ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1846
レビュー : 252
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507078

作品紹介・あらすじ

江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。若だんなと鳴家の三途の川縁冒険譚に、若き日のおっかさんの恋物語、兄・松之助の縁談に気になるあのキャラも再登場で、本作も面白さ盛りだくさん!大好評「しゃばけ」シリーズ第六弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ6作目。最後の「はるがいくよ」が切なかった…。花びらの妖・小紅は人並み外れた早さで育っていく。その寿命は半月程。小紅にもう少し生きてほしいと願う若だんなは、仁吉や佐助の気持ちに気づいてしまう。「私もいつか、皆を置いてゆくんだね」残される側も哀しく辛い。

  • 冒頭で長崎屋を含む通町で火事があり、一帯は焼け落ちてしまいます。
    病弱な若だんなは煙を吸って三途の川へ行く若だんなならではの話から、若だんなの両親の結婚話、兄・松之助の縁談と続きますが、やはり最後の『はるがいくよ』は涙を誘われました。
    人の命は短く、妖の命の流れの中のほんの瞬き程度かもしれない。
    いずれ若だんなが寿命を全うしたとしても、仁吉や佐助と別れることになるかもしれない。
    桜の花びらの寿命の短さになぞらえて、若だんなが口にした一言が切なかったです。

  • 最後の小紅の話が切ない話だった。

  • しゃばけシリーズ第6巻。若旦那は三途の川に出かけた(?)。

  • 面白かった! 「ちんぷんかん」の妖見えるのに気づいてない坊さんの健闘も「男ぶり」の娘時代のおっかさんの恋の話も良かった。「はるがいくよ」は、仕方の無い自然のことだけど、なんとかしたい若だんなの気持ちはよくわかる(´;ω;`)

    花や虫や鳥や犬猫や、自分より寿命が短いのはわかるんだけど、別れたくないよね。笑って消えた小紅の潔さ、あっぱれだ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

  • シリーズ第六弾。
    カバー下は鳴家の落書きして遊んでるとこ。
    可愛すぎる。

    鬼と小鬼
    火事の煙で三途の川につき河原で石を積む若だんな。
    三途の川を渡るには
    善人なら橋か舟で。舟のの渡し賃は六文。
    罪人は軽ければ浅瀬を
    罪の重い 者は深い濁流を渡らねばならない。

    ちんぷんかん
    広徳寺には隣の神社から狛犬が散歩にくる!

    今昔
    式神に顔に張り付かれて若だんなが苦しんだら
    「相手を知って、思い知らせてやらねば」

    はるがいくよ

  • 火事の発生を中心に、三途の川で困惑したり、
    兄さんの縁談話にやきもきしたり、
    母君の若き日の恋の話にドキマキしたりする
    若旦那の話です。
    相変わらずに一気に楽しく、しんみり読みました。

  • しゃばけシリーズ第6弾

    「鬼と子鬼」
    一太郎と冥土のお話。
    知らない冥土の話しが多くておもしろかった。

    「ちんぷんかん」
    妖退治で有名なお寺のお弟子さんが、巻物の中へと閉じ込められるお話。

    「男気」
    一太郎の母と父の馴れ初め兼母の失恋話し。

    「今昔」
    病弱な兄弟を持つことで親しくなった女性と好い仲になった兄松之介だったが、縁談相手はその姉で…?式紙が襲ってきて妖達が奮闘するお話。
    家鳴が相変わらず可愛いし、久しぶりの登場貧乏神が恐ろしい。
    初めから兄の縁談話が持ち上がっていたけど、ようやく決まって一安心。

    「はるがいくよ」
    兄は分家するし、幼馴染も修行に行くらしい。そんな寂しさを抱いている一太郎の元に、桜の花びらの化身が現れる。
    綺麗で儚く、切ないお話。

  • 一番最後の梅の花の話が好きです。人間と妖とは生きている時間が違う。若旦那を思うからこその兄やたちの言葉。でも、これって人間と妖たちだけじゃなくて、私たち人間と動物達との時間においても同じだよな。ペット達と自分たちとの関係に置き換えて、感情移入しすぎてほろっと来ちゃいました。

  • 連作短編5編 再読
    このシリーズは,鳴家たちや妖とのさまざまなやり取りがユーモラスで楽しいのだが,その根底に「生きるとはどういうことか」という問いが常に問われている.5話目の「はるがいくよ」は悲しくもあり潔くもあり,しみじみ良かった.

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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