警官の血 上巻

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104555055

感想・レビュー・書評

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  • 警察官からみた戦後史といった趣きで、ある意味面白く懐かしく感じながら一気に読んだ。

  • 第二部民雄になると、するすると一気呵成に物語が展開。今後が、期待できる。

  • 2007年このミス1位だったので読んでみた作品。祖父の死の真相を子があばく。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou4203.html

  • 初佐々木譲さんの警察小説。タイトルからして、世代にまたがる警官の物語と思っていたが世代交代が早い。昭和の戦争直後の警官不足に伴う募集に応募する清二。警察練習所での同期と交流の後、生活に絡む駐在所に勤務する。担当で無い二つの事件を追ううち謎の転落死で自殺と処理され第一部終了。第二部は清二の長男民雄の優秀な成績に、公安警察が目をつけ大学内に学生として、過激派内に潜伏捜査官と送り込まれ、よい成績を収めるが過度のストレスで精神を蝕まれる。民雄の目的は、父と同じ駐在所に勤務。そして謎の転落死をした父の死の真相の追究

  • 戦後間もない時代に警官になった父、戦後の混乱と共に正義感溢れ真面目な駐在。その父が死に、その息子も警察へ。時代は学生運動盛んな頃、潜入捜査により精神は壊れていく。父の死の真相を追うのだが、ミステリー的な盛り上がりってより、その時ごとの犯罪の質や時代背景が細かく、警察官として生きた男の人生を覗いてる感じ。下巻はその息子の話へ。

  • 祖父・父・息子、3代にわたる警官の物語。
    それぞれの生きた時代に必要とされた警察とは。
    父親と息子の関係は決して良くはなかったけれど、
    いつか想いは通じるものか。
    詳しい感想は下巻で。

  • 警察小説の長編。戦後の様子を警察目線から描写。清二の死後、息子が遺志を継ぎ、さらに警察になる。公安として活躍後、父と同じ駐在所勤務に。下巻で清二の事件と清二の同期警察とのかかわりをどう決着?

  • テレビで見たような気がしてきました。

    仲村トオルさんだったような…

    犯人はあの2人の内のどちらかだったような…

  • 戦争中、戦後すぐ、「ふつうの」人たちがどう生きていくか
    悩み考え、助け合って生きていく下町の様子が
    とても新鮮でした。
    主人公、一代目(といっていいのか?)安城巡査と
    その妻との会話が良かったなあ。
    上巻ではまだまだいろいろなことが謎のままです。

  • 佐々木譲、警察小説モノの集大成、ってカンジでしょうか。

    つうか、文庫版も図書館で予約しているなんて(殆ど本は図書館で借りる)
    どれだけ佐々木譲の警察小説が好きなんだ、ってカンジですよね(笑)好きなんですが。



    2010-5-6読了

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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