うそうそ しゃばけシリーズ 5

著者 : 畠中恵

• 新潮社 (2006年5月30日発売)

感想・レビュー・書評

[みーぃさんの感想 · 2023年5月26日]

久しぶりの長編
相変わらずおもしろかったー
若だんなの優し気な口調いいよね、そりゃぴりっとした状況でも緩くなっちゃうよね

[金田さやかさんの感想 · 2020年1月5日]

好きなキャラクターの松之助兄さんの出番が多くて嬉しい。自信のない人の揺れる気持ちと地震の関係は駄洒落ぽくて良い。旅の支度のところは荷物が細かく書いてあって勉強になった。

[永遠ニ馨ルさんの感想 · 2017年9月6日]

しゃばけ第5弾は初の長編。
若だんなが湯治のため、江戸から離れて箱根まで。
現代では電車で、車でブーン♪であっという間だけれども、この時代は徒歩が基本。朝に昼に夕にとすぐに死にかけてしまうほどの病弱な若だんなが、どんな旅路をたどるのやら…と兄や達ばりに心配していたわたし。

天狗、姫神さま。今回も個性豊かな登場人物(?)で、なんとも賑やか。
むしろ、妖よりも、己の正義を信じて突き進む人間のほうがよほど怖いな。

[如月久美子さんの感想 · 2016年2月14日]

　しゃばけシリーズ、今回は久々の長編です。
　寝込んでばかりの若だんなが、湯治に箱根を目指すものの、人さらいに出くわすは、天狗に襲われるわ、初対面のお比女ちゃんには嫌われてるわ、鳴家たちはかわいいわ。
　あ、最後のはいつものことだけれど。
　誰が若だんなと一緒に湯治に行くかでケンカになって、互いにくすぐって笑い転げたほうが負けだとか、じゃんけんで決めようにもチョキとパーしか出さないからチョキばかりが勝つとか。
　若だんな、全然湯治できてなくて、全然体が強くなってない。

[ゆうさくさんの感想 · 2014年9月23日]

2014.9.23再読

しゃばけシリーズ第5弾
若だんな 箱根で湯治する⁉
久しぶりの長編です

1 江戸通町
地震と湯治と旅支度
地震で怪我した若だんな、箱根で湯治するよ！初の旅にわっくわくww
なのに、甘々の兄や達が消えちゃった？

2 塔ノ沢
人攫いと雲助と烏天狗
兄や達はいないけど、どうにか宿に着きました。だけど、妙に丁寧な人攫いにあいました。
そして天狗に襲われる…

3 芦ノ湖
お比女と仁吉と噂話
仁吉と再会しましたが、何故だか初対面のお比女に嫌われてます。
そして、何故だか命を狙われてます。

4 東光庵薬師堂
新龍とお獅子と佐助
逃げて雲助の小屋へ
誰かが裏切ってるの？佐助は無事かしら? お獅子が付喪神になりました。

5 箱根神社
過去と姫神と地震
新龍は何者なの？お比女ちゃんは何者なの？

6 地獄谷
朝顔と蒼天坊と山神様
朝顔探しにきました。
いつになったら湯治できるのかしら…


烏天狗の蒼天坊、お比女ちゃん( 姫神 )
新龍さん
また そのうち別の話で読みたいな
特に新龍さん！妖見える(人の)友人が出来たのが嬉しい

[kazuさんの感想 · 2013年8月4日]

「しゃばけ」シリーズ第五弾、長崎屋から道中にでる長編。若だんなが生まれて初めて旅に出ます。ひ弱な若旦那は最近妙な夢を見ることが有った。頻繁起こる地震の影響で虫籠が頭に落ち、怪我をした若だんなを、両親は箱根へ湯治にやることに。ところが船旅の道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では同行した兄と侍たちにさらわれて、途中山では天狗に襲撃される災難続き。しかも箱根の山神の怒りが原因らしい奇妙な地震も頻発していた。若だんなは妙な夢とこの道中に何らかの繋がりが有るのではと考えるのだが…。道中物長編良いですよ。

[吉野さんの感想 · 2013年4月6日]

しゃばけシリーズ第５弾！
久しぶりの長編小説です。

若だんなが箱根へ湯治へ！
しかし、初めての旅は苦難だらけで…！？
病弱若だんなと妖怪たちがおくる時代ファンタジー


面白いです。しゃばけシリーズ
図書館で片っ端から借りて読み進めてます。
５巻『うそうそ』は、いつもよりアクション多めのハラハラドキドキ展開です
何かを心から大切にすることって難しいんだと思いました。
大切に思うが故に、周りが見えなくなり、別の何かが犠牲になる。
けど、その犠牲を大切にされている側が望んでいるとも限らない。
今回の事件は、皆が皆違うものを大切に思い、その結果起こってしまったものでした。
こういう時って誰が悪いって言えないものですよね。
むずかしやー

しゃばけシリーズ読んでると、人間の面白い部分、怖い部分、優しい部分、色んな面を感じます。
人間ってとんでもなく馬鹿で、いとおしいものなんだって感じます。
もちろんファンタジー、推理もの、妖怪ものとしての面白さもあります！
私もまだ読み始めて間もないですが、オススメです。

[obaketanko0823さんの感想 · 2011年9月24日]

大事な一冊。

[NAUGHTYさんの感想 · 2011年9月3日]

しゃばけシリーズ第５弾。若旦那が箱根に湯治に出掛け天狗や山神に襲われる。佐助たちが大活躍。

[Leiさんの感想 · 2011年7月30日]

しゃばけシリーズ第５弾にして「しゃばけ」以来の長編物。
相変わらず最弱主人公の若旦那が今回はなんと、江戸を飛び出し箱根の山まで旅に出た！？
印籠のツクモガミや、泣き虫な箱根の山の姫神様など新たなかわいらしいキャラクターも登場。
非常に読み応えがある作品ではあるが、
第１弾のしゃばけ程にはいたらなかったような気もする。
それでも相変わらずのハートフルっぷりはたまらない。
好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は多いに楽しませていただきました

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第１回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」