なぜ、白雪姫は毒リンゴを食べたのか

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 79
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104593019

作品紹介・あらすじ

なぜ、会社で認められないのか?好きな人に愛されないのか?心を許せる友人がいないのか?その理由は、「白雪姫」が知っている。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の考えるところの
    幸せ恐怖症の定義、具体例、弊害、解決法が書かれている。

    昔からある白雪姫を題材にしてまとめられているので、イメージが湧きやすく興味を持って読み進められる。又、いばら姫や美女と野獣を持ち出して、もし白雪姫症候群に陥っている女性に対しアプローチを間違えたらどうなるかも書かれており観点が面白かった。

    ふむふむなるほどと読み進められる部分もあるが、途中で論理が飛躍していたり、少々偏った思想が隙間に入り込んでいたりと、全てが全てこの通りとは言い難いかもと思ってしまうところもあった。(個人の感想です)

    用語に落とし込むことで安心感を配るかんじ、患者さんが診断名を得て喜ぶのと少し似ている気がした。


    世の人々の悩みは完全にこの通り、正しいねとは思わないが当たり前の不安定さに気づくきっかけには良いと思う。

    • ともひでさん
      >患者さんが診断名を得て喜ぶ
      それまで謎だった苦しみの正体を知れたことに対する安心感もあるだろうけど、この文脈で喜ぶ人は、病名によって苦し...
      >患者さんが診断名を得て喜ぶ
      それまで謎だった苦しみの正体を知れたことに対する安心感もあるだろうけど、この文脈で喜ぶ人は、病名によって苦しみに対する「共感を得られること」が喜びの最大の理由なんだろうな。

      >当たり前の不安定さ
      これはいい表現だなぁ。
      その不安定さの「制御や調整」には、ある程度技術(スキル)的な側面がある気がしてて、この能力こそを自信の正体として俺は考えたいかもしれない。
      2021/03/28
  • 白雪姫のお話から、母と娘の心理関係を読み解く。そうだったのかと思わず、言ってしまう本。
    そして、この本には、母と娘の関係を変えたい人に向けた解決方法も載っている。

  • 幸せ恐怖症の考え方が面白かった。

  • 不幸せを自分から選んでしまう女性の心理。幸せになりたくない症候群、母が子供を愛しているといいながらも幸せになるのを妬む心理など。そういった子供がどういう問題に陥りやすいか、どういう(良くない)恋愛にはまりやすいかなど。ただ、この本の傾向が全てだと認識してしまうのは危険だと思った。自分の認知の歪みを自覚するのは大切で、今後の人生に有効だと思う。

  • 3類の本を読む必要に駆られて手にした本。
    今でこそ「毒親」と云う単語が定着してしまったけれど、
    今から10年以上前に書かれたモノとして読むと、
    当時にしたらショッキングな内容なんじゃないかと。
    冒頭で語られる白雪姫の独自解釈には、かなり無理があるというか…持論を展開する為のこじつけとも取れなくないですが、最後まで読んでみると、そんなに悪くない。
    そうか、こういう考え方も有るだろうし、
    そうかもしれないと思わせる部分も有りました。

    この手の本は著者と云う個人の感想や印象で書かれている事が多いので、鵜呑みにするのもどうかと思いますが、まあ、たまにはいいのかなー。

  • これ、当てはまるんじゃない?と思ったら「違います」と(笑)。母と娘、嫉妬から歪む人格形成論。一番近しい母親から嫉妬されて、幸せをあえて破壊していく娘。嫉妬しているばかりではないだろうけど、現代の病理だなぁ。空気を読むとかダブルバインドって日本人は特に顕著かし知れない。自分と母との関係、母親としての自分(娘はいないけど)…そして自分自身…。参考になることが結構あると思う。

  • 言ってることはわかるけど。。。無意識のことまでいろいろ言われても・・・
    そんなん本人にどうしろっていうねん!って言いたいところもちらほら。

  • 「第一希望を実行しない人生なんて死んでいるのと同じです。・・そんな不自然なことをしているから、大きな喜びを手に入れている他人に嫉妬するのです。」という筆者の主張。特に母と娘の関係。なかなか自分のこととして捉えられなかったけれど、(母と息子なので)、時折はっとする文章もありました。

  • 奥付:2003/4/25 第1刷

    持ってることを人には言えない岩○先生シリーズ。
    これが一番よく読んだ本かな…

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