太陽がイッパイいっぱい

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 81
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104568017

感想・レビュー・書評

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  • 2006.02.07

  • 新・プロレタリア文学。・・・かな?
    建築現場の解体作業を請け負う「マルショウ」組のコテコテ浪花なガテン物語だ。
    三流大学生活にリアルを見出だせず、土方のアルバイトにのめり込むイズミを中心に、短気で単純、ちょっと(かなり?)おバカなメンバーがそれぞれ好き勝手に、色恋沙汰から暴力沙汰までさまざまな騒ぎを繰り広げる。
    登場人物はしょうもないヤツらばっかりだけど、不思議に憎めない。
    悪意がないからだろう。
    ちょっと理屈っぽかったり、感情の説明が詰め込まれすぎている箇所がところどころにあって痛快な流れをせき止めているのが残念。全編このバカっぷりで突っ走ってほしい。

  • 多分舞台は大阪(大阪弁だから)のドカチン青春小説。
    さくさく読めた。物足りない感じもちょっとしたけどね。

  • 目一杯、笑わせて頂きました。しかも大声で。もう、面白かった!の一言に尽きます!生粋の大阪人である私にとって、小説の舞台が大阪であるということも嬉しかったです。そして三羽氏の表現の仕方が、個人的にかなりツボ。この1冊ですっかりファンになっちゃいました。

    強烈に個性的でアホな登場人物たちに加えて、ちょっぴり(?)お下品な会話と描写。こういう作品、大好きです。でも、その中で主人公・イズミの存在感が薄かったかな。主人公の与り知らぬところで、あれよあれよと話が進んでしまったり。イズミの心理描写をもっと詳細に描いていたら、更に良かったかも。

    まぁ、これがデビュー作だということを考えれば、素直にすごいと思います。それに何と言っても笑いのセンスが抜群なんですもの。なので大甘評価と言われようとも★は5つ!

    もしも私が男だったら是非、マルショウ解体に入らせて頂きたいです。みんなで汗をかきながら働いて、泣いて笑って呑んで草野球をして…うわ〜すごく楽しそう!何だか、ちょっと憧れちゃいます。とても「爽やか」とは言えないけれど、とにかく笑える青春小説です。かなりオススメ!!

  • 頭でっかちになるより、額に汗する方が本当な気がする……
    そう思う主人公に共感しつつも、解体業者の一癖二癖事情ありの同僚達の気持ちもわかる。
    みんなどうにかこうにか居場所を探してるんだよね。

    第8回小説新潮長篇新人賞受賞作。

    装画 / 黒田 硫黄
    装幀 / 新潮社装幀室

  • 三羽さんの新刊も要チェック!

  • SWHで一気読み。時間が足らず苫小牧駅の待合室で読破。テンポよくて面白いんだけど,最後は別に何も残らなかったなぁ。秋山鉄の方が○。

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著者プロフィール

1969年、岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『イレギュラー』『厭世フレーバー』『タチコギ』『公園で逢いましょう』『JUNK』などがある。

「2017年 『泥棒役者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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