ビッチマグネット

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 943
レビュー : 190
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104580057

感想・レビュー・書評

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  • まいじょうさんにしては駄作なきがする

  • 2011/08/17-/18

  • 芥川賞候補作だったそうで。

    浮気して出て行った父と、
    捨てられた母と、
    そんな二人を見て大きくなった姉弟の、
    お姉ちゃん視点の話。

    あらすじにしづらいのは毎回同じなのだけど、

    今回は、はちゃめちゃさがほとんど無くて、

    時間も姉の思考も進んでいって、

    何だかいろいろ良さ気なことを言っているんだけど、

    まあ、だから何だと言われると、うん、何とも言いづらい話でした。

    いや、後味はわりとさわやかだし、
    舞城さんの語り口も言いたいことも個人的にはすきなんだが、

    これを批判するひとの気持ちもわからんでもないし、
    このひとの本をすきな気持ちを、他人と共有できなくても別にいいかなと思う。

    あたしはあたしだけの感覚でこのひとの書くものがすきってことで、いいんじゃないかなと思いました。

  • 星3.8っていうとこかな。1日で読めちゃったんで、惹きつけられたことは確かかな。
    文体が若者っていうか、それって雰囲気出すため計算ずくなんだろうけど、いろんな場面や感覚が「ネオ」で。それでいて、繊細で強い姉と優しい弟のお話でした。
    読んで、損はない!楽しいよ。

  • ネオ青春×家族小説。(出版社HPより)
    ↑「ネオ」ついてます。ヌルいだけの家族小説とは訳が違います。
    見所はあかりちゃんの超ビッチぶり。
    そして姉ちゃん(香織里)のキレっぷりと的確すぎる自己分析。

  • グロテスクな作品を受け付けない人に舞城さんはおススメできませんが、この作品は万人が読めると思います。暴力や殺人は出ません。現代を生きる、家族の物語です。

    私は「家族」「兄弟」を描いた作品で、ビッチマグネットが一番好きです。あ、「兄弟」といえば、江國香織の「間宮兄弟」もほのぼの系で大好きですが、こちらの兄弟はもっと現代的。ふつう、で括られる家族の枠からはみ出したまま形作られている家族。父親は家を出ていません。残された家族、姉である私、弟、母は、それぞれが少しずつ心を壊しています。

    なぜかビッチばかりをマグネットのように引き寄せる弟。彼を見守り、時に手を差し伸べる主人公。彼女の世界に対する視点と、現実に負けずぐんぐん前に進んでいく力。感動しました。

  • 和図書 913.6/Ma31
    資料ID 2010105062

  • 浮気性の父と無気力になってしまった母と、仲良し姉弟の家族の物語。
    舞城氏の作品だから、どこかでぶっ飛び設定が炸裂するかと思ったが、実際に読んでみたら、誰もが経験したり、しそうな類いの問題に直面した主人公の思考や行動を淡々と追っていくだけの、割とおとなしめな雰囲気。
    それでも、家族って特別な存在なんだなぁと改めて感じさせてくれる筆力に敬服。
    女はみんなビッチ。そして、友徳は間違いなくビッチマグネット。

  • ある場面から次の場面に移ると六ヶ月や一年が既に経過しているという疾走感ではない飛翔感でもない増速感とでもいうべきもの。一瞬も経たないうちに過去を置き去りにしてきたような、自動車を思い切り飛ばした後のような感覚を繰り返し味わうことにこの創作を読むときの眼目があるのだろう。その文章表現は私の乏しい読書経験の範囲ではユニークであると感じられた。

  • 好きです。ってもう何度書いただろう。どんな文章で何を書こうと好きで好きで好きでとまらない。どんな文章で何を書こうと。暴力と血と泥と汗のぐるぐるを抜けた先にはそのときとかわらないまっすぐなまなざしがよくみている。もう本当に好きです。見ていることなんて変わらない。人のことそのまままるまる自分と考えや思いが一緒なんておもうことは時代も世代も場所も環境も違うのだから生きてて水の一滴もおもうことがないけれど、ものすごく自分が近いと言うところでのセンチメンタルにひたれるあまやかさもあるし、まったく違う形で昇華されているところについてのカタルシスもある。今まで頼ってこなかった何かをここに頼ろうとしてもそれはまた別のことだししないし、陳腐な日常に陥る恐怖もまだわたしのなかにはある、そうやっても必ずしもイコールではないのだから仕方がない。ああ、でも好きです。

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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