おまけのこ しゃばけシリーズ 4

著者 : 畠中恵

• 新潮社 (2005年8月19日発売)

感想・レビュー・書評

[cowbell01さんの感想 · 2021年5月30日]

ちょっと重めのノンフィクションが続いたので、少し気楽な感じで、しゃばけシリーズをと。
何巻か空いているので、ちょっと状況が変わっているものの、基本単話なので、違和感なく読めました。

「こわい」は、不幸を呼ぶということで、受け入れられない狐者異が物悲しく、気持ちもすさんでいるのが、さみしい。
「動く影」では、幼い頃の若旦那が必至に友達についていく様子が健気でよい。子供達が情報を収集したり、いろいろ考えていく様子も良かった。

全体的に、若旦那を中心に人を思いやっている感じが、ほっこりしながら読めてよかったです。

[mayasmrさんの感想 · 2020年5月14日]

お雛の化粧を扱った畳紙、一太郎と栄吉の幼い頃の動く影、吉原が舞台のありんすこく、鳴家が活躍するおまけのこと、全体的に良い話が多かったです。

[金田さやかさんの感想 · 2020年1月4日]

こわいが余りにも不憫。自ら拒否したのだが、優しい若だんなとも居られないこわいは誰とならば一緒にいられるのだろう。

[itsujiさんの感想 · 2019年10月2日]

「こわい」「畳紙」が特に印象に残った。
「ありんすこく」と「おまけのこ」は、なんとなく消化不良。
もう少し詳しい結末を描いてほしかったかな。
「動く影」も、お美津のことがわかりきらない。
あえてそのようにして、次の作品のネタにするつもりなのだろう。。。

[naonokotoさんの感想 · 2016年11月14日]

相変わらずほんわかしたムードに癒されます。「こわい」だけは切なかったなあ・・。鳴家はシリーズを重ねるごとにどんどんかわいくなってますね。ちゃんと若旦那に見つけてもらえるくだり、ほっとしました。

[taguttiさんの感想 · 2023年11月4日]

＜目次＞
略
＜内容＞
これも５作中３作が｢小説新潮」に、２作が書き下ろし。畠中ワールドに慣れて、入り込みやすくなった。影女と雲外鏡。飛縁魔もうまく料理してる。｢狐者異（こわい）」は哀しい話。「ありんすこく」の決着はちょっと乱暴。「おまけのこ」は、鳴家（やなり）が主人公のちょっとかわいい話。バラエティに富んでいる。

[Yukiさんの感想 · 2023年10月28日]

表題作を含む五編が収録された短編集。

病弱ながら鋭い観察眼を持つ若だんなと、個性豊かな妖（あやかし）たちの活躍が魅力のしゃばけシリーズ。

四作目は若だんな以外の登場人物や、妖たちにスポットを当てた作品が多く、前作の登場人物が再登場するなど、短編集ならではの楽しさが感じられました。

どうにもならない出来事の前に、打ちひしがれ哀しい気持ちになる作品もあるのですが、シリーズを通して根底にあるのは優しさや温かさで、悩みに対する向き合い方にも様々あると教えてくれます。

[hakuro22さんの感想 · 2023年4月8日]

4-10-450704-0　ｃ0093￥1300Ｅ

おまけのこ
しゃばけシリーズ　4

2005年8月20日　発行
2006年6月10日　10刷

著者：畠中恵（はたけなか　めぐみ）
発行所：株式会社新潮社

こわい
畳紙（たとうがみ）
動く影
ありんすこく
おまけのこ

[gjmdaさんの感想 · 2019年8月25日]

2019/08/25
若だんな18歳。
5歳の頃の影女の話が新鮮だった。

[majinglangさんの感想 · 2018年12月9日]

だんだん飽きてきた。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第１回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」