ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶

  • 新潮社 (2005年6月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784104594023

感想・レビュー・書評

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  • 大崎さんらしい静かな流れの中に炎が垣間見えるような話が四編。ただ、いずれも女性が主人公で、男性が描く女性描写として違和感を感じた。ほんとのところは分からないけど。

  • 今はもう側にいない人を思いながら生きる4人の女性の話。「容認できない海に、やがて君は沈む」で父に言われた言葉の意味を探し続けた娘の答えが力強くていいと思った。たとえ沈んでいったとしても、人間には必ずそこから這いあがる力があるのだということを。

  • 図書館で借りた本。図書館のお薦め本コーナーにあったから読んでみたが私の好みの話では無かった。4話の淡い恋愛話の短編集で、表紙も表題もオシャレだとは思ったけど心に響かない。青春時代の淡々とした恋愛を美化してしまうのは仕方ない。楽しかった思い出はいつまでも残るものだから。

  • フレージングで切り取ると「お!」という場面もあるのだけど、総体としては好みではない。基本的に男性が書く恋愛小説でツボにはまることが非常にすくない。そういう意味でも村上春樹というのはとくべつな作家だ。そもそもアクアリウム趣味というのが理解できないわたしに表題作を読む資格はなかった。お魚は育てるものではなく食べるもの…。

  • キャトルセプタンブル
    容認できない海に、やがて君は沈む
    ドイツイエロー
    いつか、マヨール広場で

  • 喪失とそれに直面した時の主人公の心の動きを印象的に表現した作品だと感じた。人の心に残る記憶は長く接してきたものだけでなく、むしろ青春の時代にこそ起こる一瞬の煌めきの方が強く心に刻まれる時がある。刻まれた記憶を抱きながら生きている主人公たちの生を力強く、そして繊細に描いていた。

  • タイトルに惹かれて、初めて読む作家さん。
    表現が好みで読みやすかった。
    未熟な時代の不器用な生き方と恋愛の短編集。


    ドイツ関連の話かなーと思いきや、ドイツイエロー、熱帯魚なのね。
    『いつか、マヨール広場で』何気に統一時のストーリーも挟んであった。
    ハンガリアン・ブルースカイかぁ。
    ドイツ、ハンガリー、オーストリアあたりに行きたくなった。


    キャトルセプタンブル/容認できない海に、やがて君は沈む/ドイツイエロー/いつか、マヨール広場で

  •  ベタ甘ではない恋愛小説。さっぱりとした読み口だけど、決して軽薄ではなく。
     さくさく読める話は読後に物足りなさを感じることが多いのですが、読んだあともきっちり心に残りました。書き手の文体のせいなのかなー。これが文章力なんだろうか。

     個人的に好きだったのが2編目の「容認できない海に、やがて君は沈む」。タイトルと同じセリフが出てきますが、それがずっと心に残ってます。最終的に続く言葉は主人公とは違うけれど、なにか印象的でした。

  • とても好きな大崎さんの作品

    「容認できない海に、やがて君は沈む」
    タイトルがとにかくきれい

    たぶん、大崎さんの作品は女性うけすると思う。時おり、切なさに浸りたくて読み返す。

  • 短編集

    今も、ふとよみがえる大切な人との思い出。
    それを胸に刻み続けることで今の自分の道も切り開かれていく。

    大学で偶然再会したかつての同級生、洋一
    何に対しても無関心だった彼が、唯一熱心に取り組んでいたのは、ドイツイエローという種類のグッピーの飼育だった。
    グッピーの意味もない系統飼育を続ける洋一よりも、現実を直視することを選び消え失せた関係。

    何年経っても、それは色褪せることなく、ドイツイエローのように鮮やかにこの身体に記憶として焼き付いて、いる。

    グッピーいいねー。

    しかしキャトルセプタンブルが、九月の四分の一と話が繋がっててびびったw

    すげー)^o^(

  • うーん 嫌いじゃないが著者がちょっと雰囲気に酔いすぎてる気が…。

  • 大崎さんの短編集。 最初の一ページ目から喪失感で溢れている。この喪失感が不思議と心地いい。
    中でも「いつか、マヨール広場で」の一日しか会ってない男の子の話が感動的だった。

  • 4つの短編集。どれも別れをテーマとした作品であるが重くなく、むしろ透明感のある文体で流れるような印象を受けた。特に「ドイツイエロー」が気に入った。どの作品も性描写が素敵。
    ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 JAUNE D'ALLEMAGNE, OU LES MEMOIRES D'UNE PLACE
    このフランス的なタイトルと装丁が好き。

    「キャプトセプタンブル」「容認できない海に、やがて君は沈む」「ドイツイエロー」「いつか、マヨール広場で」

  • 深く考えられる作品でした。
    ドイツイエローが最後切なかったです。

  • 孤独

    さよならの速度

  • 私はとてもこういう話がすき。ドイツイエローとマヨール広場は特に。ハンガリアン・ブルースカイでつながれるような人に、私も出会いたい。

  • 短編集です。
    何年も前に読んだので内容はほとんど忘れてますが、
    「容認できない海に、やがて君は沈む」という短編が好きでした。
    タイトルは「恋はするのものじゃなく、落ちるものだ」という意味です。
    巧いこと言うなぁ、と感動した記憶があります。
    そう、「落ちる」というより「沈む」って感じ。
    この作者の本を読んだのはこれが初めてでした。
    作者の繊細で透明な感覚が好きで、このあと何冊か読みました。
    これからも読みます。

  • 再読…のはず。でも、内容をほとんど覚えていなかった。なんとも、せつない気分にさせる。感傷的な書き方をすれば、手の感触がなんともね。そして、自分の中の何かがじんわりとした。

  • 再読…のはず。でも、内容をほとんど覚えていなかった。なんとも、せつない気分にさせる。感傷的な書き方をすれば、手の感触がなんともね。そして、自分の中の何かがじんわりとした。

  • タイトルや装丁、小説の舞台や透明感のある文体、すべてがとにかくオシャレ感満載。
    そのオシャレさに気を取られて、あまり内容入ってきません。
    ハンガリアン・ブルースカイとかね・・。
    4編ともトーンが一緒なので、読み終わった直後だというのにすでにどの話だったか区別がつかない。
    唯一印象的だったのは、熱帯魚の飼育について異様に詳しくて、へえぇと思った。系統を育てる。

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著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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