ゴールデンスランバー

著者 :
  • 新潮社
4.05
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本棚登録 : 13999
レビュー : 2094
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596034

作品紹介・あらすじ

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた-。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界-、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もがオズワルドになりえるのか…
    急に近寄ってくる女の子にはきをつけようワラ

    最後の2ページで涙が溢れました
    (電車の中で)

    本当にたくさんの伏線があってよくできたストーリーです。

  • 首相暗殺の濡れ衣を着させられるというありえない設定だったが、逃げ通す展開はスピード感があり、続きが気になり一気に読めた。いろいろな人に助けられ、ギリギリながらも諦めずに行動でき、協力者が亡くなるのは悲しいが、最後の行動まで繋がって良かった。事件から3ヶ月後の青柳雅春と樋口晴子の行動は感動した。

  • オフ会で勧めてもらった本です♪伊坂さんは砂漠でちょっと挫折していましたが、これは面白かったです!そんなバカなというシーンもあったけど、逃げて逃げて逃げまくるスピード感が作品全体に溢れていて一気に読み切りました。国家の陰謀?実際にある話なら何て恐ろしい話なんだろうと思いますが、全員敵のような中で僅かな味方のおかげで逃げ切れた時は「よっしゃ!」っていう爽快感♡父素敵だなぁ…♪他の作品も読んでみたくなりました。

  • 登場人物がところどころで交錯し、意外なところでつながる驚きと楽しみ。あるいは、ちょこっとした伏線があり、あとで読者をニヤリとさせる細かい配慮。伊坂作品はサービス精神旺盛だ。


  • 私が青柳くんと同じ立場に追い込まれたとき、
    一体どれだけのひとが手を貸してくれるのだろう?

    怖くてリアルに想像できない。
    そんなちゃんとした人間関係を築いてる自信がない。
    では逆は?
    共に学生時代を過ごした友が、あるいは元恋人が
    そうなったとき、私はどうする?

    色々なことを考えた。
    みんなに会いたくなった。

    伊坂さんの作品の登場人物は本当に魅力的で
    その大好きなキャラたちの欠片欠片だけでも
    拾って、「そういう人間でありたい」っていつも思う。


    -------------------------------

    各所で本書の感想を見た。
    伏線が回収しきれてないだとか
    すっきりしないだとか
    色々感想はあるみたい。

    まだ1.5回しか読んでないので
    何も言えないけど、
    (伊坂さんの要望通り3回は読んでみようと思っている)
    伏線は拾うだけ拾って
    謎のままのものも、きっとどこかにつながっている
    そんな気がする。

    私にとっては結構上位にくる作品。


    以前、友人に伊坂さんをオススメしたら
    「悪が悪っぽくない(ものたりない)」
    といわれたのを思い出した。
    なんだか、違うんだよ。
    正義と悪とか
    ハッピーエンドとバッドエンドとか
    そんな枠に収めるものじゃないんだ。

    そんな分類は『ロックじゃない』
    …なんて(笑)


    今回も素敵な格言がいっぱい。
    ページに付箋を貼っておきたい気持ち。


    伊坂先生、今回もありがとうございます。





  • 図書館でゴールデンスランバーの題名に惹かれて読みました。読み始めは面白くなくて、かなりはしょって読んだが、ジョンF・ケネディ暗殺事件と重ねられているのを読後に知って感慨にふけった。

  • 「信じたい気持ちは分かる?お前に分かるのか?いいか、俺は信じたいんじゃない。知ってんだよ。俺は知ってんだ。あいつは犯人じゃねえよ」(青柳雅春 父)

    再読。[モダンタイムス]は追う側に対して[ゴールデンスランバー]は逃げる側。一緒になってハラハラしたし、フィクションって分かっていても巨大な一方的な権力に腹が立った。

  • [レビューではない戯言]
    この本が売れていた当時はなんとなく天邪鬼で読まなかったんだけど(というような本がゴロゴロある)、10年近く経って手にとってみたら、ちゃーんとおもしろかった。他の作品も読もう(笑)

  • 2015.4.11

  • 公開当時劇場で見損なってしまった映画化作品をDVDで鑑賞後、その出来に感動して思わずハードカヴァー版をコレクションに加えた次第。冒頭から主人公が無実である事を読者に読ませておき、近からず遠からずの距離感で援助者を介入させる事で主人公を「惨めな逃亡者」に落すことなく軽快なテンポで一気に読ませるスピード感は前作の『グラスホッパー』から更なる完成度で描き出されている。学生時代の友人、元恋人らによる援助者と犯人に仕立て上げられた主人公の関わりについて意外な伏線が張られてある構成の妙は伊坂幸太郎の真骨頂であろう。

  • ただ逃げる。反撃する敵もわからずもただ逃げつづける。やられたらやりかえす小説のセオリーとしてこんなものがあっていいのか。1人の力では立ち向かえない存在。青柳にとっては政府であり、あるひとにとはいじめっ子だったり、会社だったり、世の人だったり。無様でもいいから生き続ける。なかなか世間では評価されない考え方を示してくれてます。

  • ハラハラする展開で、一気読み必至の作品。
    あらゆる伏線に圧倒される。

    最後まで読み終わってからもう一度最初の方を読むと、なんともやるせなくなってしまう。。。

    手紙のエピソードにやられた。

  • 主人公が首相暗殺の犯人にしたてあげられてしまい、それから逃げるお話。青柳と樋口の関係はちょっとよくできすぎな感じでリアリティがなかったかな。あと、三十年後(だったけか?)の話をあの場所に挟んでくるのはよくわらなかった。
    でも最後の『たいへんよくできました』がとってもよかった。続きが気になりサクサク読めました。

  • まとまっていて、各章の順番とか伏線も上手くて、さすがだなあと。物語の展開もテンポ良かったし。
    描き方が上手い上に終わり方がやたら華々しいわけではないからか、ほんとうにあった事件の記録を読んでいるみたい、でした。文章量のわりにはさくさく読めちゃう。

  • ラストがハリウッド映画のように爽快です。
    前半からあちこちに蒔いた種が後半に一気に芽が出て読後感をより爽快にします。

  • 伊坂幸太郎の作品の中でもかなり好きです。
    本屋大賞になってわりとすぐに読みました。
    映画も観たんですけど、原作のイメージを崩さなくてよかったです。
    小説にしても映画にしてもハラハラドキドキのエンターテイメントとして楽しめるんじゃないでしょうか。

    何かよく分からない組織的なものによって首相暗殺の犯人として追われることになるっていうストーリーは、恐ろしいですね。
    それでも青柳が逃げる時に、大学時代の友人とか元カノとかお世話になった人とか、ほとんど話したことのないような知り合ったばかりの人とかまでもが、手を貸してくれるっていう人と人との繋がりがすごくいいなと思いました。
    重力ピエロを読んだときは家族の繋がりっていう感じがしたんですけど、このゴールデンスランバーは家族だけじゃない、他人とだって繋がれるということを感じました。
    その繋がりがあるからこそ生きていけるのかなと思います。

    私は特に終盤が好きなんですけど、花火と「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」が感動的でした。
    あと、私は宮城県出身なんで知ってる場所とか出てきて嬉しかったです。
    映画だと「あ、あれは!」みたいな感じで観ました。

  • 監視社会、監獄社会とテーマは重いが、それを感じさせない伊坂さんのタッチ。
    今まで読んできた彼の作品の中で、ピースのはまり具合が一番好きだ。
    ほんとすごいわ。

    • lyra121さん
      ピースがはまるってぴったりな表現(^^) 
      ピースがはまるってぴったりな表現(^^) 
      2012/11/24
  • 突然起こった、首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青年の逃亡劇を描くサスペンス!!容赦無い追跡の恐怖と、逃亡する主人公の疲弊や葛藤が伊坂幸太郎ワールドで描かれていました。
    ケネディ暗殺事件に似た事件…「オズワルト」のキーワードも登場し、世紀の大事件どうよう真相がはっきりとわからいとこが良かった。
    序盤に多くの伏線が張られ…少しわかりづらい印象を受けるが、それが終わりに近づくにつれ加速度的にその伏線が絡み合ってきます。
    伊坂幸太郎の醍醐味が味わえます。

  • 初めての伊坂作品。本当に面白かった。過去の様々なエピソードがここぞというタイミングで光り輝く。その最たるものが、ラストにあるように思う。また青柳雅春が両親に宛てた手紙も秀逸。
    自分自身、伏線が回収されていくさまがすごく好きで、そういった意味でこの作品はカタルシスに満ちていた。
    また、青柳からの視点と樋口からの視点をミックスすることで、事件の内と外からの両方の視点が得られ、これも作品に引き込まれる要因であった。
    レビューの中に「オチがない」という内容があったが、事件の裏側にある物事を考えたら、強引にオチ(真犯人の逮捕等)をつけてしまうと、一気にB級作品に転げ落ちてしまうように私自身は思っている。
    私たち一人一人は本当にちっぽけな存在で、巨人の思惑の中でしか生きることが許されないという作品世界(現実世界もか?)の中で、登場人物が全てフルネームで描かれていたことが、人間一人一人のアイデンティティを象徴しているように感じた。

    本当に面白い作品だった。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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