重力ピエロ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 11855
レビュー : 1606
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596010

感想・レビュー・書評

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  • それでも春は罰せられるべきなのでは?

  • 映画は公開時に観ていた。
    春の出生のエピソードが辛過ぎて読むのを躊躇っているうち、未読の伊坂幸太郎作品も少なくなって来たため、勇気を振り絞って手に取った。
    傑作じゃん。
    春のエピソードは辛いけれど。
    黒澤や伊藤の登場は嬉しい。
    ロバート・プラントは「天国への階段」を‘a song of hope’と紹介していたが、それにあやかって‘a story of hope’としたい。
    映画も再鑑賞(まだ途中)。こちらも傑作であったことを改めて実感(中)。

  • 伊坂作品ではこれが一番好きだなぁ。
    特に入り方は最高だ。このワンフレーズは忘れないよ。
    設定は特殊だけど、人物配置は見え見え。でもそれが作品を少しも損なっていない。帯にもあったけど、「小説ってまだまだいける」と信じられるよね。

  • すごくすごく良い家族だ。
    面白くて素敵でスマートな小説でした。

    とにかく登場人物の台詞や考え方がかっこよくて。全ての小さなエピソードの積み重ねが伏線としてあちこちに活きてて。そういう小さなエピソードが少しずつ本筋の謎を剥いでいく感じがいい。

    「赤の他人が父親面するな」を初め、「この台詞は…!!」って読みながら思えるところが沢山あった。こう繋がるのかとワクワクしながら読めた。

    これは短時間でバッと読んでこそだなと思う。
    記憶が新鮮なうちに。驚きとともに。
    気持ちが良い本だと思いました。
    読後感じゃなくて、読中感?がいい。

    他の本も早く読みたいなぁ…。

  • 半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。

  • 「春が2階から落ちてきた」頭にこびりついて離れない一節。悔しいなあ。

  • フェルマーの最終定理にしろ、ラスコーの壁画にしろ、人はどんなものでも意味を見つけようとして、時間を無駄にするんだ。春の言葉が印象的です。

  • 初伊坂幸太郎。面白いんだろうなーと読んでやっぱり面白かった。そういう意味では意外性に欠けていると言えなくもない。
    ミステリーとしては少し物足りなかったけど、キャラクターがとにかく魅力的で引き込まれる。
    黒澤が気になったので、次はラッシュライフだー

  • 伊坂は好んで読む。
    本作は、彼の作品の中で1、2位を争う出来だと思う。

    白黒つけるのが難しいテーマを扱うものは、どんなジャンルでもたいていおもしろい。

    が、伊坂は洒落たユーモアがあるので、暗くなりすぎない。
    彼の長所だ。

    弟の「春」という名前が、とても気に入った。

  • 「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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