ゴールデンスランバー

著者 :
  • 新潮社
4.05
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本棚登録 : 13994
レビュー : 2094
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596034

感想・レビュー・書評

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  • 誰もがオズワルドになりえるのか…
    急に近寄ってくる女の子にはきをつけようワラ

    最後の2ページで涙が溢れました
    (電車の中で)

    本当にたくさんの伏線があってよくできたストーリーです。

  • 登場人物がところどころで交錯し、意外なところでつながる驚きと楽しみ。あるいは、ちょこっとした伏線があり、あとで読者をニヤリとさせる細かい配慮。伊坂作品はサービス精神旺盛だ。


  • 私が青柳くんと同じ立場に追い込まれたとき、
    一体どれだけのひとが手を貸してくれるのだろう?

    怖くてリアルに想像できない。
    そんなちゃんとした人間関係を築いてる自信がない。
    では逆は?
    共に学生時代を過ごした友が、あるいは元恋人が
    そうなったとき、私はどうする?

    色々なことを考えた。
    みんなに会いたくなった。

    伊坂さんの作品の登場人物は本当に魅力的で
    その大好きなキャラたちの欠片欠片だけでも
    拾って、「そういう人間でありたい」っていつも思う。


    -------------------------------

    各所で本書の感想を見た。
    伏線が回収しきれてないだとか
    すっきりしないだとか
    色々感想はあるみたい。

    まだ1.5回しか読んでないので
    何も言えないけど、
    (伊坂さんの要望通り3回は読んでみようと思っている)
    伏線は拾うだけ拾って
    謎のままのものも、きっとどこかにつながっている
    そんな気がする。

    私にとっては結構上位にくる作品。


    以前、友人に伊坂さんをオススメしたら
    「悪が悪っぽくない(ものたりない)」
    といわれたのを思い出した。
    なんだか、違うんだよ。
    正義と悪とか
    ハッピーエンドとバッドエンドとか
    そんな枠に収めるものじゃないんだ。

    そんな分類は『ロックじゃない』
    …なんて(笑)


    今回も素敵な格言がいっぱい。
    ページに付箋を貼っておきたい気持ち。


    伊坂先生、今回もありがとうございます。





  • 2015.4.11

  • ラストがハリウッド映画のように爽快です。
    前半からあちこちに蒔いた種が後半に一気に芽が出て読後感をより爽快にします。

  • 伊坂幸太郎の作品の中でもかなり好きです。
    本屋大賞になってわりとすぐに読みました。
    映画も観たんですけど、原作のイメージを崩さなくてよかったです。
    小説にしても映画にしてもハラハラドキドキのエンターテイメントとして楽しめるんじゃないでしょうか。

    何かよく分からない組織的なものによって首相暗殺の犯人として追われることになるっていうストーリーは、恐ろしいですね。
    それでも青柳が逃げる時に、大学時代の友人とか元カノとかお世話になった人とか、ほとんど話したことのないような知り合ったばかりの人とかまでもが、手を貸してくれるっていう人と人との繋がりがすごくいいなと思いました。
    重力ピエロを読んだときは家族の繋がりっていう感じがしたんですけど、このゴールデンスランバーは家族だけじゃない、他人とだって繋がれるということを感じました。
    その繋がりがあるからこそ生きていけるのかなと思います。

    私は特に終盤が好きなんですけど、花火と「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」が感動的でした。
    あと、私は宮城県出身なんで知ってる場所とか出てきて嬉しかったです。
    映画だと「あ、あれは!」みたいな感じで観ました。

  • 監視社会、監獄社会とテーマは重いが、それを感じさせない伊坂さんのタッチ。
    今まで読んできた彼の作品の中で、ピースのはまり具合が一番好きだ。
    ほんとすごいわ。

    • lyra121さん
      ピースがはまるってぴったりな表現(^^) 
      ピースがはまるってぴったりな表現(^^) 
      2012/11/24
  • 初めての伊坂作品。本当に面白かった。過去の様々なエピソードがここぞというタイミングで光り輝く。その最たるものが、ラストにあるように思う。また青柳雅春が両親に宛てた手紙も秀逸。
    自分自身、伏線が回収されていくさまがすごく好きで、そういった意味でこの作品はカタルシスに満ちていた。
    また、青柳からの視点と樋口からの視点をミックスすることで、事件の内と外からの両方の視点が得られ、これも作品に引き込まれる要因であった。
    レビューの中に「オチがない」という内容があったが、事件の裏側にある物事を考えたら、強引にオチ(真犯人の逮捕等)をつけてしまうと、一気にB級作品に転げ落ちてしまうように私自身は思っている。
    私たち一人一人は本当にちっぽけな存在で、巨人の思惑の中でしか生きることが許されないという作品世界(現実世界もか?)の中で、登場人物が全てフルネームで描かれていたことが、人間一人一人のアイデンティティを象徴しているように感じた。

    本当に面白い作品だった。

  • 初読の時は実はあんまり内容がよくわからずにいた。「ザッツ管理社会」の薄気味悪さだけは十分感じ取れたが、全体の構成をつかみきれずにいた。
    その後映画を見て、ビジュアル化された小説世界のおかげでようやく全体像をつかむことができたのだった。
    そして久しぶりの再読で大変驚いたのは、映画があまりにも原作どおりだったということである。一瞬「ノベライズ?」と思ってしまうほど、映画は原作に忠実だった。もちろん時間の制約などでカットされているエピソードもあるが、非常に巧みに話をつないであるのだ。映画化されて幻滅することも多いが、この作品は違っていた。

    原作でもっとも重要な部分を担っているのは、セキュリティポッドに代表される「管理社会」の構図である。そして、イメージにたやすく踊らされてしまう一般大衆という存在。あなたも私も、ひどく簡単に、テレビや新聞から流されるイメージに影響を受ける。
    オウム真理教の最後の指名手配犯が捕まった時の騒動を思い出した。
    「悪いことをした人だから」どんな扱いを受けてもいいのだという暗黙の了解が、いつか自分の首も絞めることになると想像している人がどれくらいいるんだろうと思う。

    伊坂幸太郎風エンターテイメントという感じで、くすくす笑ったり、ほろっと涙ぐんだり、ドキドキしたり、ぞっとしたりしながら読んだ。
    読み返すたびに、「お待ちかねの伏線」や「待ってましたというセリフ」に出会う楽しみがあるなあ。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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