわかりきらない。
    あえてそのようにして、次の作品のネタにするつもりなのだろう。。。

  • 表題作を含む五編が収録された短編集。

    病弱ながら鋭い観察眼を持つ若だんなと、個性豊かな妖(あやかし)たちの活躍が魅力のしゃばけシリーズ。

    四作目は若だんな以外の登場人物や、妖たちにスポットを当てた作品が多く、前作の登場人物が再登場するなど、短編集ならではの楽しさが感じられました。

    どうにもならない出来事の前に、打ちひしがれ哀しい気持ちになる作品もあるのですが、シリーズを通して根底にあるのは優しさや温かさで、悩みに対する向き合い方にも様々あると教えてくれます。

  • だんだん飽きてきた。

  • こちらも短編集。読みやすい。
    今作は各キャラクターに焦点を当てた話が多くて読んでいて楽しかった。
    ただ、短い中にまとめるのが難しいのか、終わり方が強引な感もある。
    個人手には「畳紙」が好き。

  • シリーズ第四弾
    短編集。
    小さな一太郎の冒険に、小さな鳴家の冒険。
    一太郎は子どもの時。鳴家は今の話。

    こわいより
    職人の腕が上がる薬を貰うより、自分の力でという栄吉を佐助が誉めた!
    「はっきり言います。栄吉さんにとって、そいつは人の二、三倍は大変なことで」
    「だが、そいつは一人前の男の考え方ですね。江戸っ子の男伊達ですよ。栄吉さん、いい男になってきましたね」

  • 「おまけのこ」が好き。一匹の鳴家が月の玉を守るため大冒険をする話。若だんなが自分を見つけ出してくれたことを誇らしく思う鳴家が可愛すぎる!

  • しゃばけシリーズ第4弾。
    相変わらずの安定感・安心感で読める5話の短編集。

    最低限の情報は都度提供されるので、
    1作目から読んでいなくても安心して物語の世界に入っていける。

    屏風のぞきが単身活躍する「畳紙」はファンにとって面白いのでは。

  • 妖怪が目立つ一冊。
    屏風のぞき色男すぎる。

    「いかがかな?」
    「不味い!」
    に思わず爆笑。

  •  短編集。
     大きく話が動くような事件はなく、若だんなと妖たちの日常。
     「おまけのこ」は鳴家の大冒険。

     最初の狐者異の話は切なかったなあ。

     こわい/畳紙/動く影/ありんすこく/おまけのこ

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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