- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104596058
感想・レビュー・書評
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2015/09/21【読了】3652: 伊坂幸太郎エッセイ集/伊坂幸太郎
実際、伊坂幸太郎さんの本って重力ピエロしか読んだことがないんですが。
なんていうか、陽気なギャングシリーズとか、ちょっとテンションが若い感じがしてなかなか手をつけられていないんです、なんでだろう。
テンションが若いと言いながら、最近まで伊坂幸太郎さんってすごく年配の方かと思ってました、もっとなんでだろう。
写真見たらすごく若くてびっくりしました。
小説家はやはり小説が面白くてなんぼなのかもしれませんけど、個人的に小説家が書くエッセイがとても好きなので楽しかったです。
村上春樹さんも個人的には小説よりも、あの素朴な文体のエッセイの方が好きだったりします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本や映画との向き合い方がいい。
・「そこにある言葉を読み進むこと自体が快楽を生むかどうか」という小説の選考委員である奥泉光さんの言葉で、そうだよな、小説というのは本来そういうものだよな、と自分の技術は棚に上げて、僕は嬉しく感じた。p.13
・映画監督マイク・リーのインタビュー記事。エンディングがいつも乱暴に終わりますね、と質問されて、「観客は映画を観ながら旅に出るんだ。ただ、ある時点が来ると映画は『さぁ、きみは旅に出た。わたしたちはここに残るが、きみはそのまま先へ行ってくれ』と告げる」と答えていた。そうだ、僕はまさにそのような小説が書きたいのだ、と気が付いた。p.13
伊坂さんのお父さんのキャラがいい。
・父は行動する人である。「今できることはすぐにやるべきだ」とよく言った。服にこぼれたスープの染みを布巾ですばやく拭き取り、、「すぐやれば大抵のことはどうにかなる」と言ったりもした。 p.17
・「自分のことばかり考えていると人は離れていくものなんだ」 p.17
自分の小説について
・選考委員の言葉を思い返してた。かなり落ち込んでいたと思う。自分の好きな箇所ばかりが「良くない」と指摘されたのだから自分が小説を書く意味などないなと考えていた。 p.19 2001年
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伊坂さんエッセイより印象にのこった文
・専門用語とうものが苦手だ、という人がいます。僕がそうです。自分の知らない言葉を、平然と使われてしまうと、爪はじきにあったような気分になりますし、理由もなく劣等感すら覚えてしまうのです。 p.35 -
おすすめの本を読んでみました
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伊坂幸太郎さんのエッセイは初めて読んだ
伊坂幸太郎さんの好きな本がたくさん載ってて、読みたいリストがかなり増えてしまった
エッセイが苦手って言ってるけど、素のままが出てる感じで好きだった -
伊坂幸太郎のエッセイ集。
著者の人となり、思考や形作る物を知ることができます。著書の制作エピソードや裏話もあり、ファンなら楽しめるものだと思います。
こんなエッセイの仕事もされてたんだなぁと新たな一面も知ることができました(干支エッセイとか)
家族というかお父さんの話とかも割と面白かったです。
ただ、普段小説で読むには良い著者の文章ですが、エッセイとして読むには少し疲れました。面白いは面白いんですがね。 -
伊坂幸太郎その人を少し知ることができて、伊坂ワールド全体への理解が少し深まったような。
がが温泉、行ってみたいな -
2020年 98冊目
伊坂幸太郎さんのエッセイ集でした。
本を開くまでわからなかった。
伊坂さんってエッセイのイメージが無いなと思っていたら、やっぱり本人的には苦手らしい。
デビュー10周年で記念的に出版されたらしい。
エッセイを読んでいると伊坂さんは作品から受ける印象通りのひとだなと好ましく思いました。
伊坂作品を読んでいると家族の存在をあまり感じないのだけど、エッセイには妻が良く出てきて、たまに子どもも出てくる。
特に何かと妻が出てきて、友だちが少ないのかなぁとまた、好ましく思う。
それは私もそうだからw
何かと会話にオットが登場するのは、私の共有相手がオットしか居ないからだなぁと最近気づいてしまった。
そしてきっと伊坂さんもそうなのだ。
勝手に思う。 -
伊坂幸太郎のエッセイ集
干支にまつわる新聞寄稿や書評が多い
人柄が滲み出る暖かな文体 -
作品の裏話や著者がこれまで影響を受けた作家やその本について書かれている。あまりイメージできない話も多かったのが少し残念。
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伊坂幸太郎デビュー10周年、それまでのエッセイを年毎にまとめた作品。題名は、デビューしてから10年間の日数だそうな(ちなみに含まれる閏年の数で数日間変わる。)。素晴らしい。
ご本人も苦手意識があるようだが、エッセイを得意とする作家さんに比べると、特に笑える話があるわけでもでもなく、ギャグも若干…という感じだが、作品を作る際にどんなことを考えているのか、どんなものを面白いと思うのかがわかってよかった。エッセイでは狙いすぎか?と感じる部分も、小説になると素晴らしき舞台装置になるのだなぁ。伊坂幸太郎作品では、砂漠や魔王が好きなのだが、同時期に刊行された作品だったのだと知り、そうか、あの時期の伊坂さんが一番好きだったのかと。勿論、今も好きですが。