ゆんでめて

著者 : 畠中恵
  • 新潮社 (2010年7月1日発売)
3.78
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507122

作品紹介

身体は弱いが知恵に溢れる若だんなの、史上最大の後悔。ズレてはいるけど頼りになる妖たちも、今度ばかりは、助けられない?「しゃばけ」シリーズ第九弾。

ゆんでめての感想・レビュー・書評

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  • だいすきなしゃばけシリーズ♪なんかもう、安定してきたぶん、おおきな展開は期待できないのかなぁ、かといって、主役級になにかが起こるのも望んでないし、、というような時期に、えええ!屏風のぞきが!!そんな…。。。。。というパンチを与えつつ、最後には、それを見事に帳消しにするという。これはちょっと爽快だったし、なんか哲学的な学びもあった。どんなに順風でも逆風でも、人生は選択肢の連続で、いま選んできた道を歩んだばかりに、出会えたはずのもの、体験できたはずの世界を捨てている、、そういう捉え方もできるよね。つまるところ人生はいちどきりだけど、失った世界に空想をひろげたら、ひとの人生は何層にも可能性と後悔に満ちているものなんだよなぁ。結局もとの世界におさまっておわった今回、次はどういう出来事が待っているのかなぁ。このシリーズ、ずっと続いていくのか、それとも作者はさいごの話をすでに考えているのか。。。。まだまだ読みたい好物シリーズです。

  • しゃばけシリーズ9作目。
    「花の下にて合戦したる」と「雨の日の客」が好きです。
    やはりしゃばけは春のイメージ、桜が似合う。
    鈴彦姫は可愛いなぁ。そして禰々子姉さんかっこよすぎて惚れた。
    佐助が手玉に取られている様子は珍しくって面白かったです。
    目の前の道を弓手(左)へ進むか馬手(右)へ進むか、それだけのことで待ち受ける未来は大いに変わってくる、というお話。

  • どうなってしまうのか、不安な気持ちで読み始めたしゃばけシリーズ。この終わり方って。。。「おね」の話が一番好きです。

  • 巻がすすむごとにシリアスな展開が所々に含まれるようになったと思いますが、それでも長崎屋の面々は相変わらずなのだなぁと安心できるのがこのシリーズのいいところのように思います。きっと、長崎屋の妖怪たちは若だんなが居なくなったとしても嘆かないのではないかな、などと。


    大切なものを取り戻したとき、別のものを失わなければいけない。
    そもそも進むべきでなかった道で得た縁は、得るべきではなかった縁なのかなぁ…。

    勿論、これから何が若だんなを待っているのかは判らないのだけど、若だんなが憎からず思ったであろう人とはもうこの先会うことがないのだとしたらちょっと寂しいですね。

  • 「しゃばけ」シリーズ史上もっとも重苦しい幕開けです。特に屏風さんファンの私にはかなりつらいものがありました。若だんなの悔恨も痛々しいし。こんな物語は、あまりにも悲しい!
    だけど読み進むうちに「これは!?」という気分に。なるほど、こういう構成でしたか~。読み終わると、ほっと安心できます。
    お気に入りは「こいやこい」。ストーリーの面白さもさながら、ひさびさにかなりの謎解き要素もありますね。かなめのキャラもいいし。だけど最終的に○○が変わってしまったということは、若だんなと彼女はもう出会えないのかな? それが少し残念です。

  • ★★★★

  • 連作シリーズものの宿命で、キャラが成長していくとやはり別れもあるわけで…ちょっぴりビターになりましたね。

  • しゃばけ版パラレルワールド。

    些細なことが、その後の人生を左右するのだなぁ。
    得るものがあればその分失うことも、失わずにすめば得るものもなく。ひとは押し並べてその両手に見合うだけのものしか手にはできないということをしみじみと感じた。

  • 人生の分岐点・・・と言うには、ほんの些細な事。
    右へ行くか、左へ行くか、それだけなのに、
    誤った方向へ行くと、どうなってしまうのか?
    たぶん、生目神の眼で追った、
    逆行した若だんなの別人生の話で、
    一年ごとの大事な話を連作短編で綴っている。
    ゆんでめで・・・屏風のぞき
    こいやこい・・・恋心
    花の下にて合戦したる・・・皆が集う花見
    雨の日の客・・・おねと不思議な珠
    それぞれの行方&行く末で得るもの&失うものは、
    始まりの日・・・正しい道へ
    行くことによって消えてしまう。
    ・・・で、あっても、どちらの道へ行ったとしても、
    若だんなは事件に巻き込まれてしまうんだな~(^^;

  • ○ゆんでめて
    しゃばけシリーズ第9弾
    短編でそれぞれ独立してはいるが、屏風覗きがいなくなってのお話が前後し、知らない名前も出てくるので少々ややこしい。

    「ゆんでめて」
    屏風のぞきがいなくなった!
    あの日こうしていたら…その後悔を抱えた一太郎の元に、事触れの噂を耳にする

    「こいやこい」
    友七之助の元に幼馴染である許嫁がやってきたが、5人の中からあてなければならず…

    「桜の下にて合戦したる」
    庭で早く咲いた桜の花びらの化身のために満開の桜を見せるため妖たちと初めての花見へと出かけた先で、知らぬ妖に術をかけられてしまう。

    「雨の日の客」
    不思議な珠を持ち自分の記憶も持たない女性が一太郎と知り合い、大雨で避難する事になるのだが…

    「始まりの日」
    あの時こうしていればその後悔がなかった事になったら?
    どこからが無くなってしまったのか、どちらの結末になってもなんだか悲しい。

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