腐蝕生保 上巻

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104547029

感想・レビュー・書評

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  •  仕事小説ではなく、会社の中の人間関係、同期、役職の話。少し長々述べる部分もあるが、ストーリーはわかり易い。夫が転職するかしないかは、自分だけの問題でなく、妻に相談し決めるべき、家族の問題である事がよくわかる。

  • 仕事に活かせるかもと思ったけど、活かせそうにないや。日生だね。ここまで大きな会社だと、政治に近いんだ。
    最初に出てきた、広岡厳太郎が主役と思いきや早逝し、息子の俊一郎かと思いきや、当初ちょい役と思ってた吉原が主役。
    最後に俊一郎が少し登場し、下巻への期待を煽るね。

  • んー。。。
    展開が地味でそそられるようなものでもない。
    途中で挫折してしまった。

    もっとリアリティーがあってどす黒い所が見たかった。

  • 週刊ダイヤモンド連載をまとめたものなんですけね。最初は創業者である広岡家の話かと思いきや、その同期入社の友人が主人公という意外な展開。正直ラストの展開もしっくりいかない。なんか中途半端という感じ。ただし生保業界の裏事情のようなものは勉強になりました。

    将来この業界に進みたいと考えている学生はお奨めでしょう

  • 保険会社に勤めることになったので、実務の参考になればと思い読みました。
    詳しいレビューは下巻の方に記載します。

  • 主人公の猪突猛進にすぎるような言動があまり好きではない。
    それがリアリティというのならそうなのかもしれないけれども、自分が読む話としてそういうのは求めてなかった。
    よく主人公がトイレに行く話だなとも思った。

  • 多少脚色されたノンフィクション。話が上層部にいる一部の社員間で繰り広げられてるから、リアリティは低い。江戸川支社で吉原にどんだけの展開があるかは下巻に期待。あと、ちょくちょく挟まれるエロスは必要ないと感じた。

  • 勤めていた時が思い出される。作中のモデルになったと思われる社長の描写は実物が思い起こされる。社長交代でやや風通しのいい会社になったことも思い出す。
    主人公のラブアフェアや直情径行は見ていて危なっかしい。ニューヨークから国際金融部、支部長に出されるまで。ニューヨークや国際金融部での仕事についてはあまり詳しく触れられていないのが残念。

  • 生保界のガリバー「大日生命」のエリート社員吉原の社内での活動を描いた物語。

    実在の生保会社をモチーフにしている小説だけあってリアリティはある。

    上巻は、エリート社員の吉原が上層部を批判したことによって左遷を命じられるところまで。

    どこまで実話かは分からないけど生保業界に興味のある僕としては面白かった。

    ただし、生保に全く興味のない人にはお勧めできません。

  • 多くを感じることが出来た一冊です。

  • 総明な社長候補の急死をきっかけに創業者一族の手を離れた、業界のガリバー・大日生命。権力欲、嫉妬、保身が入り乱れた末に社長の椅子を手にいれたのは“人事マフィア”と呼ばれる無能な副社長・鈴木だった。最悪のトップ人事に、「一選抜」エリートである大生マン・吉原は、絶対的な恐怖政治が敷かれた社内で自分の正義を貫くことを決める―。経済小説の第一人者が巨大生保に切り込んだ、エンタテインメント最新長編。

  • 面白いんだけど、自分にはあぶらっぽすぎた。 3/20ぐらい読

  • 日本生命をモデルとして保険業界の裏・表を小説に仕立てた。相互会社ゆえの生保独特の経営手法が綿密な取材で描かれています。

  • タイトルの割には社会的な作品ではありませんね。
    どこの会社にも普通にある話。それにこれぞ!といった悪者もいない。すこしお色気もあり、読みやすい作品ではありました。

  • 日本生命の独裁体制について書かれた本。

    読んだときの衝撃はたしかにあるが、しかし逆にこの程度のことで小説化されるという点でニッセイの規模を思い知らされる。

  • まだ上巻なのでなんとも言えませんが、腐蝕具合がなんとも陳腐なイメージです。生保の仕組みに関してはなるほどと思わせるものの、組織としての会社、一サラリーマンとしての状況には共感出来ない部分が多い気がします。文章は読みやすいので後半に期待。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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