- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104541041
感想・レビュー・書評
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R4.1.22 読了。
箱根駅伝にかけた青春スポコン小説。大学に入るまで陸上をしたこともない個性的なメンバー達や陸上経験したメンバーが箱根路を駆け抜ける。
何故、走るのか?それぞれが自分の内面に問いかける。
襷リレーの場面で何故だか、うるっときてしまった。頑張っている人たちからたくさんの勇気をもらいました。来年からの箱根駅伝の見方が変わりそうです。
・「たとえ俺が一位になったとしても、自分に負けたと感じれば、それは勝利ではない。タイムや順位など、試合ごとにめまぐるしく入れ替わるんだ。世界で一番だと、だれが決める。そんなものではなく、変わらない理想や目標が自分のなかにあるからこそ、俺たちは走りつづけるんじゃないのか。」
・「個人で出走するレースだとしても、駅伝だとしても、走りにおける強さの本質は変わらない。苦しくてもまえに進む力。自分との戦いに挑みつづける勇気。目に見える記録ではなく、自分の限界をさらに超えていくための粘り。」
・「意味とか無意味とかじゃない。自分たちがしてきたことの証しと誇りのために、いまできるかぎりの走りを見せる。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長距離を走るのは苦手だし、共感できることは少ないけど、歳を重ねてマラソンとか駅伝見れるようになったように、読む度に引き込まれていった。
物語はテンポよく進むけど、挫折とかなくて上手く進みすぎな感じが・・・
恋の行方も知りたかったな
走る小説で「走」って名前はいただけない
読みづらい(--;) -
できすぎ感はあるけど、読んでて前向きになれる。
そして、走り出したくなるし、自分も走れちゃうかも!?と思わされる…実際、ジョギング始めた。-
「実際、ジョギング始めた。 」
乗せられましたね、、、
三浦しをんが描く登場人物って、皆好きです。私も、その気になりかけましたから(体力も時...「実際、ジョギング始めた。 」
乗せられましたね、、、
三浦しをんが描く登場人物って、皆好きです。私も、その気になりかけましたから(体力も時間も無かったので断念しました)。。。2013/06/26
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2021年一冊めは、お友だちからお勧めしてもらったこれ。
三浦しをんさんの駅伝をテーマにした名作!なのはもちろん知ってましたが、実は私は昔から長距離を走るのが大の苦手。駅伝にもまったく興味がなく、箱根駅伝はもちろん、毎年地元で開催されるニューイヤー駅伝も、TV中継すら一度も見たことがありませんでした。なので正直お勧めしてもらわなかったら、自分からは絶対に読まなかっただろうなぁと思います。
読み始めは、登場人物に対する第一印象はあまり良くなく、ほとんど素人同然のメンバーばかりでその年の箱根駅伝出場を目指すなんて…いや、そりゃ無理でしょ?なんて思ってました。
でも!いやいやながらも走り始めた彼らに、どんどん引き込まれました。本気で箱根を目指し始めた彼らに胸が熱くなります。10人それぞれ個性も豊かで、それぞれの走る理由があり、喧嘩しながらもお互いを「信じる」なんて言葉では表せないほどの信頼で支え合い、「頂点」を目指す…。
私的には「嘘つき」なハイジさん好きです。そしてやっぱり自分に重ねて見てしまった漫画オタクな「王子」…私だったら絶対走れません、すごいです。予選会での王子の姿でグッと心をつかまれました。
「脳みそ筋肉なあんたたちの夢を、一度くらいは一緒に見てもいいかと思ったからだ…!」(本文248頁)
エピローグが、いろいろ描きすぎずにふんわりと終わってしまっているのがちょっと物足りなさを感じますが、それも三浦しをんさんらしいのかな、と納得。
年末に読み終えていたら、絶対に箱根駅伝のテレビ中継を見ていただろうなと思います。来年は見てみようかな。
そして最後に、この本の装画は山口晃さん。もう7年ほど前になりますが、展覧会を観に行ったことがあります。とても細かくきれいな大和絵風なのに、ちょっと風刺もきいていたりして、おもしろい絵を描く方です。この装画もよく見ると作中の場面などが描かれてますね。
ある方のレビューで「ニコちゃん先輩の針金人形」が表紙に描かれているというのを読んで、必死に探したけれど見つからず…背表紙の作者名のところにそれらしきものが…図書館本のためシールが貼ってあって見えない〜(泣)その後、背表紙の写真をネットでめっちゃ探して無事に見ることができました。
駅伝つながりで、瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』も読んでみようかな。 -
これまでと同じように箱根駅伝を見られなくなる。
走が実業団でどんな活躍をするのか?走の恋は?続編をぜひ読みたい。 -
箱根駅伝を全く知らなかったが、これを読んですごくドラマチックでおもしろいことを知った。
走(かける)とハイジのゴールのシーンはドキドキした。 -
正月の箱根駅伝好きには楽しく読めるいわばスピンオフ小説という感じ。
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半分以上がマラソン初心者というメンバーが1年程度の練習で箱根駅伝に出場しシード権を得る走りを見せた。
マラソンってテレビで見ていても全然面白くないと今まで思っていた。が、しかし、本書は面白かった。直球ど真ん中のセリフが全く不自然ではなく、むしろ涙が出そうになった。
来年は箱根駅伝見てみようかな。 -
一言で感想を言うならすごく面白かった!!!
二回ほどある危機というか不穏な状況がちょっと
物語に波をつけました~という感じのベタ感がぬぐいきれなかったけど
話の大筋はさわやかで濃い友情で大好き!
1人1人のキャラクターが生き生きとしている作品は本当に好みです
文庫で持っていたいと思ったけど
文庫版の表紙がちょっと残念な感じ・・・
来年の箱根駅伝を見る目は確実に変わります