ゆんでめて

  • 新潮社 (2010年7月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784104507122

みんなの感想まとめ

選ぶべき道が人生に与える影響をテーマにした物語は、読者にさまざまな感情を呼び起こします。物語の中で、主人公の若旦那が成長し、周囲の人々との関係が変化していく様子が描かれています。特に、彼の人柄が周囲に...

感想・レビュー・書評

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  • ゆんでめて
    畠中恵

    しゃばけシリーズ⑨

    ∞-———————∞

    「ゆんでめて」長崎屋を火事が襲い、家を出ていた若だんなは屏風のぞきを救えなかった。"事触れ"を頼りに探すものの...

    「こいやこい」若だんなが三途の川で出会った冬吉の兄である七之助。縁談話があるものの、ほとんど顔を覚えていない幼馴染。女性5人が現れ誰が私でしょうと。

    「花の下にて合戦したる」花見のシーズン、桜の花びらの妖は満開が見られないからということでみんなで花見へ行くことに。妖の見えない人間(栄吉や日限の親分)も一緒なのに化け合戦。

    「雨の日の客」大雨で多くの町民が逃げていくが、2階に逃げた妖達。そこに盗っ人現る。狙われる妖のおねが持っていた水晶の玉のようなものは水神である龍神の目だった。そしておねではなくねねは利根川の河童。

    「始まりの日」は時を売る話。お金で一時だけ、好きな立場になれる。しかしその立場を盗むものが。絵師が絵を描くために焚き火をしてそれが燃え広がったって迷惑極まりない。

    はじめの話は火事から4年後、そこから1年ずつ遡ってる。なので最後の話で家事になっていた。でも、あれ?屏風のぞき助かってる...

    2025/06/14 読了(図書館)

  • 最後まで読んで、ほっとしたけれど、なんだか寂しいような。人生の分かれ道。

  • 前回は、どこか小憎たらしかった生目神様が、今回は若旦那さえ知らぬ内に問題を解決…。明日の敵は今日の味方。若旦那の人柄がなせる技ですね。
    9巻では、色んな意味で大人な若旦那を垣間見れて、少し寂しいよう、誇らしいような不思議な読感がありました。面白かったです。

  • 選ぶべき道をひとつ違えると、その後の人生が大きく変わってしまうというお話。
    最初から急展開で戸惑いながら読んだけど、最後には丸く、というかあるべき所に落ち着いてくれて安心した。
    短編でもあり、長編でもあるような巻でした。

  • しゃばけシリーズ・9

    時系列をさかのぼって、物語は進む

    普段とは少し違った語り口で、新鮮だった。そして、いつになく悲しい

    屏風のぞきと、本当に会えなくなってしまうの?と始終眉間にシワ寄せながら読んでしまった(-.-;)

  • だいすきなしゃばけシリーズ♪なんかもう、安定してきたぶん、おおきな展開は期待できないのかなぁ、かといって、主役級になにかが起こるのも望んでないし、、というような時期に、えええ!屏風のぞきが!!そんな…。。。。。というパンチを与えつつ、最後には、それを見事に帳消しにするという。これはちょっと爽快だったし、なんか哲学的な学びもあった。どんなに順風でも逆風でも、人生は選択肢の連続で、いま選んできた道を歩んだばかりに、出会えたはずのもの、体験できたはずの世界を捨てている、、そういう捉え方もできるよね。つまるところ人生はいちどきりだけど、失った世界に空想をひろげたら、ひとの人生は何層にも可能性と後悔に満ちているものなんだよなぁ。結局もとの世界におさまっておわった今回、次はどういう出来事が待っているのかなぁ。このシリーズ、ずっと続いていくのか、それとも作者はさいごの話をすでに考えているのか。。。。まだまだ読みたい好物シリーズです。

  • 右に行くか左に行くか、そのとき間違えたら?
    「ゆんでめて」「こいやこい」「花の下にて合戦したる」「雨の日の客」「始まりの日」
    屏風覗きの行方を気にして探し求める若だんな。
    恋人が出来たかも知れなかったのにねえ?

  • 屏風のぞきを無くしてしまった若だんながかわいそうで、急な展開にウルウルしてしまいましたよ。運命なんて道一つで大きく変わってしまうものなのかもしれませんね。形あるものはいつかは失われると解ってはいても、やっぱり私も、弓手を歩いて欲しいと思いました。

  • しゃばけシリーズ9作目。
    「花の下にて合戦したる」と「雨の日の客」が好きです。
    やはりしゃばけは春のイメージ、桜が似合う。
    鈴彦姫は可愛いなぁ。そして禰々子姉さんかっこよすぎて惚れた。
    佐助が手玉に取られている様子は珍しくって面白かったです。
    目の前の道を弓手(左)へ進むか馬手(右)へ進むか、それだけのことで待ち受ける未来は大いに変わってくる、というお話。

  • どうなってしまうのか、不安な気持ちで読み始めたしゃばけシリーズ。この終わり方って。。。「おね」の話が一番好きです。

  • 巻がすすむごとにシリアスな展開が所々に含まれるようになったと思いますが、それでも長崎屋の面々は相変わらずなのだなぁと安心できるのがこのシリーズのいいところのように思います。きっと、長崎屋の妖怪たちは若だんなが居なくなったとしても嘆かないのではないかな、などと。


    大切なものを取り戻したとき、別のものを失わなければいけない。
    そもそも進むべきでなかった道で得た縁は、得るべきではなかった縁なのかなぁ…。

    勿論、これから何が若だんなを待っているのかは判らないのだけど、若だんなが憎からず思ったであろう人とはもうこの先会うことがないのだとしたらちょっと寂しいですね。

  • 「しゃばけ」シリーズ史上もっとも重苦しい幕開けです。特に屏風さんファンの私にはかなりつらいものがありました。若だんなの悔恨も痛々しいし。こんな物語は、あまりにも悲しい!
    だけど読み進むうちに「これは!?」という気分に。なるほど、こういう構成でしたか~。読み終わると、ほっと安心できます。
    お気に入りは「こいやこい」。ストーリーの面白さもさながら、ひさびさにかなりの謎解き要素もありますね。かなめのキャラもいいし。だけど最終的に○○が変わってしまったということは、若だんなと彼女はもう出会えないのかな? それが少し残念です。

  • 八百万の神々のお一人の「てぬかり」から、運命が変わってしまった若だんなと妖たちのパラレルワールド的物語。9巻目。

    妖や付喪神たちの悲しい運命を辿って、その始まりの日に戻っていく。

    ゆんで・めて、という言い方は知っていたけど、弓手と馬手だったのか、と納得。なるほど、そちらの手で持つのね。お箸とお茶碗じゃないんだあ。

  • 「ゆんでめて」
    失ってしまった友人。
    修復をお願いした時にこまめに連絡をとっていたら、行方が分からなくはならなかったかもしれないな。
    悪意あるものが取り憑いてしまったら、引き剥がすには強硬手段を取らざる得ないな。

    「こいやこい」
    届いた手紙の内容は。
    簡単に会いに行ける距離であれば、顔を忘れるようなことにならなかっただろうが久ぶりだと難題だな。
    振る舞いや話し方で絞り込むことは出来ても、一人に選ぶまでは出来ない人選だった。

    「花の下にて合戦したる」
    増えていく同行者に。
    酒も入り楽しくなってくるのはいいが、面白いを通り越して本気になってしまったら嫌な空気になるな。
    一人で食べるのも時にはいいかもしれないが、こんな時は皆で騒ぎながらが一番だろ。

    「雨の日の客」
    強い女に助けられて。
    盗みに入られて困る理由が、大切な品のためではなく呑気にしている妖たちというのは特殊なことだろ。
    大切な珠が何なのか理解していれば、自分が誰なのかもすぐに分かり安心だったろう。

    「始まりの日」
    毎日訪れては食べる。
    跡取りがいないというのに隠居のような生活をしていたら、いつの間にか実権を奪われても仕方ないな。
    一度経験した恐怖があるからこそ、何よりも先に準備してた場所へ避難させたのだろ。

  • <目次>


    <内容>
    いつも通り。短編5作。図書館で間の刊が貸し出し中で、飛ばして読んだので、若干『?』の部分も。でも屏風のぞきが復活しててよかった。

  • 突然知らない展開となったので、読み忘れた巻があるのかと何度も確認してしまった。

    実に、時の流れの書き方がうまく、著者の構成や筆力に驚く。
    右手に進み、一体何があったのか。詳細は描かれないが、その後の展開、時の遡り方の見事なこと。

    屏風のぞきがいなくなったことの、若だんなの後悔と悲痛が苦しすぎて、いったん読むのをやめてしまった。人生にはそんな後悔も悲痛も起きるものだけれど、やっぱり無い方がいいなぁと、思わず考えてしまう。そして、寂しすぎて、続巻の表紙をWEBで検索し、屏風のぞきがいないか調べてしまった。

    かなめの出会いも驚いたが、生目神様のおかげで時が戻り、左手に進んだこととなった「始まりの日」の章。
    ということはおねとも会っていないことになるのだろうか。
    でも何よりも、本当に何よりも、屏風のぞきが今まで通りであることに感謝が湧いた。あぁ、よかった。驚くほどに、あの妖たちが私にとっても大切な存在になったようだ。

  • 屏風のぞきいいいガクッ
    花見の描写良し。行きたくなった!
    かわいい佐助さんも見れた!

  • 相変わらず安定の面白さ、妖怪たちのキャラもさることながら主人公の朴訥さがとても優しく温かい気持ちにさせてくれます。

    妖怪ファンタジックミステリ?笑笑

    この本をパッとジャンルに分けるならそんな感じ。笑笑!!!!
    妖怪のキャラや登場の仕方から、活躍まで毎度毎度楽しませてもらってます!いろんな神々が出てきたり、カッパやら狐やら狸やらが化かしあったり、なんとも奇妙キテレツな中緩やかに問題が解決してくれる、水戸黄門妖怪版のような、勧善懲悪的ストーリーで安心して、腰を据えて読めます。

    読みやすい。小学館とかでもいけるかんじ。

  • ひさびさにおもしろかった。

    結局すべてはなかったことになったのか。

    でも、次の巻当たりで「どこかで会ったような」という決まり文句でおねとか登場してくるような気がする。

  • 未来を決定づけたあの日あの時へ、時を遡っていくちょっと凝った構成。喪失の回避に安堵しながらも、若だんなにとってこれで本当に良かったのかなぁと疑問にも思う。別れや変化と向きあって成長する強さを見せてほしい。もう大分その頃合いだと思うんだけどな。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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