うそうそ しゃばけシリーズ 5

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507054

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    なし

    <内容>
    長編。若だんなは箱根へ湯治。しかしお湯に入ることなく、山の神と比売神と天狗たち、村人との諍いに巻き込まれる。謎もあり、活劇シーンもあり、面白かった。

  •  若だんなが箱根へ湯治に行くことに!ところが序盤から2人がいなくなったり、待遇のいい?人攫いに会ったり……。全然湯に入ってないどころか、若だんなが今までで一番動いているという(皮肉にも)。
     誰かの役に立ちたい、自分の生きている意味とは、を守られてばかりの者、比売様と若だんながそれぞれ考える回だったのかなーとか。仁吉と佐助も少しは若だんなのひとり立ちを押してほしいけど、なかなかに……(笑)
     雲助の新龍さんがなかなかにいい人だった。一応人なんだよね?

  • 馴染みもある箱根の温泉へ湯治に行くお話。旅ものは基本設定ともよく馴染んで良かったです。

  • 前作前々作よりも面白い。
    若だんなの周りの者達が妖だから解決できた話。
    それでも、若だんながいたから平和に解決できたのかもしれない。
    全体的に伏線が甘い気もするけど、このシリーズだから許せる。
    お比女ちゃんにはまた登場してもらいたいね。

  • やっぱり文庫より単行本の装丁がいいよね、とは文庫列が終わって、単行本列に入っているから。
    表紙をとったときの絵も味があるし。
    で、これも逆読みの再読。
    神様というものに会ったことがなかったとは、金治を神様とみなしてなかったってことかね?
    長編はやはり読み応えがある。
    でも途中佐助が抜けてしばらく出てこなかったのは、さびしかったね。

  • やっぱり若だんなは良い。今回は天狗も出てきて、かっこよかった。

  • しゃばけシリーズ第5巻

    初の長編です

    箱根に湯治にでかけた、若旦那
    頼りの手代たちと、はぐれるは、人さらいに攫われるは、
    天狗に襲われるは・・・

    さんざんの若旦那
    可愛い神姫さまも出てきて、ますます目が離せません
    ちょっとずつ成長する若旦那が楽しみ☆

  • 長編だった

  • よみやすい文章と軽いストーリー。全体にほっこりした感じの内容でした。途中なかだるみしたような部分がありましたが全体的にはお薦めします(*・∀・)

  • ΦдΦ「きょっげー」
    Θ◇Θ「ぎゅわー」

    普段は短編集が好きだけど、しゃばけシリーズに限っては1冊続く話が好き。

    若だんなも悩みはいろいろあるのね。

  • シリーズ通してまったりした雰囲気が漂っていて好きです。妖たちのちょっとずれたところもイイ。緊迫感のあるシーンがもうちょいドキドキできればもっと面白いかも。キャラの特性を物語に反映するのが上手な方だなと思いました。

  • 長編より短編のほうがしっくりくるなー

  • しゃばけー。面白かった。

  • 仁吉と佐助がかっこよすぎるw

    思ってたより面白かったです。

  • それほど新刊ではないのに最近になって図書館の棚で発見。本のくたびれ具合からみて、さてはだれかがずっと借りっぱなしだったなぁ。。。

  • ■日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。大好評「しゃばけ」シリーズ第五弾。

    ■■今回は長編。いつもみたいな推理物とは違い、アクション多い。二人の兄やがまたかっこいい。松之助も加えてどここまでも若旦那に極甘なのが笑える。襲ってきた夜盗を恐れるよりもまず若旦那の体のことが心配な兄やたち。テンポ良く、場面もころころと変わって、面白かったです。

  • 久々の短編集じゃないしゃばけストーリー。若旦那が湯治に出かけた箱根で、とんでもない世界の人たちの事件に巻き込まれる今回は、有名どころの(?)の天狗様も出てきたし、芦ノ湖が神様の怒りによって埋まってしまった過去があるみたいなうそ?ほんと?みたいなサイドストーリーも良かった。
    ほんとに、この話に出てくる妖たちも含めたキャラクターたちの味のあるところが大好き。なんて読み口の軽い作品なんだろう。

    ストックしてたしゃばけシリーズがなくなったので、新しいのを手に入れないと!!

  • しゃばけシリーズおもしろい。
    病弱な若だんなとそれを取り巻く妖怪たち。
    若だんなのキャラ設定がいいなあ。

  • 「しゃばけ」「ぬしさまへ」「ねこのばば」「おまけのこ」
    と、シリーズが続き今回の作品「うそうそ」と続きます。

    畠中さんは、な~んと私と同じ年!
    高知県うまれの名古屋育ち
    デザイン学校のイラスト科を卒業し
    漫画アシスタント、書店員を経て
    漫画家デビュー!
    その後、作家をめざし
    2001年「しゃばけ」で第13回ファンタジーノベル大賞を受賞。
    見事、作家としてデビューされたという
    なんとも「羨ましい」経歴の持ち主です。

    さてシリーズの登場人物の紹介をしましょう。

    「一太郎」
    日本橋大店の廻船問屋長崎屋の一人息子。めっぽう体が弱い。
    ちょいっとした事ですぐに風邪を引き、
    風邪を引いたらこじらせてしまう程。
    そんな「若だんな」の祖母「ぎん」は皮衣(かわごろも)様という大妖。
    今は神である「だき尼天」(だきにてん)様の側に使え
    「若だんな」の側には居ない。
    皮衣様の孫であるせいか…「若だんな」は妖達を良く見る。
    って言うか…よく集まって来る←この表現の方が正しい(笑)
    「若だんな」っと言われて、本などで表現される人って
    気が弱くて軟弱で、めっぽう喧嘩が弱くて…っと
    良いイメージでは表現されないのですが…
    このシリーズの「若だんな」は体は弱いけれど
    人間の芯の部分がシッカリとしていて、
    人や妖達を気遣う事の出来る、と~ても良い男です。

    「佐助」
    長崎屋の手代
    実は皮衣様から体の弱い「若だんな」を守るために使わされた
    犬神。

    「仁吉」
    長崎屋の手代
    「佐助」と同じく、使わされた白沢(はくたく)

    「佐助」も「仁吉」も妖の中ではピカイチに強い。
    男っぷりも良し、腕っ節も立つ。
    しかし、所詮は妖。
    他の人間のことなんてコレっぽっちも考えない
    彼等二人の頭の中は何時も「若だんな」のことで一杯
    「若だんなが風邪をひかないか」「若だんながケガをしないか」
    それさえ、クリアできていれば彼等二人はハッピーなのです(笑)

    他に「屏風のぞき」「鳴家」「鈴彦姫」など妖怪多数出演。

    犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など
    摩訶不思議な妖怪達に守られながら、
    今日も寝込んでいる一太郎のもとへ
    お江戸を騒がす難事件が舞い込んでくる。
    それを妖怪達に手伝ってもらいながら解決してゆく
    痛快お江戸捕り物ファンタジー!ってな感じかな?

    史上最弱だけど
    最強の味方が憑いている!
    「若だんな」は体は最弱だけど、気持ちはスッキリ良い男
    頭のキレも良く、難事件を名推理で解決していくのは
    読んでいて気持ちがイイ。

    どこから読み出しても大丈夫!
    話の流れはモロ「マンガ風」
    読みやすいこと請け合いです(笑)

    最新刊の「うそうそ」は
    若だんなが始めてお江戸を出て
    箱根へ湯治に行きます。
    そこで起こる不思議な出来事を、さてはて
    体の弱い若だんなが一体、どーやって解決するのか
    お楽しみください。

    箱根か~
    私も会社を辞めて「湯治」に行きた~い!
    そして、日がな一日寝転がりながら
    溜まりに溜まっている本の山に頭から没頭したいよ~!

    積読状態の「うそうそ」にやっと手がつき…
    ついたと思ったら2日で読み終わりました(笑)
    読むスピードは人並み以上に早いと思うのだが…
    次々と本屋に行っては買ってしまうので
    一向に減った感じがしない…
    映画(DVD)も溜まってるし…(今年は結構見ている方だな…)
    スペシャル物TVの録画ビデオも溜まってる~

    一応、主婦だし(言い訳①)
    会社員だし(言い訳②)
    メシも作りゃ~、掃除も洗濯もしなくちゃネ(笑)
    体が二つ欲しい~っと思っている
    今日この頃なのです
    (あっ、二手に分かれたら、私しゃ読書担当がイイ!)

    追記 「佐助」か「仁吉」が居てくれたらナ~
       いや、佐助や仁吉なら…
       「頭が痛くなっては困るから、本は読まないで下さい」
       「大人しく、薬を飲んで寝ててください」
       「しっかり、食べなきゃダメじゃないですか」
       などと…うるさく言われて何も出来なくなりそうだ(笑)

  • しゃばけシリーズ長編。
    「自分はなぜここにいるのか、誰かの役に立っているのか」――誰もが、一度は抱く疑問でしょう。
    幼い頃の経験ゆえに心を閉ざし、己を見失ってしまった姫神。自分の力に無自覚で、何もできないと思い込んでいる。そのために、若だんなをねたみ、守役の天狗たちの暴走を招くわけですが。
    そもそもの原因は、孤独だった、ということでしょうか。姫神を心配し、思う気持ちは本物でも、妖のそれは人の感覚とはずれています。若だんなですら、兄やたちの言動に悩まされることがあるのですから、幼い姫神においては。
    個々の立場に立ってみれば、今回の騒動も無理らしからぬことだと思います。…もちろん、侍たちにはいっさい共感できませんが。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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