- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104525041
作品紹介・あらすじ
そのテッペンで死体ハッケン、東京タワー立入禁止。数に呪われた男。謎に愛される少女。東京タワー、東京ビッグサイト、東京駅、東京スカイツリー。東京中がミステリー空間に変貌する最新・最速エンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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ああ、佐藤友哉だなあ、好きだなあこの感じ、と思いながら読んでいた。
主人公は決して事件に深入りしようとしない。トリックだとか謎だとかにも興味を示さない。探偵役が解決の役割を担っても、事件のすべてが明かされるわけではない。それで終わってしまう。自身は決してふつうではないのに、いやだからこそ、ふつうであることの重み、大切さを説く。
そのあたりの、斜に構えた感じが、ああわたしの好きな佐藤友哉の本だなあという冒頭の感想につながる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/12
本編の外に壮大なお話を匂わせる、得意のパターンですね。
伏線を回収するしないとかって話ではなく。。
ストーリーというものい対する信頼
と
ストーリーなんて所詮作り物でしょ、作れるんだよ。
って背反する思いが読み取れて好きです。 -
日常がぐらりと揺れて立ち消える瞬間の描写がとても良い。
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神戸の連続児童殺傷事件の犯人の更生後をイメージした作品か?
主人公の人物像もはっきりしない。
一応ミステリーなのだけれど、事件の解決もあいまい。
全てが中途半端でスッキリしない。 -
『Story Seller』で読んだ333、444の続きが気になって借りた。結局最後まで土江田の過去の謎は解けずじまい。ストーリーも私にはあんまり理解できなかったかな。この微妙に謎を残すという展開は777があるというフラグ?2011/395
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ストーリーセラーで続きが気になり読了。
最終話の「666のワッペン」は正直他の作品と比べてしまうと物足りないのですが、それすら何かしらのストーリーを期待している素人の考えることなんだろうか、と考てしまった。
「普通」でいることを強く意識するような状況は「普通」とは言えない。
「特別」であることを意識する「普通」の人と合わせ鏡のようだ。
一度社会を逸脱してしまった人は、常にこの命題に付き纏われ、それと知らずに炙り出される哀しい性なのか。
会話のテンポもよく、普通を求める主人公、土江田と赤井探偵とのコンビがよかった。 -
過去に秘密のある土江田は,フリーターとして普通の生活をしようとするが,
普通でない事件に巻き込まれ,その都度女子高生探偵の赤井に出会う。
登場人物にあまり魅力を感じられず,謎解きもあまりすっきりせず,
楽しめなかった。 -
666の中島くんはきっとひなたの猫みたいに目を細めてたんだろうなって。土江田くんに「いいなあ」って言うとき。 あと 毎回事件に巻きこまれるなんてまるで探偵助手みたいですね って台詞気に入ったわ。 赤井さんと土江田くんのお話はシリーズでは ないの?そうなの。残念。