すべては一杯のコーヒーから

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104546015

感想・レビュー・書評

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  • ベンチャービジネスの新星、タリーズコーヒージャパンの痛快サクセスストーリー! 若き起業家がコーヒーに注いだ夢と情熱とは? 金なし、コネなしの普通のサラリーマンだった男が、巨人スターバックスに挑戦した軌跡。

    前向き。

  • 「夢」たとえ具体性が乏しいとしても、思い描くだけで心が満たされるもの。
    「目標」具体的な計画に基づいて、自分の実生活の羅針盤として必要なもの。

    1997年8月にオープン

    1995年12月 友人の結婚式のためにボストンへ スペシャリティコーヒー 3ドル

    シアトル 秋から冬 雨が多い→温かいコーヒー NYと時差3時間→マーケット関係者早起き IT系→最先端の意識

    モノレールエスプレッソ ノードストローム

    消費の二極化 ブランドビルディング→銀座1号店

    セネガル 雨→大喜び

    アメリカ アルバイト→助け合いの精神、子供の責任感醸成
    日本 アルバイト→勉強の妨げになるとの反対意見

    No fun, No Gain. 楽しさ無くして得るものなし

    あらゆる仕事について最も大切なこと→情熱
    銀行の外交の仕事→相手企業を好きになる→相手に自然に伝わる。

    バブル期の銀行の仕事→今日の惨状を見れば明らか

    起業時 7,000万円の借金 1日15時間コンビニでバイト 30年で返済

    晴海通りに面した8階建てビルの1階と地下 銀座4丁目交差点に近い一等地
    家賃 月120万円

    輸入障害 「検査が必要」→役人の形式主義 国内産業保護

    オープン 350人→500人入らなければ採算が合わない。

    行徳中央病院 心ない医者の言葉を聞いた翌日、母は打ちひしがれて亡くなった。

    全店の壁 タリーズカラーで統一 オープン当時 椅子からして金色→コーヒーをこぼすとしみ
    壁の素材 つや消し→椅子、鞄がこすれると汚れ

    アルバイトフェローのがんばり

    コーヒー豆を拾って戻すYくんに話を戻すと、私は彼のようなタイプが決して嫌いではない。たとえ少しくらい常識がなくても、真面目にやってくれるアルバイトフェローは嬉しい。
    能力がある人と情熱がある人、どちらを採用するか→情熱

    銀座店が最悪の状況を脱したのは、オープン4カ月後の97年11月のこと 売上500万円

    2号店神保町 ドイツ銀行客→山王パークタワー19階 社員のみ 席に持ち帰り
    生活に根ざしたスペシャリティコーヒー

    神保町店 交差点から5件目のビル→交差点の角に入れる可能性はないか探す。

    ビル カウンター店舗 保健所、消防署 縦割り行政の弊害

    大手オフィスビルの商業施設エリア 不動産の担当者 大手チェーン→わけのわからない店が短期間で撤退は困る→日本全国似た店舗構成

    スタバ本社の見学 オークション百数十万円で落札→シュルツ社長とギクシャク

    マクドナルドとバーガーキング
    ダンキンドーナツとミスタードーナツ 飲食業は情熱が一番

  • ぅむ。
    なんか、ビジネスの話を小説にした感じのノンフィクション自伝。
    弟さんの死とか、お母様の死とか。何気に、ビジネスでもなんでもないところで、その辺りの話に涙したんだったりして(笑)。

    タリーズがどんな企業なのかあまり知らなかったし(やっぱり、スタバの方が一般的に取り上げられるイメージあるし)、なかなか興味深かった。結構さくっと読めますよ。
    オフィスの近くにタリーズあるし、久しぶりに行ってみようかな。

    ていうか、銀座にカフェを構えるのに、7千万円もいるなんて知らなかった…。店舗・厨房を構える工事だけで3000万円もかかるなんて知らなかった…。カフェ開いてみた~いなんて、意外と簡単に言えないのね。。

    備忘録としては。
    店内の構造がある程度見える方がお客が伸びる、と。地下に席があるよりも。ふむ。

  • 生き方や考え方が素晴らしい。
    人間としてのレベルが違う。
    単に良いところだけでなく失敗も書いてある。実話だが小説のようにどんどん読み進めた。

    著者の講演を聞く機会があり、事前に読んだ。エネルギッシュで前向きで素敵な人だと思った。本自体、面白い上に学べる点も非常に多く、書いてある内容が非常に良かった。間違いなくお勧めの良書、特に若い人へは。

    さて、一般に、仕事で成功し、お金も貯まり、他人からの評価も高まると、更に名誉欲(勲章)が欲しくなるらしい。だから政治家になっちゃった?(笑)

  • 20130908読。

  • ターリーズコーヒーの日本法人化をした人の話し。

    こういう本を読むと…企業したいな~と、ちょっと思う。思うだけだけど…。

    情熱をかけて何かに一生懸命取り組む姿は、本当にカッコいい。

  • タリーズ起業の松田氏の物語。
    子供時代からナスダック上場までのはなし。

    起業、店舗増設の場面が特に良かった。素人同然で立ち上げるも、やぶからぼうに進むだけでなく、戦略を駆使していた点はビジネスの現場でも応用できる。
    その根底にあるものは『情熱』。
    失敗も肥しにし、目標に向けて行動をとり続けている姿勢には感銘を覚える。

    飾り気のない文章にも好感。

  • タリーズジャパンの社長・松田公太さんの自伝である。生まれてからタリーズ創業7年目までのエピソードが盛り込まれている。この人は、知識量としては完全に見切り発車だった。資本もないし法律も知らないし不動産のことも知らない。でも、情熱で解決してしまう。
    具体的に起こった問題と、そこで取ったアクションの一つ一つを細かく描いている。立ち上げ時に莫大な借金をすることになるが、「もしものときはコンビニで無休でバイトをすれば30年で返せる」という算段をつけて思いきる。経営に必要なのは、知識よりも情熱と責任である。超良書、オススメ。

  • いまでこそ著名でうまく成功しているように見える松田公太。
    その入り口は自分の感じた感動を伝えたい、情熱のみで突き進むという覚悟からはじまっていることがわかる一冊。
    タリーズの見方が変わる。

    以下レバレッジメモ


    私はタリーズを、必ずナンバーワンのスペシャルティコーヒーショップに育てて見せます!初めてシアトルを訪れて、タリーズの味を知ってから9カ月。いよいよ私の夢に向けてのスタートである。
    使命感を持って生きよう。使命感を持って生きると力が倍増し、ちょっとやそっとの苦難ではびくともしなくなる。「私は特別な経験をしたこともないし、何をしていいのかもわからない」という人がいる。果たして本当にそうだろうか。まずは、自分が使命を持って生まれてきたことを信じよう。そしてそれを探す努力をしてみよう。
    宇宙の誕生や、地球上に生命が生まれた時に遡って考えてみてほしい。人は誰しも天文学的な確率でこの世に生を受けているのだ。私たちは生まれた時から特別な存在であり、一人一人に必ず「天意」が授けられている。それに気付かずにいきるのは、自分に与えられた一生の半分もまっとうしていないのと同じではなかろうか。
    しかし、人生は一度きり。やらずに後悔するよりやれるところまでやって失敗を受け入れる方が納得できるのではないか。一号店をつくるために、生まれて初めて7千万もの大金を借りた。私は借用書に印鑑を押す前に、自宅近くのコンビニエンスストアを回った。そしてアルバイトの募集状況と時給を調べ、1日15時間働けば、30年程度で借金の返済ができることを確認した。別に失敗したからといって命まで取られるわけではない。
    あとは自分の力を信じて挑戦し、最後まであきらめないことだ。
    会社が成長するにしたがって、私の中でより鮮明になっていくことがある。それは、会社とは人こそ全て、ということだ。言い換えれば1人の力がいかに小さいかという事実を想い知らされる。私ほど人に恵まれた人間はいないと思っている。今現在、私とともに仕事をしてくれているフェローのうち、1人でもかけていたらタリーズは失敗に終わっただろう。第1章のメッセージで情熱は「運」を引き寄せると書いたが、運は人が運んでくるものであると私は信じている。人は無意識に情熱の発信者に引き寄せられる。だから運も、自然と情熱をもった人間のもとに集まってくるのではなかろうか。
    「アルバイトフェローを叱るときは真剣に叱りなさい。そのとき、なぜ叱ったのか理解してもらうために、徹底的に理由を説明してください。そして、何よりもまずアルバイトフェローを好きになること。彼らに成長してもらいたいと心から思うことが大切なのです」
    マネージャーとは、お客様だけでなくアルバイトフェローまでも愛せなければ務まらない仕事ということなのだ。私が林をはじめとする初期のフェローを親身になって教育したのは、成長してもらいたいと真剣に思ったからだ。怒鳴ったことも数え切れないほどあった。それでも彼らは、私を信じてついてきてくれた。彼らの成長は、私自身が成長することでもあった。タリーズが成長してきた一番の要因はそうした人の成長にあったと思っている。
    情熱さえ持ち合わせていれば人は必ず成長できると信じている。飲食業では、商品と同じくらいにコミュニケーション能力が重要だと思う。どんなに能力が高くても、人が好きでなければ務まらない仕事なのだ。すべてを好きになるのは難しい。しかし、まずはそういう気持ちで人と接していれば何かが変わると信じている。
    人は成長するための努力を止めてはならない。成長するのを止めた時つまり現状に甘んじた瞬間から、衰退がはじまってしまうからだ。どんなに物事が思い通りに進んでいようともその状況が永遠に続くことなどあり得ない。常に次を見据えて、備え、行動を起こしておく必要がある。

    タリーズコーヒージャパン 経営理念
    Our Mission Statement
    一杯のコーヒーを通じて、
    「お客様」、「フェロー(従業員)」、「社会」、そして
    「株主」に新しい価値を創造し、共に成長する。
    一、 その一杯に心を込める
    一、 お客様の期待を超越する
    一、 最高の仕事が経験できて、一人一
    人の可能性が広がる職場を作る
    一、 子供たちや青少年の成長を促すため
    に、地域社会に貢献する。
    一、株主との信頼関係を築きあげる

  • 2012年読了10冊目
    今年1冊目に読んだ「仕事は5年でやめなさい」の松田公太さんの自叙伝。
    文章は粗削りな感じだが、松田さんの"情熱"が伝わってくる1冊です。本当に情熱と共に行動している人なんだと分かります。

    この本を読んでいると、自分がこれと思ったひとつの事を追い求められる、それが素晴らしいことだということを教えられるとおもいます。

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著者プロフィール

松田公太(まつだ・こうた)
1968年12月3日生まれ。5歳から17歳までの大半をアフリカとアメリカで過ごす。90年筑波大学卒業後、三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。96年に三和銀行を退行し、97年にタリーズコーヒー1号店を銀座にオープン。98年タリーズコーヒージャパン株式会社を設立。日本にスペシャルティコーヒーの文化を根付かせる。2001年ナスダックジャパンに株式を上場。04年MBOにより非上場化。 07年タリーズコーヒージャパン株式会社代表取締役社長を退任。世界第2位サンドイッチチェーンのクイズノス社アジア環太平洋社長に就任。08年タリーズコーヒーインターナショナル(シンガポール)を設立。09年Eggsn Things International Holdings Pte. Ltd.を設立し、CEOに就任。10年、原宿に1号店を出店し、パンケーキブームをもたらす。同年参議院議員選挙に出馬し、当選。現在は日本を元気にする会の代表として、直接民主型政治の実現を目指して奔走する。

「2016年 『愚か者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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