フィッシュストーリー

著者 :
  • 新潮社
3.51
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本棚登録 : 5304
レビュー : 774
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596027

作品紹介・あらすじ

「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。

感想・レビュー・書評

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  • 何故か自分の中で伊坂熱が再燃し、数年ぶりに再読。
    01年のデビュー短編を今読んでもさほどタッチや
    トーンやテンポが変わっていない! やはり最初から
    スゲーんだなぁ...とつくづく思います。
    4編の短編ですが、どの作品も他の作品と登場人物が
    すこしづつリンクしています。これは伊坂作品の
    特徴でもあり、ファンの多い所以ですね。

    自分としては後半2編がやはり秀逸。映画にもなった
    「フィッシュストーリー」はこの頃の伊坂作品の
    真骨頂ともいえます。このボリュームで時間も
    人物もエピソードも飛び越えて、一つの形に
    カチリとはまる手腕はピカイチ。さらには
    「フィッシュストーリー」プレイしたそのバンド名すら
    記載のないところが...抜群です。(映画ではしっかり
    名前がありましたがw)自分にとってはメンバーと
    岡崎の関係なんて涙なくしては読めません。
    岡崎の気持ちは胸が苦しく、息が出来なくなる程に
    伝わります。この世に多く存在するであろう
    ロック漫画やロック小説の中でも一番抉られます。

    ラストの「ポテチ」もまた素晴らしい。「重力ピエロ」
    にも通じながらもっともっと...なんというか自然体な
    だけに余計に油断した胸を優しく揺さぶられますね。
    「泉水」もそっ...と登場しますし。

    自分の中で何故か再燃した伊坂熱。数々の作品が
    映像化され、人気作家になり、声を大にして
    好きな作家と言うのが恥ずかしくなった時期を
    今更ながら恥ずかしく思います。大好きです、やっぱり。

  • とにかく私は伊坂さんの描くキャラクターが大好きです。
    いつもプッと笑ってしまいます。

    特にお気に入りの作品は『ポテチ』です。
    今村が可愛い!
    泥棒が悪い行為だと感じさせないところが不思議です。

  • 【少しネタバレあり!】伊坂初の連作ではない、それぞれ独立した4つの物語からなる短編集。根底に流れる共通するテーマは著者特有の『正義感』『希望』『未来』『優しさ』。最後のレコーディングに挑んだロックバンドの強い意志が時空を越えて奇跡を起こす、映画化された表題作の『フィッシュストーリー』も面白いけど(自分もバンドをやってるので誰かに『届け』って気持ちは痛いほどに分かる)、個人的には黒澤が活躍するラストの『ポテチ』でやられました。『ラッシュライフ』に出ていた黒澤を慕う空き巣の今村が主人公。これがなんとも味わい深い逸品で好きです。この作品があるのとないのとでは読後感がかなり違ってくるくらい。血をよりどころにせずとも、しっかりと繋がった母と子を描いていて、じんわりと心を打つ物語になっています。憎みきれないロクデナシ(笑)の今村には、血なんか繋がってなくても幸せにやっていけるのだということを一生かけて証明していって欲しいな。それにしても自分の一番好きな『オーデュボンの祈り』に出ていた若葉が出てきたのにはビックリ!

    • なにぬねのんさん
      円軌道の外さん、こんばんは。
      なにぬねのんです。

      ちょっとここのコメントでいいのかわかりませんが…

      「ラッシュライフ」読了しま...
      円軌道の外さん、こんばんは。
      なにぬねのんです。

      ちょっとここのコメントでいいのかわかりませんが…

      「ラッシュライフ」読了しました!!

      面白かったです。
      泥棒の黒澤は、私が読んだ「首折り男…」に出てきたときは、人の家に入っていろいろ調べてくる泥棒のような探偵でしたが
      初登場は泥棒稼業だけだったんですね。

      「ラッシュライフ」の登場人物の中では
      老犬と行動を共にするリストラ無職の中年男の豊田から目が離せませんでした。

      このレビューを読んだら、この本も「ラッシュライフ」と少し繋がっているんですね。

      「オーデュポン…」を読んでから、この本にも挑戦したいと思います!!

      紹介有難うございました~。
      2015/10/05
  • かなりニヤニヤして読みました。
    大好きな黒澤が、ところどころ出てきたので。

    フィッシュストーリーは、2回読んだ。
    巧みな時間のトリックに、思わず舌を巻きました。
    伊坂さんの得意分野ですね。

    でも、なんとなく読み終わった後にいつまでも余韻に浸れたのは、
    『ポテチ』でした。
    今村のその性格と、黒澤の冷静沈着ぶり、
    大西の破天荒ぶりが絶妙で、とても良かったです。
    特にクライマックスに行くに連れて、
    妙に胸が締め付けられて苦しくなりました。



    もっと読んでいたい
    ・・・そう思うから、やはり長編が読みたいな。
    と思いマス。

  • 短編四つのお話。その中の一つにフィッシュストーリがある。先に映画を見てしまったので、ある程度内容は理解していたのだけど、やっぱり原作と映画では、若干設定が違う部分があるようです。この本に掲載されている「ポテチ」が見たいがために、見てみようと思ったんだけど、大変面白いお話でした。今村の底なしの純粋さに、ドンドン引き込まれていくお話。今村の「生きてるの、つらいっす」という言葉が、とても良い・・・

  • 短編集

    ①動物園のエンジン
    動物園の元職員の不思議な行動の謎を解く

    う〰ん、あんまりおもしろくなかった

    ②サクリファイス
    山奥の村に古くから伝わる風習「こもり様」

    なかなかおもしろかった

    ③フィッシュストーリー
    あるバンドの曲で演奏途中に不自然に音がきれる曲がある。
    その曲の存在によって、大きく人生を動かした人々のお話。
    この曲が起点となり、3つの物語が生まれる。
    そして、なぜ、不自然に音がきれたのか??

    読み終えて、とてもいい気分になれるお話だった。
    こんな感じのストーリー、大好き


    ④ポテチ

    どろぼう今村の出生の秘密?!

    なかなかおもしろかった。



    黒澤さんて何にでてきたっけ?
    伊坂小説は他の作品と微妙にリンクしてたりするところがまたおもしろいんだけど、あまり内容を覚えてないから、また一から伊坂作品を読みたくなってしまう。

  • 短編集ですが、懐かしい面子も登場します。

    表題のフィッシュストーリーは映画化もしました。
    話はこぢんまりとまとまっていますが、伊坂幸太郎らしい『繋がり』を感じさせる作品で大好きです。
    読み返すと更に『ああ、そういう事か!!』が楽しめます。
    読み終わったら、ちょっと幸せになれます。


    短編集なので、これだけでも楽しめますが、『ラッシュライフ』などの作品を読んでおいた方が良いかと。

  • 表題作の展開が好みだった。これは面白い!

  • 祝☆映画化ということで。もう一度読み返し中。
    『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』

  • 2018.第1回ランチ講座「伊坂幸太郎作品のおもしろさ」
    <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=238849

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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