1000の小説とバックベアード

著者 :
  • 新潮社
3.36
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  • (15)
  • (6)
本棚登録 : 352
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104525027

作品紹介・あらすじ

僕は「片説家」。「小説家」と違って、純粋に「特定の個人に向けて物語を書く」仕事だ。そこにあるのは、創作とはいえないリクエストとマーケティングだけ。いや、正確には「片説家」だった。四年間この仕事をしてきたが、今さっき解雇されたのだ。27歳の誕生日だというのに…。あてもなく過ごしていたところへ、「私のために小説を書いて欲しい」という女性が現れた。奇しくも、失踪しているという彼女の妹は、かつて僕のいた会社が、片説の原稿を渡した相手だという-。

感想・レビュー・書評

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  • ええっと、タイトルが面白かったんで手に取ってみました。
    そしたら三島由紀夫賞受賞してびっくり。
    内容の方も、どんだけすごいのかと期待しすぎてしまいました。
    最初に期待しすぎちゃだめですね。

    物書きに、小説家と片説家とやみの3種類があるのは面白いです。
    作品内の蘊蓄で、作者自身がすごい読書家さんなのも伺えます。
    でもちょーっと好みではなかったかな?
    勢いのある作風でしたが、後半のとりとめのない話になってくるとついていけなくなりました・・・。

  • 初読:2006年11月7日(『新潮』2006年12月号)
    再読:2017年12月27日(文庫)

    (再読時の感想です)
    『こどおこ』に続いてこちらも再読。なんとなく、今の色々つらい自分には丁度良い感じの読み応え。
    「文字だけで書かれたドタバタコミック」とは宮本輝の評だけれども、改めて読み返すと当たらずも遠からじという感じがする。
    ただ、やはり当時のいわゆる『ファウスト』勢が担っていた、ある種の若年層向け純文学というか、サブカルチャー的リタラチャーというのは、結局十分開拓されないまま終わってしまった感じがして、非常にもったいないなと思う(あの当時のテンションのまま活動を続けているのは舞城くらいだけど、やはりペースが落ちてしまった)。ユヤタンもすっかり寡作になってしまった…。最近新作出たけど。

  • 【189】
    2016.3.20
    再読。
    佐藤友哉の作品の中で一番、文学文学してる気がする。作家として働いていく決意表明のような作品。
    そういう意味では私小説のよう。

  • 佐藤友哉氏のおもしろ小説『1000の小説とバックベアード』を読了。オーダーを受けてその人や企業の為に文書を書く片説家という職業があるという設定の中、片説家として働いた会社から解雇され、ある結社が作っている小説家になろうとしてなれなかったひとを幽閉する図書館に連れ込まれてしまうところから物語は始まる。一瞬難しい展開かと思いきや話は主人公がもう一つの結社”日本文学”に導かれ旅をしながら小説家になるという決心をしていくという不思議なストーリー。ファンタジー小説なんだろうが、ちょっとサスペンス的要素もあり、小説というテーマと結びつけたファンタジーなのでかなり面白く読めました。文章を書きたいと思った事がある人にはおすすめです。

  • 小説が好きな人は読んで欲しい本だと思いました。

    小説家と片説家とやみ
    バックベアード。

    ストーリーの世界観は唯一無二。
    でもそれよりも、筆者の佐藤さんの小説に対する気持ちが刻々と伝わってきました。
    「普通に販売されている普通の小説を、普通に推薦されている普通の小説を、普通に売れている普通の小説を僕は普通の気持ちでもう読めない」

    小説とは何か?小説家とは何か?
    なんて考えても仕方ないけれど、きっと名作を生み出すために、考えちゃうんだ。
    そういうのを考えるうえで、この小説ができたのかなと思いました。

  • 作家を目指すひとには、響く。

  • よくわからなかったけど、面白かったです。

    伏線もなく、村上春樹を思わせる強引ともいえるような展開で勢いのある作品でした。概念が伝われば物語の論理性は必要ないというような気概を持ってると思います。

    作品を作るという行為を続ける人はその文化に対して誰もが愛憎入り混じった感情を持つものなのかもしれないですね。
    佐藤友哉さんは小説を愛しているのだなあと思いました。

  • 読了。佐藤友哉の作品は、なんだかんだいって、つい読んじゃう・・・・

    今回もそんな感じで・・・実は好きなんじゃないか?!とか思いながらも、いやいや、こういう作風は受け付けないのだよ。と・・・せめぎ合う。

    本書もだれか一人のために物語を書く「片説家」と「小説家」、そしてその間から顔を出す「やみ」をめぐり、主人公がうろうろする小説。

    小説を愛する雰囲気をひしひしと感じた。

    結末はなんだかきれいにとはいかないまでも、それなりに収まった感じで、「なんだかようわからんな?」という感じ。
    ただ、不完全燃焼ではなく、これはこれでいいのかなー。と不思議な読後感はいつものことで。たぶんそういうところが好きなのかもしれない…

  • なんだかよく分からなかった。

  • 難しいなぁ・・・。
    頭がついていかない。文字を拒絶する。
    頭がうねうねする。文字が遮断する。

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