- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104510016
作品紹介・あらすじ
自然界の不思議、生きものたちの行動、人と自然の関係などなど、動物行動学者による発見に充ちたエッセイ。「波」好評連載『猫の目草』待望の単行本。
感想・レビュー・書評
-
図書館。何だか入っていけず、中断。2018/1/10
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物や植物はどうして春を知るのか、そもそも彼らの春は何なのかを記した短編エッセイ集。動植物昆虫に興味がある方向け、ほのぼのした春にまつわる話ではない。はてさて、どうにも既視感があると思ったら、日高敏隆選集を先に読んだからだった。
-
★★★★★
自然の「共生」「生態系」「調和」に対する疑問が面白かった。
生物は種のみか一つ一つの個体が、果てしないシェア争いをして生き残りをかけ絶え間ない競争をしている。
生き物に仲良く助け合ってという概念はないのかも、たとえ傍からそのようにみえたとしても、と。
その他、生き物を主体とした、自然エッセイ集。
(まっきー) -
鱗翅学会会長さんだけにチョウや蛾の話題がおもしろい。
チョウに春型と夏型がある理由、チョウが半恒温動物だというこ
となどを教えてくれます。昆虫の生態に興味がある人、ぜひ一読を! -
自然の生物多様性とは調和の上に成り立っているのではなく、生きものたちの果てしない競争とせめぎあいの結果としてできあがったものである。
-
季節がら、表紙と題名にひかれて読んでみた。特に「春と動植物」というくくりの本ではなかったが(蝶の話が多かった)、世界のいろいろに向けられる科学者の好奇心が感じられ、穏やかな気持ちになれる本だった。
好奇心にはなにかしらの愛情が含まれているから、なんとなく「すきだあ」という空気が漂っていて、気持ちを和ませてくれるんだと思う。 -
動物学者の著者の生物や自然を見る目は鋭くてあたたかい。
一章が短いのでいつでも気軽に読める。
内容もいいし文章が比較的平易なので中学受験によく出題されるのも納得。 -
小説っぽいタイトルだけど動物行動学本。挿絵もすてき。