ゴールデンスランバー

著者 :
  • 新潮社
4.05
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本棚登録 : 13994
レビュー : 2094
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596034

感想・レビュー・書評

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  • ただ逃げる。反撃する敵もわからずもただ逃げつづける。やられたらやりかえす小説のセオリーとしてこんなものがあっていいのか。1人の力では立ち向かえない存在。青柳にとっては政府であり、あるひとにとはいじめっ子だったり、会社だったり、世の人だったり。無様でもいいから生き続ける。なかなか世間では評価されない考え方を示してくれてます。

  • ハラハラする展開で、一気読み必至の作品。
    あらゆる伏線に圧倒される。

    最後まで読み終わってからもう一度最初の方を読むと、なんともやるせなくなってしまう。。。

    手紙のエピソードにやられた。

  • 主人公が首相暗殺の犯人にしたてあげられてしまい、それから逃げるお話。青柳と樋口の関係はちょっとよくできすぎな感じでリアリティがなかったかな。あと、三十年後(だったけか?)の話をあの場所に挟んでくるのはよくわらなかった。
    でも最後の『たいへんよくできました』がとってもよかった。続きが気になりサクサク読めました。

  • まとまっていて、各章の順番とか伏線も上手くて、さすがだなあと。物語の展開もテンポ良かったし。
    描き方が上手い上に終わり方がやたら華々しいわけではないからか、ほんとうにあった事件の記録を読んでいるみたい、でした。文章量のわりにはさくさく読めちゃう。

  • ラストがハリウッド映画のように爽快です。
    前半からあちこちに蒔いた種が後半に一気に芽が出て読後感をより爽快にします。

  • 伊坂幸太郎の作品の中でもかなり好きです。
    本屋大賞になってわりとすぐに読みました。
    映画も観たんですけど、原作のイメージを崩さなくてよかったです。
    小説にしても映画にしてもハラハラドキドキのエンターテイメントとして楽しめるんじゃないでしょうか。

    何かよく分からない組織的なものによって首相暗殺の犯人として追われることになるっていうストーリーは、恐ろしいですね。
    それでも青柳が逃げる時に、大学時代の友人とか元カノとかお世話になった人とか、ほとんど話したことのないような知り合ったばかりの人とかまでもが、手を貸してくれるっていう人と人との繋がりがすごくいいなと思いました。
    重力ピエロを読んだときは家族の繋がりっていう感じがしたんですけど、このゴールデンスランバーは家族だけじゃない、他人とだって繋がれるということを感じました。
    その繋がりがあるからこそ生きていけるのかなと思います。

    私は特に終盤が好きなんですけど、花火と「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」が感動的でした。
    あと、私は宮城県出身なんで知ってる場所とか出てきて嬉しかったです。
    映画だと「あ、あれは!」みたいな感じで観ました。

  • 監視社会、監獄社会とテーマは重いが、それを感じさせない伊坂さんのタッチ。
    今まで読んできた彼の作品の中で、ピースのはまり具合が一番好きだ。
    ほんとすごいわ。

    • lyra121さん
      ピースがはまるってぴったりな表現(^^) 
      ピースがはまるってぴったりな表現(^^) 
      2012/11/24
  • 突然起こった、首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青年の逃亡劇を描くサスペンス!!容赦無い追跡の恐怖と、逃亡する主人公の疲弊や葛藤が伊坂幸太郎ワールドで描かれていました。
    ケネディ暗殺事件に似た事件…「オズワルト」のキーワードも登場し、世紀の大事件どうよう真相がはっきりとわからいとこが良かった。
    序盤に多くの伏線が張られ…少しわかりづらい印象を受けるが、それが終わりに近づくにつれ加速度的にその伏線が絡み合ってきます。
    伊坂幸太郎の醍醐味が味わえます。

  • 初めての伊坂作品。本当に面白かった。過去の様々なエピソードがここぞというタイミングで光り輝く。その最たるものが、ラストにあるように思う。また青柳雅春が両親に宛てた手紙も秀逸。
    自分自身、伏線が回収されていくさまがすごく好きで、そういった意味でこの作品はカタルシスに満ちていた。
    また、青柳からの視点と樋口からの視点をミックスすることで、事件の内と外からの両方の視点が得られ、これも作品に引き込まれる要因であった。
    レビューの中に「オチがない」という内容があったが、事件の裏側にある物事を考えたら、強引にオチ(真犯人の逮捕等)をつけてしまうと、一気にB級作品に転げ落ちてしまうように私自身は思っている。
    私たち一人一人は本当にちっぽけな存在で、巨人の思惑の中でしか生きることが許されないという作品世界(現実世界もか?)の中で、登場人物が全てフルネームで描かれていたことが、人間一人一人のアイデンティティを象徴しているように感じた。

    本当に面白い作品だった。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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