重力ピエロ

著者 :
  • 新潮社
3.82
  • (1699)
  • (1759)
  • (2223)
  • (203)
  • (39)
本棚登録 : 11862
レビュー : 1607
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596010

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  正直言って最近の日本の「推理小説」に期待していない。中学~大学院にかけて古今東西のいわゆる「名作」を読んできた僕にとって、今の日本の「推理小説」はつまらない単なる小説にすぎないものが多すぎる。
     「推理小説」の醍醐味は、著者が読者に謎を提示し、その謎を何の疑問もはさませないように鮮やかに解決する。そこに「カタルシス」が生まれ、著者に「騙されたい「裏切られた」という気持ちが加わるものが「本格推理小説」だと思う。
     クイーンの「フランス白粉の謎」「ギリシャ棺の謎」、カーの偏執なまでの一連の密室作品、横溝・高木のトリックの独創性などを経験してしまってからは、わずかに島田荘司、綾辻行人氏の著作に上述のカタルシスを味わったのみだ。トリックは出尽くしたと言われるが、それでも読者を「裏切る」ことはできるはずだ。でも日本の若手の「推理小説家」と呼ばれる人の作品でその「裏切り感」を味わうこともほとんどない。
     前置きが長くなったが、この著作を僕は全く評価できない。予想通りの犯人だし、トリックもなし。「俺はいろいろ知ってるんだぞ」と本文に著者の知識のひけらかし及び雑学自慢が陳腐な比喩表現とともに並ぶ。
     ストーリーも稚拙だし、裏切られ感も全くなし。 しっかりしたストーリー、不可解な謎の提示、意外な犯人が推理小説に必要なのであってバタイユやらガンジーといった人物及びそれにまつわる述・知識・比喩が多すぎる。推理小説には必要のないものが多すぎるのだ。
     『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んで「なんだかなぁ」と思い、それでも1作のみで判断してはならないと思い本作を読んだ。そしてやっぱりこの人のは「自分の知識をひけらかしたいだけなんだ」との思いを強くした。
     この作品は映画化されており、またこの人の著作は評価が高いらしいが、僕には全く理解できない。一言でいえば「つまらない。最悪」なのだが、そういう感想だと身も蓋もないので、つまらなく感じた原因を自分なりに分析してこういう結論に至りました。
     この伊坂幸太郎という人の著作を読むことは永遠にないと思います。

  • どうも最後まで読む気力がなかった。
    散文的文章、、引き込まれる要素ゼロ!
    この作品、かなりの高評価ということで読んでみたけど、、
    合わないみたいだ。。
    結局、100ページで断念。。
    最後まで読めば面白かったのかな。。
    でも、最後まで読み進めるには苦痛すぎる。。

  • 自分には面白さが理解できませんでした。すぐに先が読めてしまい、それでも読み進めたくなるほどの描写の素晴らしさなども感じられず、伊坂さんは合わないかもと思ってしまった一冊。

  • たぶん、合わないんだと思う。
    アヒルと鴨のほうがまだ良かった。
    最後にまとまる・・・っていうのが好きではないんでしょう。
    というか、最後まで私の中ではまとまらなかった。
    久々読むのが苦痛な本だった。
    評価できませんがとりあえず★ひとつ。

  • 私には面白くなかった。
    放火犯人が最初からバレバレなところも。
    先が読めてしまうところも。
    遺伝子の配列のカラクリも、そんなに感心しなかった。

  • なんだか登場人物全員が無理やり引っ張られた操り人形みたいになっている。ネタもはじめのほうですぐわかるし面白くない。

  • どうも春というキャラクターが好きになれない、というかむかつく。<br>
    全く共感できない。<br>
    母親がレイプされて生まれてきたのを、自分だけ悲劇の主人公かのように繕うところが。<br>
    世の中の人間は性欲に生きてて、お前だけ特別だと?<br>
    生まれたときから運命が決まってしまっている?<br>
    そんなの資本主義じゃざらにあることだろーが、途上国に行ってみろよ、お前よりも悲惨な運命を背負いながらも精一杯生きている子供なんていくらでもいるぞ。<br>
    それを恨んで放火を起こし挙句の果てに殺人まで起こすとは本末転倒。<br>
    現実を見ずに理想だけを追い求める、こんな奴はおれが抹消してやりたいくらいだ。<br>
    という過激な意見でした。笑

  • 説明過多ですね。押し付けがましいと感じてしまった。五感に刺激が届く前に失速、という印象です。

  • 2007 1 5
    細切れの感じが読みにくい。ラストは何となく読めてしまった。おもしろいっちゃおもしろいけど、なんとなく合わない感。

  • ストーリーが早々と読めてしまって何が面白いんだかよくわからなかった。
    ちょっと期待はずれ。

  • ゴールのきまった道をたどるような作業感を感じてしまった。

  • 好きじゃないなぁ。なんか小難しい。わたしがバカだからかしら? 。・゚・(ノД`)・゚・。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

重力ピエロのその他の作品

重力ピエロ (新潮文庫) 文庫 重力ピエロ (新潮文庫) 伊坂幸太郎
重力ピエロ (新潮文庫) Kindle版 重力ピエロ (新潮文庫) 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品

ツイートする