警官の血 上巻

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 740
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104555055

感想・レビュー・書評

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  • 1

  • 物語の強さにぐんぐんと引っ張られ一気読み。

    警察官になった親子三代の物語だ。
    警察小説の金字塔といっても、ややこしい警察組織に振り回される種類の作品ではない。

    詳しくはここで触れないけれど、謎がちらちらと提示され、その謎を解き明かしたいばかりにページを捲るのも早くなる。さらに戦後の時代背景や世相、実際に世間を騒がした事件を盛り込んでいて、時代の熱や匂いまでが手に取るように伝わってくる。臨場感のある小説だった。

    何より、三代に渡る主人公たちを、ただの善人として警察官を描いているわけではなく、心の中の葛藤がリアルに描かれていて、人間ドラマとしてもたまらない。

    期待以上に面白かった。
    早く先を知りたくて、そのまま下巻へ。

  • 警察小説であり、昭和から平成に至るまで、親子三代にわたる血脈の小説でもある。
    とにかく面白い。

  • 祖父、父、子と3代に亘る警察官の人生を描いた警察大河小説。
    実感のない時代の話も分かり易い。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/6314507.html

  • 比較的重く堅い話なのだが、ぐいぐい引っ張られて読み進みました。濃厚。

  • ページをめくる指がとまらなかった。
    佐々木譲の小説、いままでハズレを読んだことがない。
    この人を知ったのは、もう10年ぐらい前のNHKドラマ。
    「エトロフ発緊急電」「ベルリン飛行指令」
    あまりにもドラマがおもしろくて、原作読んだら
    さらにおもしろくて、かなりの衝撃だった。
    タイトルの”警官の血”の血は、血液ではなく、血筋のこと。
    3代にわたる警官の家系、しかし祖父も父も不可解な死を遂げる。
    そしてそのなぞは、3代目に明かされる。

    戦後のごたごたした東京の描写が生々しい。
    こういう描き方は、さすがに若手の小説家には無理だと思う。
    ワタシは、戦争に絡んだ小説はあまり好きでないけど、
    この人の作品だけは別格。
    戦後史とミステリーのバランスが絶妙な作品だった。

  • 2009/10/18完讀

  • 2009/2/13

  • おもしろい!人情派な清二の話のがおもしろかった。

  • 図書館で借りました。
    ドラマは少ししか見ていなかったものの、内容はそんなに難しくなく、どんどんと読めました。
    下巻が気になり、下巻も図書館で借りました。

  • 三世代にわたる警官一家の歴史を淡々と書ききった大作。
    戦後すぐに警官となった安城清二。
    上野界隈は浮浪者で溢れていた時代から次第に復興していく有様が描かれます。
    軍隊帰りで、民主主義の時代に希望を抱いて、息子には民衆の英雄という意味で名付けます。
    駐在として人望を集めるが、天王寺の火災の時になぜか現場を離れ、鉄道事故で死亡。現場を離れたために殉職扱いにはされなかったのでした。
    息子の民雄はその時、8歳。父と同期の血の繋がらないおじ達の援助で高校を出て、警官に。
    父のような駐在になりたかったのだが、心ならずも公安の仕事で、北大に入学してまで学生運動のスパイに入り、神経を病むようになってしまう。
    父の死の謎を解くのが、警官になった目的の一つだったが…
    2007年9月発行。


  •  おもしろい、 下巻もあり

  • 帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大菩薩峠事件―。騒然たる世相と警察官人生の陰影を描く、大河小説の力作。

  • 警察の実態についてわかった気にさせてくれる本の上巻


    この本をキッカケに佐々木譲にはまり、彼の警察小説を読みふけることになりました。


    テレ朝のドラマは失笑もんです。

  • 2008年125冊目。佐々木譲さんの大作です。年明けのスペシャルドラマでOAされます。谷中天王寺五重塔焼失事件、大菩薩峠事件等々実際の事件を織り交ぜながら、ストーリーは進んでいきます。

  • どんどん引き込まれていく。警察官の大河小説。
    先が気になります。

  • このところワケわからん話軽い話ばっか読んでたので、この堅実で重厚な話が非常に新鮮で面白く、けして読みやすい話ではないのにどんどん進めてしまった。終戦後〜連合赤軍の頃の話だしかなり筋は暗いのだが、主人公父子のきまじめな人柄には非常に好感が持て、この先民雄が父の死の謎を解いていくのだろうと思いつつ、図書館から下巻が来るのを待ち続けます;;いつ来るかなあ;;

  • これは大河ドラマですね。今度TVになるそうな。
    去年のこのミス1位だったのにここまで読んでこなくてすみません。
    警察モノは横山さんのでちょっと・・・でしたが、これはぐいぐいと引き込まれました。

  • 下も読んだよ

  • 20080710読了。夢中で読む。

  • 上下の「上巻」


    3代にわたって、警官になり、1代目「清二」の追っていた事件、「清二」の死の謎を追う。
    と言うのが、上巻の件。
    2代目息子「民雄」は意思とは違う、公安の潜入捜査官となり、精神的に病んでしまう。


    上巻は「清二」・「民雄」の視点が書かれている。

    ただ、世代背景が多く書かれているが、個人的に「民雄の頃の学生運動」の所は、
    知らないので、読むのに少し苦労した。


    それでも、めちゃめちゃ、面白い。
    「清二」も「民雄」の所も省略的な所が無く、どう言う警察人生を送っていたのかが、
    丁寧に、それでいて、簡潔に少し謎を残して書かれているので、
    下巻が気になります。

  • 2008/5/16 読了

  • 非常に面白い。淡々としたトーンで物語は進行していくが、読んできて飽きることもなく、世界に引き込まれていく。サラサラっと流れていくところに物足りなさを感じることもあるかもしれないが、あくまで清二、民雄の章は序章として描かれているのだ、と思うようにしている。なので上巻はこれでOKで、様々な伏線がどう展開されるのかを含めて下巻に期待。

  • 「2008年版このミス」第1位

  • 事件そのものの謎も興味深いが、親子三代を通して描く、それぞれの時代、警察の在り方が、奥深い。

  • 下巻参照

  • 警官3代の物語。戦後から現代の風俗も丹念に綴られている大河小説ともいえる作品。

  • 親子3代にわたる警官の話。
    その1代目と2代目の途中まで。

  • 2008-1-5

  • 理想の駐在所巡査であった父が突然の不審死。長男が志を継ぎ警察官となるが道は厳しい。ところで、次男はどうなったのだろうか。

著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

警官の血 上巻のその他の作品

警官の血(上) Kindle版 警官の血(上) 佐々木譲

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