ゆんでめて しゃばけシリーズ 9

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507122

感想・レビュー・書評

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  • 第九弾。短編集。

    ゆんでめて
    弓手は左、馬手が右。
    左へ進むつもりの道を右に進み、長崎屋の離れへ帰るのが遅れた。その日近くで火事があり、延焼を防ぐため離れは壊された。屏風は損なわれ、修理に出しても職人も仁吉の薬湯も駄目で、老職人に頼むも卒中で亡くなり、屏風は戻らなかった。
    もし早く帰っていたらと何年も後悔していた。

    こいやこい
    七之助の嫁候補が江戸に来る。

    花の下にて合戦したる
    飛鳥山にみんなで花見。

    雨の日の客
    雨続きの日に龍に目を返し、利根川のねねこ河童に会う。
    佐助を照れさせる稀少なタイプ。

    始まりの日
    生目神は若だんなが右に進むきっかけになった小さな祠の主を若だんなに見られないよう姿を隠した。
    若だんなは弓手に進み、屏風達を壊れないように穴蔵に隠すことが出来た。
    生目神は時間を戻ったり出来るらしい。
    生目神が時間を帰るまでの間に出会った人や妖とは何も無くなるのかなぁ。

  • 連作シリーズものの宿命で、キャラが成長していくとやはり別れもあるわけで…ちょっぴりビターになりましたね。

  • しゃばけ版パラレルワールド。

    些細なことが、その後の人生を左右するのだなぁ。
    得るものがあればその分失うことも、失わずにすめば得るものもなく。ひとは押し並べてその両手に見合うだけのものしか手にはできないということをしみじみと感じた。

  • 人生の分岐点・・・と言うには、ほんの些細な事。
    右へ行くか、左へ行くか、それだけなのに、
    誤った方向へ行くと、どうなってしまうのか?
    たぶん、生目神の眼で追った、
    逆行した若だんなの別人生の話で、
    一年ごとの大事な話を連作短編で綴っている。
    ゆんでめで・・・屏風のぞき
    こいやこい・・・恋心
    花の下にて合戦したる・・・皆が集う花見
    雨の日の客・・・おねと不思議な珠
    それぞれの行方&行く末で得るもの&失うものは、
    始まりの日・・・正しい道へ
    行くことによって消えてしまう。
    ・・・で、あっても、どちらの道へ行ったとしても、
    若だんなは事件に巻き込まれてしまうんだな~(^^;

  • ○ゆんでめて
    しゃばけシリーズ第9弾
    短編でそれぞれ独立してはいるが、屏風覗きがいなくなってのお話が前後し、知らない名前も出てくるので少々ややこしい。

    「ゆんでめて」
    屏風のぞきがいなくなった!
    あの日こうしていたら…その後悔を抱えた一太郎の元に、事触れの噂を耳にする

    「こいやこい」
    友七之助の元に幼馴染である許嫁がやってきたが、5人の中からあてなければならず…

    「桜の下にて合戦したる」
    庭で早く咲いた桜の花びらの化身のために満開の桜を見せるため妖たちと初めての花見へと出かけた先で、知らぬ妖に術をかけられてしまう。

    「雨の日の客」
    不思議な珠を持ち自分の記憶も持たない女性が一太郎と知り合い、大雨で避難する事になるのだが…

    「始まりの日」
    あの時こうしていればその後悔がなかった事になったら?
    どこからが無くなってしまったのか、どちらの結末になってもなんだか悲しい。

  • 読了、しゃばけシリーズ9作目。

    パラレルワールド的な作品。

    弓手馬手。

    いま「ゆんで」で文字変換したら弓手ともう一つ左手が出てきてびっくりした!

    「ゆんでめて」は「左手右手」という意味。

    第1~4話で馬手に行った場合のストーリー、最終話は弓手に行った場合のストーリー。

    10作目へは弓手へ行った場合のストーリから続いていく。

    パラレルワールドだから、1~4話で知りあった人たちとはすれ違ってしまうのが残念。

    それとも今後、別の形で再登場はあるのだろうか。

    3話目の花見の時の話が好きだった。

    狐と狸の化かし合いは森見登美彦の「有頂天家族」を思い出した。

    でもやはり、桜と言えば梶井基次郎。

    この本に収録されてるのはそんな物騒なのではなく楽しい宴会風景なのだけれどね。

    弓手を選んで守ったものと、馬手に行き出会ったもの、どちらが大事か。

    難しい問いだと思う。

    ストーリーは若干ネタ切れの感が否めず、技巧に走った気はするが。

  • 20160508

  • しゃばけシリーズ⑨

  •  今回は、いつものお話よりも数年先の世界。
     1話目の「ゆんでめて」が4年後、次のお話が3年後……というようにカウントダウンしていきます。
     1つずつのお話は結構ユーモラスなんだけれど、その下敷きにちょっと切ない出来事をはらんでいるから、ハラハラしながら読んじゃう。

     短編集で、1つ1つの話だけ読んでもそれで完結しているけれど、繋がっているので、最後まで読まないと。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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