風が強く吹いている

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104541041

感想・レビュー・書評

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  • できすぎ感はあるけど、読んでて前向きになれる。
    そして、走り出したくなるし、自分も走れちゃうかも!?と思わされる…実際、ジョギング始めた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「実際、ジョギング始めた。 」
      乗せられましたね、、、
      三浦しをんが描く登場人物って、皆好きです。私も、その気になりかけましたから(体力も時...
      「実際、ジョギング始めた。 」
      乗せられましたね、、、
      三浦しをんが描く登場人物って、皆好きです。私も、その気になりかけましたから(体力も時間も無かったので断念しました)。。。
      2013/06/26
  • なにかと話題になっていましたね。三浦さんは流れるように読みやすい文章……のはずがなんだかテンポがずれている。聞き込んで書き込んで仕上げた努力は伝わってきても、面白さは別ですね。なんとなく、いまいち。
    しをんさんは、成人した人間の日常生活を書かせたら香り立つほどなのだけど、こういうスポーツジャンルが上手にはまっていないように思える。
    「走り」の物語では、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」が圧倒的なので、疾走感や臨場感をどうしても比べてしまっていけない。

  • この時期になると、必ず思い出す作品。

    駅伝なんて、まるで興味がなかった。
    そもそも自分が持久走が大嫌いだし、
    観ていても時間が長いし、
    いつもお正月はほかの番組が見たかった。

    自分が大学生になったとき、
    ふと駅伝の選手が同学年と気付いた。
    少し観てみようと思った。
    前よりおもしろかった。

    そんな中、この本を読んだ。

    涙が止まらなかった。

    出場ぎりぎりの人数でしかもほとんど素人。
    そんなメンバーひとりひとりを正しく捉えて、
    着実に駅伝出場への道を開拓するハイジ。

    10区間それぞれに、10選手それぞれのストーリがある。
    10区間それぞれの道と、10選手それぞれの走る意味がある。
    10人誰が欠けても襷がつながらないことを痛感させられる。

    だから今年も駅伝を観ていると、時々泣きそうになる。

  • 箱根を目指すアオタケ荘の住人。
    部長兼食事係兼コーチ兼コーディネーター兼・・大奮闘のハイジさんがカッコいい♪
    走の心情に引き込まれて、残りのページをめくりたい、めくりたくない・・

  • いやー!すごい!なんて作品だ!
    長距離を走る人で,これを読んで震えない人なんているんだろうか?
    箱根駅伝が正月番組で1番楽しみな人で,この作品を「茶番だよね」なんて冷めた目でやり過ごす事ができる人なんているんだろうか?
    面白い!途轍もなく,面白い!
    結局,箸にも棒にもかからず,モノにはならなかったけど,自分の中だけではどれだけでも走れるんじゃないか?遠くへ遠くへ,早く早く!と走っていたかつての自分と,いつの頃からか古傷に悩み,スピードや距離の勝負から遠ざかり,故障と調整との勝負になってしまった今の自分に,走とハイジをダブらせないわけにはいかなかった.レベルは違うけどねー(//∇//)
    この作家さん,すごい好きかも…が,題材がずるいよッ!他の作品も読んでみて,冷静に判断したい.

  • 三浦しをんさんでスポーツ小説。面白いのは間違いない。だから、買ってからずっと気が熟すのを待って読んだ。本当に面白かった。小説はこうでなくては。

  • 箱根駅伝…特に観ないといったら渡された.
    箱根だけじゃなくてスポーツ全般に観ないんですが…
    名場面集は好きなんだけどなぁ…
    .
    面白かった!!
    箱根駅伝!!
    グイグイ読んで 泣いた.
    10人のキャラも良かった!!

    とは言え…これを読んで数年
    未だ特に箱根駅伝は観ていない…

  • こんなに感動するとは思わなかった
    とにかく引き込まれた

    どうせ寄せ集めの学生たちが、頑張った末に箱根駅伝完走するんでしょ、という読む前からわかりきったシチュエーションだから、この量飽きずに読み切れるかなぁ…と心配したくらいだったけれど、箱根駅伝にたどり着く前に、まさかここで?というところで感動ポイント随所にあり、何度電車で泣いたことか
    特に王子…彼の言動、行動は地味に染みる

    後半半分近く箱根駅伝だけど、手に汗握るような感覚
    本当に面白かった
    この厚さだけど、何度でも読み返したい

  • 2021年一冊めは、お友だちからお勧めしてもらったこれ。

    三浦しをんさんの駅伝をテーマにした名作!なのはもちろん知ってましたが、実は私は昔から長距離を走るのが大の苦手。駅伝にもまったく興味がなく、箱根駅伝はもちろん、毎年地元で開催されるニューイヤー駅伝も、TV中継すら一度も見たことがありませんでした。なので正直お勧めしてもらわなかったら、自分からは絶対に読まなかっただろうなぁと思います。

    読み始めは、登場人物に対する第一印象はあまり良くなく、ほとんど素人同然のメンバーばかりでその年の箱根駅伝出場を目指すなんて…いや、そりゃ無理でしょ?なんて思ってました。

    でも!いやいやながらも走り始めた彼らに、どんどん引き込まれました。本気で箱根を目指し始めた彼らに胸が熱くなります。10人それぞれ個性も豊かで、それぞれの走る理由があり、喧嘩しながらもお互いを「信じる」なんて言葉では表せないほどの信頼で支え合い、「頂点」を目指す…。

    私的には「嘘つき」なハイジさん好きです。そしてやっぱり自分に重ねて見てしまった漫画オタクな「王子」…私だったら絶対走れません、すごいです。予選会での王子の姿でグッと心をつかまれました。

    「脳みそ筋肉なあんたたちの夢を、一度くらいは一緒に見てもいいかと思ったからだ…!」(本文248頁)

    エピローグが、いろいろ描きすぎずにふんわりと終わってしまっているのがちょっと物足りなさを感じますが、それも三浦しをんさんらしいのかな、と納得。

    年末に読み終えていたら、絶対に箱根駅伝のテレビ中継を見ていただろうなと思います。来年は見てみようかな。

    そして最後に、この本の装画は山口晃さん。もう7年ほど前になりますが、展覧会を観に行ったことがあります。とても細かくきれいな大和絵風なのに、ちょっと風刺もきいていたりして、おもしろい絵を描く方です。この装画もよく見ると作中の場面などが描かれてますね。

    ある方のレビューで「ニコちゃん先輩の針金人形」が表紙に描かれているというのを読んで、必死に探したけれど見つからず…背表紙の作者名のところにそれらしきものが…図書館本のためシールが貼ってあって見えない〜(泣)その後、背表紙の写真をネットでめっちゃ探して無事に見ることができました。

    駅伝つながりで、瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』も読んでみようかな。

  • 学生の時に読んで、夢中になった一冊。

    登場人物の息遣いを感じ、一緒に走っているよう。
    風を感じて、心が晴れ晴れとする。

    まさに、青春の一冊。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

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