蕃東国年代記

著者 :
  • 新潮社
3.30
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本棚登録 : 271
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104572021

作品紹介・あらすじ

吸い寄せられて、蕃東へ。うららかで懐かしい時空を超えた異世界に心解き放たれる…。「ずっと読み続けていたくなる」普遍にして新しい物語。

感想・レビュー・書評

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  • 日本海に位置する、中国と日本の影響を強く受けた架空の島国でいつかあった話をいくつか。蕃東国という、架空の世界でありながら、その世界観には破綻がなく、今ある現実の1層か2層薄い膜を隔てたところに確かに存在していそう。こういう、現実から違和感なく入り込める物語は好きだ。ただ、年代記というわりに時間の流れを感じられなかったのと、一つ一つの物語の立ち位置というか、本としてもっとまとまっていたら、本としてぐっと読み込めたのになあ。エッセイみたいにさらさら読むタイプ。

  • なぜ設定を「日本ではないけど、日本的な文化を持つ架空の国」にしているのかが理解できない。「漢字かっこいい!」っていう中二病的理由か、それとも、「日本の歴史小説書きたいけど、歴史的なことちゃんと調べて書くの面倒くさいから、日本的だけど日本じゃない国にしよう」っていうノリなんじゃないかと思えてしまって、非常に読む気が削がれた。
    世界観だけでなく、ストーリーもキャラクターも全く深みがなくて魅力が感じられず、読み進めるだけのモチベーションを保てなかった。
    タイトルにも難あり。「年代記」??これで?

  • 世界観はとても好きだが、緩い。これは良い意味でもそうではない意味でもそうかな…

  • 日本海に浮かぶ架空の国、蕃東を舞台にした幻想小説。
    短編集なので非常に読みやすいです。
    年代記というタイトルの割には、時代が限定的な気もしましたが。
    他の時代の話も読みたかった。

  • いやあ面白かった。評判が高かったものの何となく不可解な署名に惑わされ読まないでいたことを公開した。美しく不思議で尚且つ面白い趣のあるお話。堤中納言物語のよう。

    作者が続編を書く決意を表明したので楽しみ!

  • 図書館
    架空の蕃東国というところの話だが、
    記憶のフックが掛かりづらい話。多分
    それぞれの題名が思い出せないね。
    伏線も回収しようとしているのか、してないのか。
    最後の話はかぐや姫っぽいが、最後は腰が砕けそうになった。
    しかし納得はしている。そうね、そうであろう。

  • はじめはちょっととっつきにくいかなと思ったのだけど、そんなことはなく、最後はぐいぐいひきこまれて読んだ。最終話は竹取物語のようでもあるし、玉集めというよくあるモチーフの話でもあるんだけど、宇内くんのキャラがよくてですね。ううう。

    あ、今気づいたけど、最初の「雨竜見物」は、後年の30歳になった宇内さんが主人公でしたのね。幸せそうでなにより(笑)。この話も、最後、さりげなくこわくて痛快なんだよな。

    あと、もう少し伝奇物語に近いようなものもあり、なかなかおもしろかったです。

  • 面白かった。平安時代の日本に似ている異国の、異世界のファンタジー物語。面白かったが、少し物足りなく感じたのは、描写が説明的でまた、古典や漢詩の素養を感じられなかったかもしれない。
    特に引用という形で挿入される「文献資料」も、近代のドイツ語からの翻訳も、現代のフランス人のインタビューも同じ文体のように思えた。つまり…世界を作るに当たって詰めが甘い。この引用文は無い方が良かった。

  • 「雨竜見物」「梅林にて」「気獣と宝玉」

  • 日本と中国大陸の間に浮かぶ架空の島国『蕃東国』舞台にした不思議な5短編。時代的には日本で言う平安の頃なので、雰囲気も雅やかな趣がありました。おとぎ話風で好きな作風でありますが、腑に落ちないオチにポカンとする事も(笑)。最後の「気獣と宝玉」は、主人公・宇内と幼なじみの姫・集流の掛け合いとかキャラとかが面白かったです。この二人の話をもっと読みたかったなぁ。

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著者プロフィール

1955年生まれ。青森出身。作家、翻訳家、アンソロジスト。音楽家、音楽レーベル主宰。文学ムック『たべるのがおそい』編集長(書肆侃侃房、7号で休刊)。日本翻訳大賞選考委員。歌人(フラワーしげる)。電子書籍レーベル〈惑星と口笛ブックス〉主宰。趣味はフットサル。著書に『世界の果ての庭』(第14回ファンタジーノベル大賞受賞、新潮社2002年、創元SF文庫2013年)、『蕃東国年代記』(新潮社2010年、創元推理文庫2018年)、『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社・2011年)、『飛行士と東京の雨の森』(筑摩書房・2012年)、『全ロック史』(人文書院、2019年)ほか。

「2020年 『未知の鳥類がやってくるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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