獅子の城塞

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104555093

作品紹介・あらすじ

天下一の築城師となれ。信長の密命を受け一人の男が戦火の欧州を駆け抜けた! 天正遣欧使節団とともに遥かリスボンの港に降り立った若き天才・戸波次郎左。貪欲に西洋の技を身につけ、たちまち名を上げていくが……。嫉妬の目、密告、逃避行、戦乱の日々。帰国を夢見つつも、イスパーニャ軍の暴虐に反旗を翻すネーデルラント共和国軍の力となり、鉄壁の城塞を築き上げた男の波乱の生涯! 歴史小説の大作。

感想・レビュー・書評

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  • 天正遣欧使節団とともに、長崎を出航して二年半。
    異国の地で貪欲に西洋の技を身につけていく次郎左。
    言葉の壁を実力で乗り越え、普請現場で、たちまち名を上げていくが…。
    嫉妬の目、密告、逃避行、戦乱の日々。
    帰国を夢見つつも、イスパーニャ軍の暴虐に反旗を翻すネーデルラント共和国軍に力を貸し、鉄壁の城塞を築き上げた男の波乱の生涯!

    壮大な歴史物語。

  • NHK FM 青春アドベンチャー「獅子の城塞(全10回)」の原作
    http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2013021.html

  • 戦国時代の終盤、ヨーロッパに渡った日本人がいた。
    新しい築城術を学び、日本に持ち帰るために。
    信長に指示されるも本能寺の変で没し、家康からも指示され、日本に戻ることを要請されるのを待ち続けるも、遠く離れた土地であるため知らぬ間に時間だけが過ぎる。

    親方にはならず、遠く離れたオランダの地に骨を埋める結果にはなるのだが、同じ石工仲間からいい仕事をしたと評価され、祖国の地を再び踏むことはなかったが素晴らしい人生だったのではないか。

    時代に翻弄されたのだが、その中でも生きた証を残すことが出来たと感じたのだろうか。
    本人にしかわからないだろうが、共に過ごした人々の心の中に生き続ける事が出来たのだろうと思うと、大変そうではあるが羨ましいものだ。

    佐々木譲氏の作品と言えば刑事物をイメージするが、こんな作品もあるのですね。
    非常に興味深く、知らなかった世界を知ることが出来た作品です。

  • テーマはめっちゃ面白いんだけど話は面白くありませんでした。当然故郷に錦を飾る展開を期待して読むわけで、なんとも言えない中途半端な読後感。ある程度史実に基づいているのか、フィクションなのか?フィクションなのだとしたら、もう少しドラマチックにして欲しかった。

  • 外波次郎左が1581(天正9)年ヨーロッパに渡って石工として活躍する物語.壮大なスケールで展開するストーリーに魅せられた.石工の仕事を通してヨーロッパの当時の戦争の詳細が分かって面白かった.次郎左がローマからオランダに動き、ルチアという伴侶を得て、3人の子供を設けたのは若い男として当然だが、異国の地でたくましく生きる姿勢は素晴らしい.

  • 「天下城」の続編的な位置づけか。「天下城」の主人公であった穴太衆の戸波市郎太の息子、次郎左が今作での主人公。
    ヨーロッパの石積技術を勉強するために、戦国時代の世に渡欧し、その地ででも一流の石積職人となって渡り歩いていく姿が描かれている。

    舞台はヨーロッパへと移るが、「天下城」と同じく、当時の建築技術や石積の役割などが詳しく描かれ、また、当時のヨーロッパの歴史や宗教背景なども興味深く、面白く読めた。ただ、淡々と最後まで進み、途中、弟子内でのいざこざや日本侍との再会など劇的な展開があったにも拘わらず、あっさりと進んでしまった感じ。グイグイ引き込まれるような盛り上がりが少なかったせいか、読み終わるのに結構時間が掛かってしまった。

  • 読み応えがあり、思いのほか、時間がかかった。オランダ人の名前は覚え難い。翻訳ミステリーのように登場人物表があっても良かった。

  • 信長の命を受け、言葉もわからぬまま石積みを学ぶため海を渡る。
    史実をもとにした作品のためか、治郎左の苦労というよりも築城や攻城戦が描かれているのが残念。
    言葉も環境も違うなかでの苦難とか、遠く離れた祖国や家族に寄せる心境なども描いて欲しかった。

  • 帰国がいつになるのか、そう思いながら読み進めたので意外なフィナーレでした。

  • 初めは淡々と文字を追っていたが、主人公がローマで弟子入りする辺りから、俄然引きずり込まれた。

    必ずしも史実ではないのだろうが、日本や欧州の時代背景と相俟って、さもありなんと思わせるところはさすがである。

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