- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104574025
感想・レビュー・書評
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ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち。
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サイン会いってきましたー!
なんだかこの二人の空気感って似ているようで相入れないような印象なので、一緒の本になっているのが不思議です。 -
穂村さんの短歌の解説に穂村さんがコメントするというかわった本。穂村さんの書くもの好きだけど短歌集までは読んだことがなかったので、まず短歌を読んでうわぁと思い、山田さんの解説を読んでへぇーと思い、穂村さんのコメントでさらにほぉー、と3度も楽しめる。「手紙魔まみ」が気になった。今度読んでみよう。
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穂村弘の短歌に歌人の山田航が評をつけ、さらにそれを穂村自身がコメントをする、という自註と他者の評が1首にそれぞれついている、という変わった形式の一冊だ。
著名な短歌も多く、あ、これ知っている、という歌がいくつかあった。
それに対して、「妄想?」というくらい裏読みをしたり論じたりする評に、短歌について解説するっていうのはなんとなく興ざめなかんじかも、と思っていた既成観念が覆った。ふぅん、そいういう捉え方するんだ、と面白い。またそれに対して穂村が否定したり肯定したりしているのが面白い。
誤読もあり、というか、意図通りに伝わらなくてもあり、というのが短歌であり外に向けて発表された作品である、ということなのかもしれない。
掲載されているのは知らない短歌のほうが圧倒的に多いのだけれど、こんな歌を詠んでいたんだなぁ、とどちらかというと評者やエッセイストの穂村弘ばかりを見ていた自分には目新しさがあって興味深かった。 -
歌論集というものがどうも好きになれずに、自分の勝手に歌集を読んできた。歌の解釈なんてくそくらえだ。考えるんじゃない感じろ!
しかし山田航の歌論は、私の歌論の印象をぶっ壊して軽々とその面白さを見せつけてくれた。穂村の自分の歌に対する解説と、山田の論への反論も面白い。
交換日記のようである。
また山田と穂村の世代の差が、お互いの意見の違いとなっているのがよくわかる。 -
文句なく傑作。
日本語とはこんなに奥行きが合って味わい深いものかと感心する。
想像力と洞察力、表現力すべてが卓越している。
なんでもモリモリにしがちだけれど、
大切なものこそ本当にシンプルで、それだけで充分伝わるのだと思った。
とても滋味深い。 -
穂村さんの歌集を手に取ったことがないことに今更気付く。
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31文字しかないものをこんな風に鑑賞するものかと。音まで気にして読んでいなかったですし、サバンナの象のうんこ…もなんかオカシイから好きと感じても、それが、大人になることの拒絶からくる幼児語、子どもの世界とまで読み深めることがなかったです。一首一首の短歌評とそのあとに続く本人のコメントで明かされる作品の意図のずれも含めて、いちいち「へえー」と思いながら一気読みしました。
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穂村弘の歌って何なんだよ、どこがいいのかわかんねーよ。と思っている人にお奨め。
穂村弘の歌を読む達人山田 航が解説(観賞)を書き、穂村弘本人が観賞を解説します。
穂村短歌の読者なら、自分の読みと山田 航さんの読みを比べて見るのも楽しいでしょう。
私はふまじめな読者なので、一読して好きな短歌だけ解説を読み、わからんと思った短歌は放っておきました。